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登録日:2024/02/11 Sun 00 17 00 更新日:2024/06/29 Sat 21 17 31NEW! 所要時間:約 118 分で読めます ▽タグ一覧 "X" plosion GUNDAM SEED 20年越しの答え合わせ FREEDOM GUNDAM SEED PROJECT ignited SEED_FREEDOM See-Saw お祭り映画 こいつらロマンティクスしたんだ! たまに腹筋崩壊 なぐりあい宇宙 ぴちぴちスーツ ほぼ新規画 やりたい放題 アスランが1番FREEDOM アスランの本気 アスラン・ザラ アナザーガンダム アニメ アニメ映画 ガンダム ガンダムSEED ガンダムSEEDの皮を被ったクロスアンジュ ガンダムシリーズ ガンダム版OverQuartzer ガンダム版グリッドマンユニバース キラ・ヤマト コズミック・イラ サプライズズゴック理論 サンライズ サンライズの本気 シリアスな笑い シンの本気 シン・アスカ スタッフの本気 スパロボ参戦希望 デスティニープラン ネタが多すぎてタグに困る項目 ネタバレ項目 ハレンチな格好 バンダイナムコフィルムワークス ファウンデーション王国 ファンサービスの嵐 ラクス・クライン 下野紘 両澤千晶 両澤千晶の遺産 伏線回収 佐橋俊彦 保志総一朗 傑作 劇場版 劇場版ガンダム 去り際のロマンティクス 同窓会 名作 名言・名シーンのオンパレード 夢は生まれ変わる 平井久司 後半超展開&胸熱展開 後藤リウ 必ず最後に愛は勝つ 忘れかけた夢が今動き出す 怪作にして快作 愛 愛に溢れた作品 愛に溢れた作品(物理) 愛の力 感動のラスト 我々は18年待ったのだ! 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 所要時間90分以上の項目 揚げ物 映画 曲者揃い 松竹 森崎ウィン 機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 止まった時間が動き出す 涙腺崩壊 濃すぎるキャラクター達 玉置成実 田中理恵 石田彰 神作 福田己津央 福田己津央の本気 種 種自由 笑いあり涙あり 西川貴教 西川貴教の執念 豪華声優陣 鈴村健一 集大成 颯爽たるアスラン 鬱燃展開 私の中にあなたはいます。 あなたの中に私はいますか? 機動戦士ガンダムS()FREEDOM(シードフリーダム) 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』とは、2024年1月26日に公開された劇場アニメ作品。 制作はサンライズ、配給はバンダイナムコフィルムワークス、松竹。 【その前に、本作公開までの『SEED』シリーズをめぐる状況について】 【概要】興行収入 小説版 【テーマソング】 【あらすじ】 【登場人物】コンパス オーブ連合首長国 ファウンデーション王国 プラント 地球連合 ブルーコスモス 過去の人物 【用語】舞台関連 国家関連 組織・勢力 技術・兵器関連 その他 【登場兵器】世界平和監視機構コンパス 地球連合軍/ブルーコスモス残党 ザフト オーブ そして…… 【余談】 【その前に、本作公開までの『SEED』シリーズをめぐる状況について】 「21世紀のファーストガンダム」として製作された『機動戦士ガンダムSEED』とその続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に続く、 コズミック・イラ世界の本家シリーズの最新弾、『"X" plosion GUNDAM SEED』が発表されたのは、『SEED DESTINY』終了から約半年後の2006年5月の事だった。 多くの新規ファンを獲得し商業的にも大成功を収めた事で一度は終了したガンダムというブランドは未だ健在と示した『SEED』の新たな企画、 『劇場版機動戦士ガンダムSEED(仮)』の始動をガンダムエースやニュータイプ、アニメージュといったアニメ雑誌は大々的に報じ、『SEED』シリーズのファンは沸き立った。 ……しかし、『"X" plosion GUNDAM SEED』の続報は程なく途絶え、スタッフから「劇場版の製作は続いてはいる」事を示唆するような情報が断片的に漏れ出るだけの、事実上の製作休止状況となる。 番外編に当たる『ASTRAY』シリーズは未だシリーズ展開が続いているにもかかわらず『劇場版SEED』の情報は無く、そればかりかまた新たな『ガンダム』シリーズである『00』、『AGE』、『Gレコ』、『鉄血』が登場し、更にはその『00』や『Gレコ』の劇場版まで先に製作・公開され、おまけに2016年には『SEED』の脚本を執筆していた両澤千晶氏の病死が報じられる。 一部の熱心なファンや『SEED』シリーズと関わりの深い西川貴教氏らは、いつか報われると信じて待つものの、多くの視聴者はともかく演者間でさえ『劇場版SEED』の企画は凍結されたか立ち消えになったという諦観が支配的となり、 『劇場版SEED』の話をすれば、「まだそんな夢を捨てずにいたのか」「もう諦めろよ」「とっくの昔に中止になってるよ」「劇場版SEEDは死んだんだ。いくら呼んでも来る事はないんだ」と呆れられる、そんな状況となっていた。 だが、公式から『劇場版SEED』の製作進行状況の最後の発表があった2009年から10年が経過した2019年後半、『SEED』メインシリーズのノベライズを手掛けていた後藤リウ氏に福田監督から話がかかった事で、事態は秘密裏に進行していたのだった。 転機となったのは2019年9月に行われた『ガンダム』シリーズ40周年記念イベント『GUNDAM 40th FES.“LIVE-BEYOND”』である。 西川氏はこのイベントの1日目の大トリとして登場、そのトークの中で同氏は『SEED』スタッフに状況がどうなっているのかを粘り強く訊ねた末、「動いています」というコメントを引き出した事を報告。 更に、イベント終了後の西川氏のツイートを引用する形で福田監督も「その想いに応えられるように、頑張ります。」とツイートし、『劇場版SEED』への期待が俄かに再燃して行く。 とはいえ、10年間何の音沙汰も無かったとあってこの時点ではファンの間でも「西川が言うなら」と「西川が言ってるだけだし」に分かれ、「期待せずに待っていよう」というような論調も少なからず見られるなど未だ半信半疑といった調子だった。 だが、2021年5月、上海に建った実物大フリーダム像の完成記念イベントの中で、SEEDシリーズの新企画『GUNDAM SEED PROJECT ignited』が発表され、 その中で本編テレビシリーズの続編として劇場版が製作中であると正式に発表され、いよいよファンは「その時」が来た事に歓喜した。 そして時は下り2023年7月、盛況の内に完結した『水星の魔女』最終回の直後、『劇場版SEED』は『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』と名を変え、翌年1月に公開される事とPV第一弾が発表された。 翌月には登場人物の設定画が公開されると共に主要登場人物の一人であるカガリの担当声優が変更される事が報じられたことでファン間には動揺が広がるも、同年12月には予告編が公開された。 そして2024年1月26日、遂に前年7月に発表された予定通りに劇場公開された。 『"X" plosion GUNDAM SEED』の発表から数えて実に約18年後の事であった。西川氏を始めとしたSEEDのファンはデラーズ・フリートの6倍も待ったのである。「許せ!」(*1) 【概要】 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編となる劇場作品。2024年1月26日に公開された。 監督は引き続き福田己津央が担当、脚本は故・両澤千晶と、その遺稿に手を加える形でSEEDシリーズの小説版を執筆していた後藤リウが担当する。 福田監督が得意とする敢えて具体的には語らず見せない描き方やダイナミックな画、両澤氏の容赦なく人の心を抉るドロドロの人物模様描写、各キャラの心情の補完に定評のあった後藤氏の作風、 そして前2作を通して描かれている「良かれ悪しかれ、言わなければ伝わらないし、言ったら伝わる」という普遍的テーマは20年近い時を経てなお健在しそれらが上手いこと組み合わさっている(*2)。 『機甲戦記ドラグナー』などの過去作へのオマージュも張り巡らされつつも、後半の圧倒的なパワーでぶん殴って来るかのような、 そして真面目にやっているのか笑わせに来ているのか、真面目である事自体が変な笑いを生んでいるのかという作風は最近の福田作品である『クロスアンジュ』の影響も強く窺わせる。 また過去に福田監督は「主役はキラとラクス」「テーマは『愛』」とする予定だったが一旦それを白紙にしたとも語っている。 しかし、本作は実際には当初の予定通りの作品となっており、デスティニープランを否定した後の時代の二人や、戦うキラとラクスを支え、対するファウンデーションに無いものとして「愛」は本作の重要なキーワードとなっている。 前作から20年近い時間が経って公開された本作だが、正式に映画の製作が再始動したことが報じられてもなお、 長い時間の中で再評価や再考察が進んで行ったとはいえ賛否の分かれがちな『SEED DESTINY』の続編である事や、カガリ役の進藤尚美氏の降板(*3)、テレビシリーズから変化した映像の質感及び画風や、またアスランが裏切ったりしないか、またニコルや桑島ボイスキャラが死ぬのかなど、期待と同時に不安の声も上がっていたが、 いざ公開されてみればSEEDシリーズらしさが本作でも健在であったり、懐かしい名前や物やSE、見覚えのあるカットシーン、意外な機体の再登場及び活躍などといった20年来の視聴者へのファンサービスに溢れ、各キャラクターやコズミック・イラ世界の更なる深掘り、後半から終盤にかけての非常に熱い怒涛の展開(と、映画館でなければ噴き出してしまいそうなワンシーン)は非常に好評を博しており、一種のお祭り作品として大きな話題になった。 特にリアルタイム世代の視聴者からは、「SEEDシリーズの作品がネットで話題になっているのに叩きコメントで荒れている様子が無い」「何の気兼ねもせず『SEED』に肯定的なコメントができる」事を感慨深く見る声も多い。 そして本作、世界観としては間違いなくドロドロなことに定評のあるC.E.ワールドなのだが、根底のテーマが普遍的なものである事を濁したりはぐらかしたりすることなく真正面から描ききっており、ストーリーの焦点もかなり絞られているためシリーズを深く履修していなくても楽しめるという意見も多くみられる。 結果的に、大衆向けでありつつも20年待っていたファンを唸らせる作品に仕上がっていると言える。 また、ガンダム作品らしく物販には通常のアクスタなどのキャラクターグッズの他にも本編にも登場する最新作や限定クリアカラーバージョンのガンプラも発売。 更に入場者特典として、第一週は脚本の後藤リウ書き下ろしの短編二種『月光のワルキューレ』or『二人の逃避行』とアーケードゲーム『アーセナルベース』用のカードが配布。(僅か1日で品切れになった) + 以降週が下るごとに以下の特典が配布された。 第二週:キャラ&メカデザインの小冊子 第三週:コマフィルム 第四週:キャラ&メカスタンド、 第五週:原画イラストカード 第六週:たねきゃらステッカー 第七週:特製ボールペン 第八週:原画缶バッジ 第九週:キャラクターIDカード 第十週:描き下ろしスペシャルイラストカード/「二人の逃避行」(再配布) 第十一週:原画イラストカード/「月光のワルキューレ」(再配布) 第十二週:コマフィルム 第十三週:コマフィルム(復刻ver) 第十四週:セカンドキービジュアルイラストカード 第十五週:47都道府県ご当地ビジュアルポストカード 第十六週:特製フォトカードセット(キラのデスクに飾られた写真) 第十七週:本作の後日談を描いたポストカード 興行収入 上映館数はシリーズでは異例の全国約350館規模となり、公開日0時からの最速上映や朝上映などに観客が殺到。 公開日から最初の3日間で動員人数63万人、興行収入10.6億円を記録、更に10日後には2024年最速で100万人を突破し動員人数121万人・収入19億円、2週間後には動員人数130万人と収入20億円を突破という大記録を打ち立てた。 そしてそれを記念してCGチームが途轍もなくカオスなお祝いミニムービーを制作した。 そして公開から18日後には動員人数163万人と収入26.8億円を突破し、特に興行収入は「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」(1982年公開)の約23億円を約42年ぶりに更新して、歴代劇場版ガンダムシリーズの過去最高額を記録した。 公開3週目明けとなる2月19日には興行収入が31億を突破。奇しくもこの日は両澤氏の命日であった。 さらに公開から丁度1ヵ月後の2月26日、興行収入が34.8億を突破。ちなみにこの記録により『ラブライブ!The School Idol Movie』の28.6億円を抜いて本作が松竹アニメ映画の興行収入第1位に輝く結果となった。 3月3日には応援上映が実施され、翌日には興行収入が37億円、観客動員が220万人を突破したことが発表された。更に3月1日~3月3日の週末興行収入ランキングで第3位に再浮上。 3月11日には興行収入が38.8億円、観客動員が230万人を突破。週末興行収入ランキングも引き続き3位を維持した。 公開から2か月目には観客動員が243万人、興行収入が41億円を突破した。それを記念してCGチームがまたもやアスランをオモチャにした。 全国公開が終了間近になった5月22日の時点で観客動員が288万人、興行収入が48.2億円を突破。松竹映画全体でもおくりびとに次ぐ歴代2位の記録となり、ガンダムシリーズとしても歴代最高額を記録したまま、有終の美を飾った。 それから約2週間後の6月8日にはNetflixとAmazonプライムビデオで配信が開始された。 小説版 同名のノベライズ版も発売されており、著者は本作の脚本担当であり、かつて『SEED』『SEED DESTINY』のノベライズ版も担当した後藤リウ、表紙や挿絵は『SEED』などのノベライズで挿絵を担当し後に『敗栄』などのガンダム漫画も手掛けた小笠原智史。 上下巻構成になっており、劇場公開から間もない1月30日に上巻が、下巻は同年3月26日に発売された。 基本的に映画に準拠している(*4)が、『SEED』『SEED DESTINY』のノベライズ版でも定評のあったキャラクターの内面や設定に関する補足も多く、作中の状況を理解しやすい内容になっている。 上巻では映画では描かれていないアグネスとシュラのダンスシーンがあったり、下巻では映画ではモブとしての出番しかないカズイ・バスカークのモノローグがあったりと小説版独自の要素もある。 【テーマソング】 オープニングテーマ 「FREEDOM」西川貴教 with t.komuro(小室哲哉) SEEDシリーズのOPや挿入歌を多く担当し、劇場版SEEDを熱望していた西川兄貴が本作のOPを担当する極めて自然な流れ。 ……だが、今回はT.M.Revolutionではなく、初となる小室哲哉氏とのタッグが組まれた。 小室哲哉氏と言えばSEED放送期である90年末~2000年代前半に爆発的なヒットを連発した作曲家&音楽プロデューサーであると同時に、あのBEYOND THE TIMEを提供したという点では劇場版ガンダムシリーズとの関わりがある。 目標を見失い迷走しながらも希望を探すキラの心情をなぞるようなバラード調の楽曲になっており、これまでのSEEDシリーズの楽曲と大きく雰囲気が異なるため、公開当初は戸惑う声もあったが、劇中での使われ方は非常にスタイリッシュなものであったため現在では評価が高い。 後に本編の映像を使ったスペシャルMVも公開された。あの感動をもう一度観たい人に。ただし終盤のシーンも使われており、実質的には4分前後のスペシャルダイジェストと化しているのでできれば鑑賞後に見ることをお勧めする。 曲は聞いてみたいがネタバレはちょっと…という人はTHE FIRST TAKE版も公開されているのでそちらをどうぞ。 エンディングテーマ 「去り際のロマンティクス」See-Saw こちらも「あんなに一緒だったのに」などSEEDシリーズのEDを多く手掛けたSee-Sawが担当。 実はユニットとしてのSee-Sawは2006年から活動休止(メンバーはそれぞれソロで活躍している)しており、本作はSee-Saw名義としては実に19年振りの新曲となる。 2019年、つまり劇場版SEEDのプロジェクトが極秘裏に再起動していたタイミングでライブ限定でSee-Sawが復活しており、もしかしたら伏線だったのかもしれない。 キラとアスランにフォーカスした「あんなに一緒だったのに」や、様々な組み合わせが想起される「君は僕に似ている」と比べ今回はラクスの心情に沿ったキラへのラブソングとなっているが、 本編終盤の展開の結果一部で「ロマンティクス」がそういう隠語扱いされていたり……こいつらロマンティクスしたんだ! 挿入歌 「望郷」中島美嘉 ネタバレ注意 「Meteor-ミーティア-」T.M.Revolution シリーズファンならお馴染みの名曲。 本作ではかつての名BGMがアレンジして怒涛の如く流れる局面があるのだが、その〆として出てくるのがこれ。 なんと原曲そのままで流れるため、名義も「T.M.Revolution」となっている。 オフィシャルサポーターソング(劇中未使用) 「Reborn」玉置成実 劇場版のプロモーションとして公開された新曲。ガンダム的には『F91』における「君を見つめて」的なポジションと考えればだいたいあってる。 これまで玉置氏がSEEDシリーズで手掛けてきた楽曲へのオマージュが散りばめられており、TVシリーズ本放送時からの「Believe」「Reason」「Realize」は勿論、スペシャルエディション初出の「Result」までも抑えた歌詞はファン必聴である。 【あらすじ】 二度目の大戦が終結し、当時のプラント議長ギルバート・デュランダルが提示した「デスティニープラン」が中止されてから1年が経ったC.E.75年。 大西洋連邦、プラント、オーブは共同で世界平和監視機構コンパスを設立、その初代総裁となったラクス・クラインの下、コンパスの一員となったキラやアークエンジェル、シンや元ミネルバクルー達は、未だブルーコスモスなどのテロが続く世界の治安維持に努めていた。 しかし、戦えど戦えど世界からは火種も憎しみの連鎖も絶えない事にキラはやりきれなさを覚え、その部下となったシンもキラは自分を信頼していないのではないかと思い悩む。 そんな中、ユーラシア連邦から独立した新興国家ファウンデーション王国が、ブルーコスモス系テロ組織のリーダー、ミケール大佐の逮捕に協力を申し出る。 ユーラシア連邦はコンパスに批准していないためその領内での活動はできないが、ファウンデーション首脳を交えた交渉の末にユーラシア連邦領内に決して進入しないという取り決めの上、 ユーラシア、ファウンデーション、コンパスの三者共同によるユーラシアとの国境間際の地域にてミケール逮捕作戦が開始される。 だが、全てはファウンデーションの罠だった……。 ファウンデーションの近衛部隊ブラックナイツによる精神干渉で心を乱されたキラは事前の協定を破ってユーラシア領内に進入してしまい、 「ユーラシアへの侵攻ではなくキラの独断行動である」という証明に向かうファウンデーション軍と防衛行動を取ったユーラシア軍の両方から集中攻撃を受けてしまう。 遂にはブラックナイツの別動隊がユーラシアの基地から戦術核ミサイルをファウンデーション首都に向けて発射させ、それを見たコンパスの仲間たちも口封じのために襲撃を受ける。 首都に残っていたルナマリアの懸命の迎撃も間に合わず、ファウンデーションは壊滅、キラ達も行方不明となった事で、 「キラ・ヤマトの突然の暴走が核の発射とファウンデーション壊滅を招いた」として大西洋連邦はコンパスを見限り離脱、ザフトもそれを匂わせる発言をして会談は打ち切られたことでそれに伴いコンパスの信用は失墜・活動も凍結してしまう。 ファウンデーションの真の目的……それは世界にデスティニープランを再施行させ、自分達がその世界を支配すること。 ラクスと共に宇宙に脱出したファウンデーション幹部達はユーラシア連邦に「核攻撃」の報復として甚大な被害を負わせると共に、5日以内の全世界でのデスティニープランの実行要求と、 それが受け入れられない場合の無差別攻撃、そしてラクスもまた自分達に賛同する同胞であると宣言する。 加えて、陰でプラントの過激派を煽ってクーデターを起こさせ、ファウンデーションの味方に付けていた。 命からがらオーブまで無事に逃げ延びたキラ達コンパスメンバーは、そこでようやくファウンデーションの正体とその陰謀を知る。 彼らの暴挙を止めるため、そしてラクスを取り戻すため、キラとコンパスは再び宇宙に上がる――。 【登場人物】 コンパス キラ・ヤマト CV 保志総一朗 無印からお馴染みの本作の主人公。階級はオーブ軍時代から引き続き准将。母艦はアークエンジェル……ではなく今回はミレニアム。 以前までは一パイロットとしてひたすら戦っていただけだが、本作では(良くも悪くも)自分の隊を指揮する軍人らしい様になっており、部下を率いて指示を出す場面や軍帽を着用する様子も。 小説版によれば、コンパスの総指揮官も務めているという。 その一方でテロを潰しても潰しても一向に終わりの見えない戦いや、復讐の連鎖を断ち切れない現実を前に精神が疲弊しつつあり、 「自分は何も守れてなどいないのではないか」「これではデュランダルの言った通りではないか、デスティニープランを受け入れた方がマシだったのではないか」と思い悩んでいる。 前作終盤の「覚悟はある……僕は戦う!」というデュランダルへの啖呵と決意は今や呪いと化して自分自身を蝕みつつあるのは想像に難くなく、 久々にラクスが待つ自宅に帰ってゆっくりできるという状況でも新兵器開発に勤しみ、仕事人間の一種の極致であるハインラインやコノエにも私生活を心配されるほど。 そうまでして戦っても変わらない現実と、急速にラクスに近付いて行くオルフェ、彼からの「キラではラクスに平和を与える事はできない」「その『血塗られた手』でラクスを抱けるのか」との言葉を前に、またしてもキラの精神は不安定になってゆく……。 前作ではそのあまりに泰然とし過ぎた様が「悟ったようになってしまった」と言われたキラだが、本作の描写と福田監督のコメントからあれは当時は精神的に壊れていたからだった事が判明(*5)、 あの当時の姿は枯れたのでも悟ったのでもなくそうせざるを得なかったからそう見えるように振舞っていただけだったのである。 なまじそこから回復してしまった事で、本作のキラは『SEED』の頃の様に悩んだり落ち込んだり感情を思い切り吐き出したりといった非常に人間的な様子となっている。 ネタバレ注意 ブラックナイツから受けた精神汚染によって周りが見えなくなってしまったキラは、遥か遠方の進入してはならないユーラシア連邦内にミケール大佐の存在を感知、 協定違反にも気付かずユーラシア連邦領内に進入してしまい、汚染が解けた後は自分が破壊したユーラシア連邦軍の兵器の残骸と多数の敵に取り囲まれている状況だった。 オルフェに掛けられた言葉や、気付かぬ内に協定を破ってしまった事とそんな自分を止める為に「ラクスが攻撃命令を出した」事実に激しく動揺する中では、ブラックナイツの連携を前にさしものキラも苦戦を強いられ負傷、 更にはアグネスの裏切りも重なり窮地に追い込まれるも、駆け付けたアスランによって救出され、一帯を吹き飛ばした核攻撃からも辛くも逃げおおせる。 オーブの秘密ドックに戻ったキラだったが、これまでの戦いやオルフェの揺さぶりで蓄積されたいつまで経ってもラクスに平和な世界を与えられない現実への不安、それ故にラクスが自分を捨てて裏切りオルフェを選んだ(ように見えた)ショックが重なり、 ラクスを救出しようと提案するアスランに対して精神的に疲弊を極めていたキラは完全に自棄を起こしてしまい、「自分達が行っても無駄」「自分ではラクスを幸せにできない」とまで言い出す。 しかしアスランからの拳を交えた一喝により、「全てを自分が背負い、ラクスに平和な世界を与えなければならない」という強迫観念と「(仲間に頼らないのは)仕方ないだろ! 君らが弱いから!!」という弱音をぶちまける。 遂に「ラクスに……会いたい……」、「しかしラクスの望みを叶える為にどうすれば良いのかもう分からなくなってしまった」という本音を涙を溢れさせながら明かすが、 仲間たちの激励によりようやく奮起、「ラクスが求めているのは平和をくれる人ではなく一緒に平和を実現しようとしてくれる人」である事、仲間を頼って良い事、不安ならラクスと会って話せば良い事を思い出し立ち直る。 ミレニアムで出発後はファウンデーションとの決戦に向けて多分に挑発を込めてアウラに宣戦布告、 シンに対しても信頼を言葉で伝え、デスティニーとの再会によりやる気に満ち溢れていた彼の士気に拍車をかけた。おそらくこれが後のシンの大爆発の最大のトリガーである。 アルテミス到着後はストライクフリーダム弐式でシュラと対峙……したと見せかけてアルテミスに突入、イングリットの脅迫にも負けず「自分が愛しているのはラクスの価値ではなくラクスそのもの」と堂々と宣言、彼女を救出した。 その後はストライクフリーダムに乗り移り、月面での戦いにてオルフェ&シュラを前にまたも圧倒されるも、「自身の最大の武器はラクスの愛」と真に自覚したキラも負けじと反撃、 一時は追い詰められかけるがアスランの増援によって虎口を脱し、更にラクスと合流しマイティストライクフリーダムとなった後はカルラを撃破、見事勝利を収めた。 決着後は地球に降り、ラクスと口づけを交わすのだった。 なお、精神汚染を喰らったとはいえやらかしてしまった責任はどうするのかはきっとファウンデーションに(実際間違ってはいないので)全部押し付けるんだろう視聴者の間でも議論になっている。 本作に至るまでの18年の中でキラの内面についての再考察が広まっていたお陰か、オーブの秘密基地で弱気になっていた時の「君らが弱いから!」という発言は、テレビ版放送当時のやめてよねなどとは異なり非常に好意的に受け止められている。 文面だけなら一歩間違えれば「傲慢に振舞っている」「増長している」とかつてのように叩かれかねない発言だが、これは周囲を見下してではなく「皆を守る為に自分『が』戦わねばならない=他人を頼ることは許されない」というプレッシャーと思い込みからの発言である。 この時点のキラの心が折れかけている様子と、一度は決めた戦う覚悟が重石となり何もかもを一人で抱え込もうとしている事や、それがためにいつかと違って今なら頼れる仲間がいる、今はもう、自分『達が』戦えるのを忘れかけている事がここまでで丁寧に描かれていた事もあり、 久し振りに感情をストレートに表しているキラの姿には多くの視聴者がようやく本音を吐き出せた様にむしろ感慨深さを覚える程だった。 あとこの台詞はアスランに完膚なきまでに一方的にボコられ続けている中で吐き出した言葉なので「弱い」アスランにすら全く歯が立たない状況も相まって、全部1人で背負おうとしていたキラのやるせなさを表現する名場面と言えるだろう。 またこの地下秘密ドックでキラがぶちまけた弱音と最終決戦でオルフェが語った不満は、どちらも「自分がやるしかない事だからやらない訳には行かないので仕方なくやる」というものである。 「自分が戦わねば仲間や友人が死ぬ、自分が戦って平和にしなければラクスが悲しむ」と思い詰めながら突出して戦っていたキラと「その為に生み出された自分こそが争ってばかりの人々を導かなければならない」と思い詰めながらアウラの理想実現に邁進していたオルフェ、 生まれに加えてその行動についてもこの両者はある意味非常に似た者同士だったのだろう。 ただ「愛」に対する考え方と自分の本音を誰かに吐き出せるかどうか、吐き出せる(吐き出させてくれる)相手が居たかが決定的に違っており、それがこの両者の明暗を分けた一因にもなっている。 ちなみに本作を含めてキラが乗機を乗り換えるきっかけが「近接戦闘で撃破されている事」ばかりである。(ストライク→イージスの自爆特攻、フリーダム→インパルスのエクスカリバー突撃、ストフリ→ブラックナイトのビームサーベルで一閃(*6)、ライフリ→アグネスの裏切り) それを踏まえると最後の機体の追加武装も弱点をカバーする意味合いもあったのかもしれない。 ラクス・クライン CV 田中理恵 本作のヒロインにしてもう一人の主人公。コンパスの総裁を務める。よく見るとリボンの色が『SEED DESTINY』の頃は赤色だったのが本作では青色。キラ(フリーダム)の色に合わせたのだろうか。 その絶大なカリスマ性は本作でも健在であり、裏方として、組織の代表として、平和の為に奔走する。 しかし互いに多忙の身故にキラとはすれ違い始めている事や、立場上キラを戦わせなければならない事に心を痛めている。 そんな状況でのアグネスからの(中傷同然の)非難やオルフェの猛烈なアプローチ攻撃とそれを悪く思えない事、そしてある理由でラクス自身が非情な決断をせざるを得なくなってしまった事に深く動揺するが……。 他方、私生活では料理が好き過ぎて滅茶苦茶な量を作りがち、自らバイクを飛ばすアウトドア派、キラとの交際はヤマト夫妻公認である可能性といった新たな側面が判明(*7)、 今までは超然とした、ちょっと腹黒い怖い女、カルト宗教の長の様に見られがちだったラクスが、実際には『SEED』序盤がそうであり、そして『SEED DESTINY』でミーアがそうであって欲しいと願ったように、 やはり「行動力があり過ぎる面もある以外は天然気味な普通の乙女」なのだろう。 また上記の通りキラが優し過ぎるが故に抱え込みがちな事を気遣う、キラの為に何ができるのか悩むなど、今までは少なかった心理面の描写も補強されている。 本作では早くに離別した事が示唆されるだけで存在自体語られる機会が皆無だったラクスの母親があのヒビキ博士に伍するマッドサイエンティストである可能性が浮上、 彼女もまたキラ並みに出生に深い闇を抱えた存在だった事が判明するなど、そういった意味でも相当な災難に遭っている。とんだ似た者&お似合いカップルである。 ネタバレ注意 実はブラックナイツらと同様、デスティニープラン施行後の世界を統べるために造られた特殊なコーディネイター「アコード」だった。 オルフェと接触する度に発生していた不可思議な現象や、オルフェに無意識に惹かれていたのも、同じアコード同士、オルフェと共に世界を支配するよう予め計画に組み込まれていたためだった模様。 キラが精神汚染を受けて暴走し協定違反を犯してしまい重大な国際問題となりかけてしまった際は、コンパス総裁という立場上やむを得ずキラを止めるよう命じるが、 ファウンデーションが仕掛けた電波干渉と迫り来る核ミサイルを前に、キラやコンパスに事態を何も説明できないままアウラやオルフェらと共に脱出を余儀なくされてしまう。 陰謀を発動させた事で彼らの元を離れる事もできずアルテミスに軟禁されてしまったラクスは、それでも自分を早く帰すように迫るも、 (仕方なかったとはいえ)キラを自分の意思で攻撃させた事、その結果キラが消息不明となった事、そして自身の正体と「オルフェと共にあるべき」という運命を知った事で激しく動揺するが、 それでも当人の意思ではなく生まれる前に勝手に決められた運命に依存し、それに唯々諾々と従うアコード達を否定する。 彼女が放った「必要だから愛するのではありません! 愛しているから必要なのです!」は、デスティニープランへの改めての否定と自らの信念、ひいては本作のテーマそのものを端的に表した名言である(*8)。 その後もアルテミスの一室に囚われ、キラ達が生き延びてこちらに向かって来る事に動揺したオルフェが「キラは死んだ」と吹き込み伴侶になれと改めて迫るも生存を信じるラクスは頑なに拒否、 焦りからオルフェはラクスを押し倒し身体だけでも手に入れようとするも「それでも心までは奪えない」と毅然と対応し、オルフェを退散させた(*9)。 キラ達によって救出された後はミレニアムに移り、そこで改めてファウンデーションの陰謀を白日の下に晒した後、「今回だけ」と無理を言ってプラウドディフェンダーでキラの元に出撃した。 プラウドディフェンダーが張った結界でキラの窮地を救いコクピットの彼の元に合流すると、この度初めてSEED能力を実戦で使用(*10)、放電攻撃やディスラプターの照準を補佐し勝利に貢献した。 全てが終わった後は、キラと共に地球に降りたラクスの独白あるいは語り掛けで物語は幕を閉じる。 また、ラストにはラクスの指輪が宇宙空間を漂う場面がある。 明言された事は無いがラクスの母の形見ないし昔贈られたものである事が示唆されているあの指輪を捨てたのだとしたら、自らの決められた運命と、それを強いた母への決別を示すものでもあるのだろう。 余談だが、前作までは非常に煽情的な際どい衣装を着ていたミーアと比較して体型について何かとネタにされていたラクスだが、 本作ではプラウドディフェンダーを届ける為にピッチピチの専用スーツを着用しており、 その凝った装飾もさることながら、スーツによって強調されたミーアに決して負けていない豊満なボディがファン界隈に周知される事となった(*11)。 その様相は完全にミーアの色々強調されたボディに鼻の下を伸ばしていたヨウランそのものである。 そしてDESTINY時の体重変化(*12)とミーアをラクスに化けさせるために自前の声を除く全身整形を施したデュランダルが胸だけ自前のまま残したのが「遺伝子的にはミーアクラス行くと考えて弄らなかっただけなのでは」と上記体型についてネタにしていたファン達からさらにネタにされた。 ラクスの正体を踏まえると、幼い頃に彼女が母から聞いたという「世界はあなたのもので、そしてまたあなたは世界のもの。生れ出て、この世界にあるからには」という言葉も違った響きになる。 ラクス自身はこの言葉を、かつてメンデルで自身の出生の秘密を知り「生まれるべきではなかったのではないか」と悩むキラに対して「どんな形であれ誰もが世界の一部。キラという「世界の一部」に会えて、自分という「世界の一部」が幸せになったのだから、キラは生まれて良かったに決まっている」という意味で引用しているが、 元々は幼い子供に世界観を説く観念的な話ではなくいずれ世界と人類を支配することになる者に対する言葉通りの意味だったのでは?と考えられる。 そんなわけで、指輪共々キラへの祈りだったはずのものがラクスへの呪いへと転化した事に視聴者は慄くしかなかった。「イイハナシダッタノニナー」をここまで体現した展開もそうはない。 ただ、重要度は上がったもののラクスの母については本作では名前すら語られることは無く、アウラやオルフェの語った内容がどこまで本当だったのか、 晩年にナチュラル回帰論を唱えたりアスランとの婚約を取り決めた(=アコード構想を知らなかったか否定した)シーゲルとの関係性、何より彼女自身の思想など語られなかった点が多く、言葉の解釈もあくまで予想に留まる。 それはそれとして指輪については視聴者からも「あんな呪いのアイテムはさっさと捨てて正解」とする意見が多い。 福田監督は終劇後は生死不明ということにして、キラ共々再び隠棲する可能性を示唆している。まあ劇中であんだけヤバイ素性を天下万民に晒されてしまっては、表舞台に居続けるのは無理というものだろう。 そもそもラクス・クラインという存在が「世界を導く役割を持つもの」として作られたことを本人も知ってしまったので、今後表舞台で役割の為に生きる人生を送っていくとも考えにくい。 一方で、「キラとラクスは隠遁する」というのはキラとラクスがミレニアムに合流せずいきなり地球に行ってしまった事を冗談めかして答えたものなので二人の今後の示唆としては根拠が弱いとも言える。 …と思われたがノベライズ版ではキラと共に消息を絶つ結末になっているため、あながち冗談とも言えなかったりもする。 ただし福田監督は「落ち着いたら歌の仕事をするかも」と後にコメントしているため、現状このまま完全に隠居するということにはならない模様。 なお、今回のアコード関係の設定により、ラクスは第一世代相当のコーディネイターである事が判明したため、キラとの間に子供を作る事ができるとの事。 スーパーコーディネイターとアコードの子供とか大変な事にしかならなさそうな出自である。 トリィ ブルー どちらも鳥型のペットロボ。 トリィはアスランが作ったものだが、ブルーはキラの作で、本編以前にラクスに贈られたものである。 かつてプラントのクライン家の邸宅に青い鳥が遊びに来ていたのに着想を得たのか、ブルーはトリィの色違いであり、名前通りの青色。 トリィが「トリィ」と鳴くのと同様にブルーも「ブルー」と鳴く。 ネタバレ注意 実はトリィとブルーは互いに量子通信ネットワークで繋がっており、お互いの位置を感知できる機能がある。 ラクスがファウンデーションに攫われアルテミスに軟禁された際も、ブルーがラクスの髪の中に隠れていた事でキラはラクスの居場所を知ることができ、救出に貢献するのだった。 ハロ CV 三石琴乃 お馴染みガンダムシリーズの顔にして本作ではラクスのお友達。 本作でも相変わらず作中のキャラの気持ちの代弁や皮肉るようなセリフを発しながらやかましく飛び回っている。同じくアスラン作にしてキラのお友達であるトリィと戯れる場面も。 キラとラクスの邸宅には色違いが多数並んでいる他、一番のお気に入りのピンクちゃんはやはりあちこちに連れ歩かれており、ファウンデーション行きのミレニアム艦内にまで持ち込まれていた。 キラの為に細切りの海苔でラインを表現したハロ型おにぎりを作るなど、今でも変わらず気に入っている様子。 劇場作品向けの音響のパワーアップの影響か、それとも流石に時間が経ってガタが来始めたのか、今回はモーター音や駆動音がガシャガシャうるさくなった印象を受ける。 因みに、ガンダム作品に於けるサンライズの上映前サウンドロゴは「転がって行き、飛び跳ねたアムロのハロがSUNRiSEの『i』の点になる」というものだが、 本作やその前に制作されたスペシャルエディションでは、SEEDに合わせてこのハロがピンクハロになっているという小ネタが仕込まれている。 ネタバレ注意 ラクス救出作戦の折にはハロが大量に投入され、アルテミス内の通風口内を「アカンデー!」などとやかましくしながら飛び回った末にダクト内で催眠ガスを大量に噴出、 敵兵士やアウラ含む指令室要員のほとんどを眠らせキラ達のラクス救出の障害の多くを無力化する大活躍を果たしている。 逆に言うと、ラクスを救出する必要があったからこの程度で済ませてもらえたが、そうでなければ毒ガス撒いてアウラ達を抹殺する事も出来たという事でもある……。 このハロ達の中にはミーアが持っていた赤ハロ(ちゃんと英語で喋っている)や、ヒゲを描かれた濃紺色のハロ(ネイビーちゃん)も含まれている。 なおネイビーちゃんの声は子安武人(*13)。しかもガスを噴射しながら「ゼッコーチョー!!」などと叫んでいた。 シン・アスカ CV 鈴村健一 前作『DESTINY』の主人公。キラ直属の部下の一人。階級は大尉。 前作の戦いでの敗北とキラとの和解を経た事で、オーブへの憎しみが解消され、前作終盤の様に不安定な精神状態の中で怒りと義務感で無理矢理闘志を奮い立たせる必要もなくなったためか、本作では憑き物が落ちたように快活で明るい性格になっている。 というか、それはそれはもうあまりに明る過ぎて視聴者から若干退行しかけてないかと心配されかけるほど。 一方でキラへのリスペクトかなるべく急所を外す戦いを心がけていたり市民をシールドで守りながら戦っていたり、飛来するミサイルをビームライフル3連射で立て続けに撃墜したりと、そのエースパイロット振りは健在どころか磨きがかかっている。 精神的にも成長した事で、ブルーコスモスの無法振りや自殺同然のテロ行為をいつまでも続ける姿勢に苛立ちつつも、以前の剥き身のナイフのような過剰な攻撃性や不遜な態度も改まった事で幾分丸くなっている。 とはいえ、キラを面と向かって馬鹿にされた時は思い切り不機嫌になる、終盤の戦闘中は荒武者そのものと、そのキレ芸は健在。 以前から語られていた通り今ではキラをよく慕っているが、キラは頑なに自分一人で最前線に立ち続ける事と、 アグネスから自分がかつて「フリーダムキラー」の異名で呼ばれていた事を知った事で、「キラから信頼されていないのではないか、そればかりか敬遠されているのではないか」と悩み始めている。 そんな訳で、「普段は天真爛漫、慕う者にはよく懐くが、敵には激しく噛み付く」という姿は多くの視聴者からわんこに例えられる事になる。 コンパスメンバーの中では一際明るい性格からコメディリリーフの役回りを与えられた感があり、 一人だけアウラ女王に礼をするタイミングが遅れる ファウンデーション王宮で開かれたパーティーで、他の面々が不穏な空気にピリピリする中一人だけ皿に山盛りにした料理を食いまくっている豪華な食事に舌鼓を打っているように思われがちだが、昼間にシュラとの模擬戦で圧倒され不遜な態度を取られてからずっと苛立っているので、おそらくヤケ食いである ルナマリアとアグネスが女の戦いを繰り広げてバチバチしている事にも全く気付かずケーキを両手に持って「何の話?」と無邪気に割り込んでしまう ルナマリアに手を出そうとしてうまくいかずギクシャクした結果(*14)、夜中にミレニアムの甲板で一人で体育座りして落ち込む(一方ルナマリアは部屋で軽く拗ねている) 2年振り2度目のラッキースケベ キラとアスランの喧嘩を止めようとしたらタイミングが悪く両者から吹っ飛ばされる ルナマリアに対して場違いな時に場違いな悪いジョークを仕掛けた結果危うく殺されかける ……と、全体的にギスギスした感の強い前半の貴重な清涼剤となっている。 特に体育座りの件は、「シンから手を出した」部分が描かれていなかったとはいえ、「ルナマリアからの「お誘い」に盛大な鈍感ムーブをやらかした」という感想が出回って溢れるくらいには、視聴者からもそういう認識をされている。 これだけ見ると、まるで主人公の座を追われた挙句に三枚目にまで落とされたかのような印象を受けるかもしれないが、 終盤では勇気凛凛・元気溌剌・意気揚々なシンが最高の愛機に乗ったらどれだけ恐ろしいかをこれでもかと見せ付け、 シン(とその愛機)についての従来の考察を非常に良い意味で大幅に改める必要が出る程の途轍もない、主役格の面目躍如という大活躍を果たしている。 ネタバレ注意 かつての愛機との再会を果たした際には本当に心の底から嬉しそうにしており、横にいたアスランも悪そういい笑顔で見つめていた。 相手もこれまでのようにどちらにも一応の言い分があったりシン本人との因縁がある彼からすれば「戦いにくい」連中ではなく、外道・オブ・外道のファウンデーション軍であるためこれまでと違い何のしがらみも無く存分に戦えるまさに気炎万丈の状態。 そしてキラとアスラン達によるラクス救出の囮兼、敵旗艦への単独突撃を試みるミレニアムの護衛という超重要任務をキラ本人から任されたことで、彼から全面の信頼を得ていると確信し完全にリミッターブッチ切りの状態となり、 改修されたとはいえ今となっては旧型のデスティニー(*15)で、インパルス・ゲルググに乗り換えたルナマリア・ヒルダを率いてファウンデーション軍の艦隊を次々と撃沈する。 一度は敗北したオルフェ・イングリットとシュラを除くブラックナイツ4機+アグネスのギャンと対峙するも、 「この間はジャスティスだったから負けたんだ!!」と、以前とは違い「自分の為の愛機」の力を限りなく引き出す事で格上複数を相手に圧倒し、隙を見てエネルギーが低下したインパルスにデュートリオンビームで充電するなど大立ち回りを見せる。 SEEDを発動させ考えるのを止めたシンにはブラックナイツの読心は通じず、今度は精神汚染で暴走させようとするも途轍もなく深いシンの心の闇を迂闊に覗いてしまった事で恐るべき怪物の姿に変貌し襲い掛かって来るステラのイメージを見てしまい逆に戦慄させられてしまう。 読心も暴走も通じず、遂には半ば破れかぶれで得意の分身アタックを仕掛けるも、C.E.世界に於ける分身攻撃の第一人者であるシンはそれを寝ボケた分身と一蹴、 「分身は!! こうやるんだあぁぁぁあ!!!」 という咆哮と共に雲霞の如く無数に分身させたデスティニーを叩き付け、あまりの異常事態にブラックナイツと視聴者が混乱した隙にデスティニーの多彩かつ強力な武装群を巧みに使い分け次々に粉砕、 終わってみればブラックナイツ4機を相手に終始無双し、内3機を単独で、ほぼ無傷で撃墜するという大戦果を挙げる。 その後はムウから受け取った新装備『ゼウスシルエット』でレクイエムを破壊、今度こそ自らの手で生まれ故郷であるオーブを守り切り、事態解決に大きく貢献した。 キラやラクス、アスランと違い物語を直接動かすキャラクターとしては描かれていないが、全体的に殺伐としがちな物語(特に前半)の清涼剤として、そして終盤の大立ち回りからその評価は爆増。 20年来のシンやデスティニーガンダムのファンはまさに必見という内容に仕上がっている。 因みに、福田監督の蔵出し情報によるとステラが闇に吞み返すシーンは後藤リウ氏の発案で、構図はドズルから鬼のようなオーラが立ち上るシーンのオマージュとの事。 ルナマリア・ホーク CV 坂本真綾 キラ直属の部下の一人。階級は中尉。カタパルトで射出される直前にヘルメットのバイザーを下す癖は本作でも相変わらず。 前作ではシンとの関係は、「深く傷ついた者同士の傷の舐め合い」に近い不健全気味なものだったが、本作ではお互いに本当に惹かれ合っての恋人同士となっている。 ドラマCDによると前作の戦いの後シンは方々でのろけまくっているとの事である。 一方で、シンが相変わらず子供っぽい所にやきもきさせられる事も(と言ってもシンはまだ17歳、高校2~3年生相当なので、プラントでは成人年齢とはいえ老成しろという方が無理筋なのだが)。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦ではファウンデーション首都に停泊するミレニアムで待機していたが、核ミサイル接近を受けて狙撃用装備を受け取り迎撃の為に出撃。 なんと核ミサイルの1本目を狙撃によって撃墜に成功する。しかし、遅れて到達し軌道を変更した2発目の迎撃は間に合わず、やむなく海中に退避し難を逃れた。 「ルナマリアは射撃がヘタ」というネタは有名だが、超高速で飛来する核ミサイルの内一本は確実に撃ち落としており、汚名返上を果たしたといっていいだろう。 また、2本目も1本目を囮にするように軌道変更したのと時間的な問題でハインラインが「迎撃はもう無理だから構わず逃げろ」と言ったのを無理に迎撃にかかり安定性の低い空中で咄嗟に射撃した末に外した格好なので、ルナマリアの株を下げるものではない。 というか核ミサイルをMSの射撃で落とすのはガンダムシリーズでは凄腕の証である。 その後はミレニアムで連絡のつかないシンの遺品整理をしていたものの、ハイジャック犯に扮したシンの戯れに気付かず締め上げてしまい、 正体が分かった後は泣いて再会を喜びながら心配させた不満を全力のハグとビンタ9発でぶつけるのだった。 宇宙での決戦に向けてオーブに秘匿されていたインパルスに乗り換え、まずはブラストシルエットで雑魚の群れを掃除すると、続けてソード、フォースと換装して行き、最後はアグネスと対決する。 アグネスの言うような妥協でも自己欺瞞でもないシンへの確固たる愛の力でアグネスを打ち破ると、憧れのディアッカからミーティアを受け取りシンと共にレクイエムを破壊、コンパスを勝利に導いた。 「歩のない将棋は負け将棋」と言われるが、ファウンデーション軍の「歩」を蹴散らしてミレニアムの「玉」への道を切り拓いたルナ(とヒルダ)の功績は大きく、最終決戦の裏エースとも呼べる大活躍だった。 だからどうしたという話だが、作戦中にファウンデーションに寝返ったアグネスを除くとコンパスメンバーの中で唯一ブラックナイツと交戦していない。 前半の逮捕作戦では後方で待機、後半の決戦ではシンが単騎でブラックナイツ4人を相手取ったためアグネスを引き受け……と、一度もブラックナイツと戦闘する機会が無かった。 その後、嘗てアスランがジャスティスで月面に居たシンとルナマリアに手を差し伸べたように、今度はルナマリア自身が月面で一人うずくまっていたアグネスにインパルスで迎えに行き、その手を差し伸べた。 奇しくもその姿は、かつて月面でうずくまっていた自分とシンにジャスティスで手を差し伸べに来てくれたアスランにそっくりであった。 『月光のワルキューレ』や監督の蔵出し情報、及び『DESTINY』前半の描写からすると、彼女もかつてはアグネスのように「より高スペックな男」を求めていた節が見受けられる。 だからこそ何の打算もなく接してくる「ばかなガキ」であるシンに惹かれたのだろうか。 アグネス・ギーベンラート CV 桑島法子 本作の新規キャラ。 キラ直属の部下の一人。階級は中尉。 ザフト時代は「月光のワルキューレ」の異名を持つエースで、アカデミー時代は同期のシンより成績が良かった。 一言で言えばおそらくは狙ったキャスティングであろう同じ声のフレイと、前作までのシンの悪い所を凝縮・複合させたような人柄。優れた容姿と腕前を誇るが、人格に難があるといわざるを得ない。 上を見ての通りSEEDシリーズでは常連の桑島法子氏担当のキャラである。 詳しくは項目を参照。 ヒルダ・ハーケン CV 根谷美智子 マーズ・シメオン CV 諏訪部順一 ヘルベルト・フォン・ラインハルト CV 楠大典 元SEED版黒い三連星達。本作でもヒルダ率いる「ハーケン隊」として行動している。階級はヒルダは少佐、2人は大尉。 主要キャラとの関わりがほとんど無かった前作とは異なり、本作ではマーズとヘルベルトはシンに怪談を話してからかう、 ヒルダはルナマリアにセクハラを働く(ヒルダはレズである)、ピンチのシンを助け出すなどシン達とよく絡んでいた。 三人はシンの事は「坊主」と呼ぶが、シンはそれを特に気にする様子はない。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦ではマーズ・ヘルベルトはアークエンジェルと共に行動、アークエンジェルの護衛に付いていた。 しかし核発射の様子を目撃していたアークエンジェルを口封じに来たブラックナイツの能力の前には敵わず敗北、戦死した。 ヒルダはジャスティスを撃墜され脱出したシンを救出、そのまま一緒に脱出しオーブまで逃げ延びた。この際、シンがパイロットスーツ越しとはいえ思いっ切り胸の上に手を置いていた事に眉を顰めている。ただ状況が状況だったため見逃した模様。 最終決戦ではルナマリアのゲルググを引き継ぎ、しばらくはミレニアムの直掩を務めた後にシンの分身攻撃を前に恐慌状態に陥っていたリデラードを撃墜、長らく連れ添った部下二人の雪辱を果たした。 厳密には直接的にマーズ、ヘルベルトを撃墜したのはリデラードではなくリュー、ダニエルの二人であるが、見方を変えれば敢えてリデラードを堕とす事で自分と同じ立場に追いやったとも言える。 本作のヒルダはキラとアスランの乱闘に介入しようとするシンを諫めようとするなど、面倒見の良い姉御肌的な側面が強調されており、本作で大きく株を上げたキャラの一人と言える。 アレクセイ・コノエ CV 大塚芳忠 本作の新規キャラ。 ミレニアム艦長。階級は大佐。志願してコンパスに参加した。時々間違われるがココノエ艦長ではない 芳忠ボイスが実に良く似合う温和な人物で、部下達からも信頼が篤い。以前は教師だったらしい。 疲弊気味ながら根を詰めすぎるキラを気遣う場面もあるなど、自身も部下をよく気にかける高潔な軍人である。 現プラント最高評議会議長であるラメントとは友人で、コンパスに参加したのは彼からの頼みによるところも大きい。 先の大戦では目立った戦果こそ挙げられてはいないものの、その的確な判断から自身の艦を損ねた事は一度も無く、コノエ艦長に付いて行けば生き残れると部下から信頼されていたとのこと。 冒頭の作戦行動時にも、敵方の戦力は中隊規模という報告に対し「現場からの報告なので多く見積るに越したことはない」と即断しており、そのリスクヘッジ能力を窺がわせている。 よく似た事を言われているアイツや声が似てるフルメタのほうのゲイツのようなイカレ野郎では断じてない。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦では後方で待機するが、突然のジャミングという異常事態を前に悪い予感を感じ取ったのか、通信障害以外まだ何も起きていない内からルナマリアに狙撃用装備を持たせて待機させるという先見の明を発揮している。判断が早い 結果としてそれは核ミサイル接近という形で的中し、2本の内1本の撃墜に成功させている。 アークエンジェルが核に巻き込まれ消滅した際も、「そう簡単に死ぬかな? あの連中が」と、マリューらが生存していた場合に備えて次なる準備を整えていた。 マリューが実際に戻って来た際は「今のコンパスは海賊のようなもの。海賊の戦いはマリューの方が慣れている」として艦長の椅子を譲り、そのマリューから任命される形で副長に代わった。そしてアーサーは副長を降ろされた。 アーサー・トライン CV 高橋広樹 ミレニアム副長。 かつてミネルバ副長を務めていた頃から引き続き黒服。階級は少佐。 相変わらず無駄にリアクションが大きかったり、つまらないダジャレで滑ったり、あまり大きい声で言うべきでない事を口走って自分で慌てたりと、不動の三枚目ポジション。 彼の代名詞である「えぇーっ!?」は今回も健在。というか顔が映る場面での第一声がそれだった。 コメディリリーフ的な役回りが目立つ残念な人。公式紹介文でも「いささか頼りない」とまで書かれてしまうほど。 しかしながら、当時最新鋭艦だったミネルバの副長を経て、その後継艦でやはり最新鋭艦となるミレニアムの副長に任命されており、信頼されている事は間違いない。 かつて敵対した間柄であっても私情を持ち込まず、分け隔てなく接するあたりムードメーカーの人柄とも言えるし、そうした緩衝材としての役割も期待されていたかもしれない。 実力で見ても、前作でも計器類のモニタリングや兵装の取り扱いなどで失策を働くことはなく、艦長のタリア不在時に何度かその職務を代行した際も的確に指示を出している。 本作でも緊急時にあって艦やクルーを守る為の指示は冷静かつ的確に行っており、やたらとリアクションが大きい点を除けば軍人・指揮官としては十分に有能と言える。 外伝であるドラマCDでは亡きタリア・グラディスの遺児である危うくグレかけていたウィリアム・グラディスの後見人となっているが、映画では特にその事には触れられていない。 ネタバレ注意 旧アークエンジェルクルーたちとの合流およびマリューの艦長就任、そしてコノエの副長任命に伴い、玉突き事故か流れ作業のごとく降格人事でなし崩し的に副長を解任されてしまった。 その後はいちブリッジクルー兼リアクション要員として戦闘に参加。 コノエに向けて「艦長」と呼び掛けてしまう、どいつもこいつも覚悟ガンギマリなコンパスメンバー達の中で一人だけビビり気味など、コメディリリーフ的な場面も変わらず見られ、最後まで良き清涼剤であった。 ただしビビり気味とはいえそれで周囲に醜態を晒すような真似はしておらず、彼もまた自分にできる事で世界の為に戦っていたのである。 アビー・ウィンザー CV 戸松遥 ミレニアムオペレーター。 前大戦の際、ミネルバから脱走したメイリンに代わってオペレーターを務めていた人物。 前作『DESTINY』ではヒルダと兼役で根谷氏が演じていたのだが、本作ではCVが変更されて独立した形になった。 語尾に「です」が付いてメカニックもできるどこぞの私設武装組織の戦況オペレーターではない。 アルバート・ハインライン CV 福山潤 本作の新規キャラ。 ミレニアムクルーにしてコンパスの技術総責任者。階級は技術大尉。スカウターのようなモノクル型デバイスを常に着用している。 口調こそ丁寧なものの常に異常に早口で、しかもその早口で部下の無能振りを延々ブツブツ愚痴っていたり、「NJダズラー」なる研究中な筈のジャミング技術を敵が使って来た事態を前に納得の行かなさをこれまたブツブツ呟いたりする。 いかにもな「偏屈な技術者」だが、その卓越した技術力は「極めて優秀な技術者」との説明文に違わない。 「ハインライン」という名前で察せられるかもしれないが(*16)、実はフリーダム・ジャスティスの開発者の一人で、 自身の能力への自負故かプライドが高く、ラクスとコノエとキラを例外として、本心では他に誰も尊敬していないという人格に些か問題ありな人物だが、優秀過ぎて文句も言えないという扱いだったという。 しかし優秀である事は間違いなく、途轍もない新兵器をいくつも用意したりキラ達の行動を先読みしていたり敵の超兵器の弱点を正確に見抜いたりと大活躍している。 また説明から冷淡な性格なのかと思いきや、ルナマリアへの適切な指示(*17)などから分かる通り他人の命を軽んじているわけでもない。 そのあまりの頼り甲斐と馴染み振りから、 フリーダムを強奪したキラを怒るどころか、常人には扱えないマルチロックオンシステムを完璧に使いこなすキラに絶対嬉々として使用感を聞き取ったはず お互い久しく見なかった自分に付いて来れる相棒の登場を前に早速意気投合したに違いない アークエンジェル時代からキラを支えて来た仲間だった 中の人繋がりでスザクとカレンが最初から仲間のルルーシュ(*18) etc……と色々ネタにされており、早くも視聴者から人気を博していると共にスパロボでのルルーシュとの絡みが期待されている。 というか、登場して日が浅い上に劇中でほぼ名前を呼ばれないせいか本名が広まっておらず、上映開始からしばらくはSNSの感想等でももっぱら「ルルーシュ」呼びされていた。そして完全に愛称として定着してしまっている。 実際、同じサンライズかつ時期の近いロボアニメという事で、ルルーシュが友情出演したかのようだという声もあり、彼の登場は概ね好評である。 ちなみに声を担当した福山氏は外伝である『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』のソル・リューネ・ランジュ、『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY』のアグニス・ブラーエの声をそれぞれ担当しており、本作でSEED本編シリーズへの登板となった。 ハインラインおよびコノエの声については、福田監督曰く「新キャラの説明に割く尺がないので、声だけで能力に説得力を持たせられる起用をした」とのこと。 つまり上記の視聴者からのリアクションは監督の想定通りということである。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦の途中の謎のジャミングに続いて核の発射という相次ぐ異常事態を前に、ファウンデーションの正体を知る前から全ては彼らの陰謀である事をほぼ見抜いており、 オーブで停泊中にハイジャック犯を装ってミレニアムに乗り込んで来たキラ達にも「僕の計算より2分遅かったですね」などと言い放った。 宇宙に上がりファウンデーション艦隊の正面に出た際は「大丈夫です! 我に新兵器あり!」と、自信満々に新作、おそらくはアークエンジェルなどが装備していた融除剤ジェルの発展型であろう「耐熱耐衝撃結晶装甲」を披露、 12連陽電子砲とかいう頭のおかしい兵器+艦砲射撃の直撃を防ぎ切り、あまつさえ防ぎ切れるか心配するコノエに「当然です!」と断言した(そして本当に無傷で耐え切った)。 戦闘開始後もミレニアムが放出したガンバレルの操作を担う、自らがプラウドディフェンダーをキラに届けると言い出したラクスを止めるどころか「(プラウドディフェンダー自体は)100%の性能で稼働できる」と付け加えた上でそれでもドッキングには手動操作が必要であるも「こちらで完璧に誘導しますのでご安心を」と言い切り、実際にパイロットとしては素人であるラクスの操縦でストライクフリーダムとの合体を成功させるなど、後方要員でありながら八面六臂の大活躍を残した。 マリュー・ラミアス CV 三石琴乃 アークエンジェル艦長。階級は大佐。白服。 元々は技術者だったはず(*19)が今やすっかり艦長職が板に付いており、今回技術者としての活躍はない。 キラの理解者の一人でもあり、アークエンジェルとは別チームとなった今なお彼を支えている。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦では前線で指揮を執るも、その最中にブラックナイツが工作を働いていた様子を目撃したのと謎のジャミングから、全ては罠だった事を一早く悟る勘の良さを見せる。 しかしあと一歩遅く、口封じとしてブラックナイツの襲撃を受ける。 アークエンジェルの全兵装を展開して迎撃に努めようとするも瞬く間にほぼ全ての武装を破壊されてしまい、それでも殺到するミサイルをフレアと回避運動で凌ぐなど機転を利かせるが遂にはエンジンを完全に損傷し艦を捨てる事を決意、他のクルー達を先に逃がし自身は最後まで艦橋に残る。 ブラックナイツが目前まで迫った所で自らも緊急脱出、艦橋を破壊される直前になんとか脱出するも負傷し動けなくなっていた所をムウに救助され共に脱出、長らく世話になったアークエンジェルの最期を見届けた。 (このシーンはあの「舞い降りる剣」のオマージュと言えるが、今回は誰も助けに来れず「舞い降りない剣」などと呼ばれている) オーブの秘密基地に避難後、弱気になってしまったキラをアスランと共に励まし、メンバーのやる気は整ったとはいえまだ「足」が無いという状況になるも、 ハイジャック犯に扮してミレニアムを乗っ取る(様に装い、秘密裏に合流し出港する)事を提案。 合流に成功すると共にその手に出ると予想し既に準備を整えていたコノエに勧められ、 三隻同盟や『SEED DESTINY』序盤の頃のような「どこの所属でもない、海賊同然の艦」に相応しい戦い方を知る者として再び艦長となる。 そして「コノエ大佐には副長をお願いします」のマリューの一言でアーサー・トラインは副長を降ろされた。ひどい。 宇宙に上がった後は見事その期待に応え、「戦術バジルール」や耐熱耐衝撃結晶装甲とアンチビーム爆雷に任せた突撃、ドリフト航行で敵の攻撃を迎撃しつつ反撃といった、 これまでの戦いで蓄積された技術をフル活用した喧嘩殺法めいた戦術の数々でファウンデーション艦隊を次々に打ち破り、最後はグルヴェイグを撃沈し全ての元凶たるアウラを仕留めた。 戦いの後はミレニアムに戻ったムウに抱き付き、熱い抱擁とキスで迎えるのだった。こいつらロマンティクス…もうしてたわ。 総じて本作の彼女は女傑の一言。 特に最後の艦隊戦における彼女の迫力は多くの視聴者を(良い意味で)震え上がらせている。声繋がりで「若干ミサトさんがインストールされている」とも。 後方に座して唯々偉ぶり、突撃して来るミレニアムに慌てふためいていたアウラとは行動も態度も真逆であり、おそらくは意図してそのように描かれたと思われる。 ムウ・ラ・フラガ CV 子安武人 アークエンジェル艦載機パイロット。階級は大佐。青服。 その飄々とした姿勢とそれに似合わない鋭い勘、卓越した操縦技能は今なお健在。何気に髪型は無印SEEDの頃と同じになっている。 シンからしてみれば2年前に敵対したネオ・ロアノークその人であるが、前日談であるドラマCDや今作でのやりとりを見るとわだかまりはなくなっているようだ(ムウの性格上正体を隠している可能性は低いため、どこかでカミングアウトしたのかもしれない)。 シンがシュラ・サーペンタインに剣術試合を挑まれたときは諌めるキラを制止し「…やらせてみろ」と言うが、シュラのサーベルがシンの喉元に突きつけられた時には、ムウは銃のホルスターに手をかけている。 本作ではムラサメ改を乗機としており(専用カラーの類も施されていない)、ネオ時代以来久し振り、ムウとしては実にスカイグラスパー以来の量産機乗りとなっている。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦の最中、ファウンデーションの陰謀工作を目撃したアークエンジェルを襲撃するブラックナイツに激昂して迎撃に向かうが、さしものムウも機体の性能差もありブラックナイツ相手では荷が重く撃墜されてしまう。 だが実際には墜落を装って逃げ延びており(とどめを刺される瞬間に腰部ミサイルの反動で直撃を逃れている。勿論、大破に近い状態でまだ変形できるムラサメ改のダメージコントロールの強さもあるのだろうが)、アークエンジェルから脱出しようとして力尽きかけていたマリューを救出し、共にオーブまで落ち延びる。 その後は、カガリから密命とともにアカツキを受領し、キラ達に先んじて(*20)宇宙に上がってレクイエムに先行。 発射直前に射線へ割込み、第一中継点を新装備ゼウスシルエットで破壊、直後にレクイエムの光に飲み込まれて行く。 ……がこれをシールドとヤタノカガミ、そして気合いで反射、レクイエムの一部とステーション曳航船を破損させ、大幅な時間稼ぎに成功する。直後ミレニアムの艦橋からは「フラガ大佐ステキー!」などと黄色い歓声が上がっていた。 観客からは「『エンデュミオンの鷹』でも焼き鳥になりかねないのによく引き受けたな」「これはオーブの歴史の教科書に『ムウ・ラ・フラガ』の名が刻まれる」と言われるレベルの偉業を成し遂げてしまった。 流石に機体のダメージが大きく戦闘続行は不可能になったのか戦線から離脱していたようだが、決戦終盤にはシンからまたしてもおっさん呼ばわりされ、シンにアカツキで使用していた新装備を渡し、レクイエムの完全破壊を促した。 戦いの後はミレニアムの艦橋に行き、マリューとキスを交わした。 アーノルド・ノイマン CV 千葉一伸 ダリダ・ローラハ・チャンドラII世 CV 鳥海勝美 コジロー・マードック CV 田中美央(*21) お馴染みアークエンジェル操舵手&オペレーター&メカニック。階級はノイマンは大尉、チャンドラは中尉。 ガンダムシリーズ最高峰と名高いノイマンの超絶操艦は本作でも健在。 ファウンデーション入国時に着水するときに発生する水しぶきの量がミレニアムとアークエンジェルだとかなり違うなど、技量の違いはこう言った細かい描写からも窺える(*22)。 ネタバレ注意 アークエンジェル大破時にマリューに先んじて脱出、経緯は不明だがアスランのズゴックに回収されキャバリアーに乗り込み脱出に成功した。 因みに艦橋を破壊されたアークエンジェルにミサイルが降り注ぐシーンの画面右下をよく見るとアークエンジェルから離れて行くロケット噴射炎が一瞬描かれている。おそらくこれがアークエンジェルクルーを乗せて離脱するズゴックと思われる。 マリューらと共にミレニアムに合流後はノイマンは再び操舵手に、チャンドラは地上でルージュのキャバリアーのオペレーターとしてファウンデーションとの決戦に参加する。 操舵席にノイマンが座った瞬間、それまでシートベルトをしていなかったミレニアムクルーがこぞってシートベルトを付け始めるあたり、ノイマンの評価が透けて見える。 出港早々にオーブを狙ったレクイエムの狙いを引き付けるべく、ミレニアムはアウラを挑発し自身を撃たせるが、ノイマンはこれをプガチョフ・コブラで回避、無事にミレニアムを宇宙に上げた。 ……冗談でも誇張でもない。 アークエンジェルと同等の大型艦であるミレニアムで、高等飛行テクニックであるコブラ機動を実現したのである。 いくらミレニアムの性能が高いとはいえ、アークエンジェル程乗り慣れているわけでもないのに二重のぶっつけ本番で行っている。 ……「全長420mの巨体を大気圏内でバレルロールさせる」「センサーが麻痺している中、山間で目の前に突然現れたミネルバとその砲撃を船体を90度倒して回避」に次ぐ新たなノイマン伝説誕生の瞬間である。 その後も宇宙空間でドリフト機動する、グルヴェイグの砲撃を避けつつ突撃し正確なラムアタックを決めるなどの巧みな操艦を見せ、コンパスの勝利に貢献した。 そりゃみんなシートベルトつけるよ…。(*23) 巷ではノイマンのミレニアムへの移乗は「遂にノイマンにも乗り換えイベントが起きた」「実質ノイマンの新たなる剣」「ノイマン専用MA」などとネタにされた。 ついでに大気圏内でレクイエムを避けてみせたノイマンをして回避不能と言わしめる砲撃を一人で繰り出したアズラエルの株まで上がった。 なお彼自身の台詞は非常に少なく、千葉氏も後半の台詞が少なかったと自嘲していたほど。 だが台詞の少なさに対してその活躍は大活躍どころの騒ぎではなく、まさに不言実行のプロといったところか。 余談だがキラとアスランの殴り合いの際にも居合わせていながら一言もしゃべっていないが、よっぽどひどくなったら仲裁しようと思ってなのか軽く構えてだけはいた。 ヒメコ・ユリー CV 白石晴香 ミリアリアに代わる新たなアークエンジェルのオペレーターの黒髪の女性。 なおヒメコ含め以下のアークエンジェルとミレニアムの新規クルーは公式サイトやパンフレットですら紹介されていない。 ユウ・キリシマ アークエンジェルの副操縦士の赤毛の男性。 何気にレアな役職に就いている(*24)。 ヒカル・ハヤテ マーカス・マクダネル ドロシー・ブリストル ジム・ライアー オリビア・ラスカル ミレニアムクルー。 上から順に、くすんだブロンドっぽい髪色の男性、茶髪の男性、黒人の女性、黒人の男性、栗毛の女性。 名前でインターネット検索しても『SEED FREEDOM』のキャラが全くヒットしないくらい作中での扱いは地味。 ジェミー・トンプソン ミレニアムのオペレーター。金髪ショートの女性。 宇宙での戦闘開始直後に「超高速対艦ミサイル」の接近を報告したり、ラストシーンで感極まって飛び跳ねていたりなど、新ブリッジクルー勢の中では一際目立っている。 ヴィーノ・デュプレ CV (台詞無し) オレンジの差し色ヘアーのミレニアムの整備士。 元ミネルバクルーで、シンやルナマリアの同期。 本作ではアグネスの取り巻きになっていた模様。全国行脚にもシンと共に登場している。 なお本作ではヨウランは居ません。やはり彼は…。 リオ・マオ CV 鎌倉有那 ラクスの秘書官。女性。すっげぇ紛らわしいがスパロボの主人公ではない 前半は別段目立った活躍は無い。 ネタバレ注意 後半、ファウンデーション首都への核ミサイル接近を受けてラクスと共に脱出シャトルに乗った描写はあったが、出番自体はこれが最後となっており、それ以降の去就は不明であった。 そのため一時は「特に用のない彼女は始末されてしまったのでは」との憶測も立っていたが、後に舞台挨拶にてラクスと一緒に救出されていると語られた。 ファウンデーション的には彼女はラクスに勝手について来たオマケであるため、適当に放っておかれていたのかもしれない……。 一方、ファウンデーションの司令部からの脱出時、よく見るとユーラシア連邦軍の高官2人はラクスらとは別方向に案内されている(ラクスらの乗ったシャトルにも姿は無い)が、 同舞台挨拶によると彼らは結局脱出シャトルに乗れず核ミサイルで死亡した事が示唆されている。 オーブ連合首長国 カガリ・ユラ・アスハ CV 森なな子 オーブ代表首長。本作ではあくまで一国の指導者として裏方に回り、方々との調整に徹している。 コンパス設立の主導者であり、またいずれ後任となるべきトーヤの育成も行うなど、こちらも日々忙しくしている。 主要登場人物としては唯一担当声優が変更されているが、その理由については詳しい説明が無く、視聴者目線でもコジローやアビーとは違い変更する理由が特に見当たらないため詳細不明。 ネタバレ注意 ファウンデーションの陰謀により作られた「キラの突然の暴走が巡り巡ってユーラシア連邦が核を発射した」という構図と「そのキラもミケール大佐も行方不明で、誰一人立証も反証もできない」という状況を前に、 大西洋連邦代表とプラント代表との間で議論が紛糾、キラの人となりを知るが故に必要以上に強気に出てしまったのが災いして却って双方へのコンパスの信用を失墜させてしまい、事態へのそれ以上の手出しができなくなってしまう。 しかしファウンデーションのオーブへのレクイエム発射という緊急事態に際しては一国の指導者として即刻打てる手を打てる内に打てるだけ打ち、 オーブ国民の迅速な避難やレクイエム対策、そして自身もキャバリア―アイフリッドを装備したルージュで陣頭指揮を執るなど、オーブの指導者として逞しく成長した姿を見せる。 しかもいつレクイエムを撃たれても良いように、事前に対策を講じつつ対外的には「まだ何もしていない」とシラを切り通したり、乗っ取りに遭った体でこっそりミレニアムを出港させたり、その際もオーブ軍を出撃させるが、わざと攻撃を外させて偽装するなど、 序盤で本人も述べているような「物事には裏と表がある」を自ら実践し、「中立を維持する為には清濁併せ吞み、できる事は何でもやる」というウズミの後継者に相応しいお家芸腹芸まで身に着けた事を示している。 月面での最終決戦でも、オーブ上空へ飛び立った上で∞ジャスティス弐式の遠隔操作でアスランの戦闘をサポート、彼の勝利に貢献した。 しかしアスランが思い浮かべた「破廉恥な妄想」の内容を察して軽くキレる場面も。 後の福田監督の情報蔵出しによりアルテミス要塞内でのズゴックの大暴れもカガリの遠隔操縦だった事が明かされている。 戦いの後は地球に降りて来たアスランに、彼から貰った指輪を、未だ指には嵌められていないものの大切に持っている事を示し、互いに笑みを見せるのだった。 この後キラとラクスが表に出られるように各国との交渉を行うとの事。カガリ頑張れ超頑張れ。 アスラン・ザラ CV 石田彰 『SEED』、『DESTINY』ともう一人の主人公的な役割を張り続けてきたキラの親友にして元ザフト特務隊員、現オーブ軍一佐。 現在はキラ達とは別行動しており、オーブから秘密情報組織ターミナルに出向中で、メイリンと共に諜報活動を担っている。 初めて姿を現したのはファウンデーション王国郊外で、デモが鎮圧されるスラム街の様子を窺っている姿が見られたが……。 PVで見せた親父そっくりの異様に機嫌の悪そうな顔、というかアスランという存在そのものから、情報公開直後から本作では何を見せてくれるのか、また裏切るのかと主にネタ方向に期待が膨らんでいたが、 視聴者を待ち受けていたのは誰一人として予想だにしなかっただろう、あまりに驚きに満ちたものだった……。 本作の空気感は彼の登場を境に大きく変化する事となる。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦の最中、ファウンデーションがその本性を現した事で行動を開始、脱出したアークエンジェルクルー達を回収した後、窮地に追い込まれていたキラをズゴックで助け出した。 この時のBGM「援軍」は明らかに「颯爽たるシャア」のオマージュであり、その後の「ゆらりとした動き」もジムの腹を貫いた後に立ち上がるシャアズゴックの姿そのものであった。 そのままシュラと互角に渡り合うと、キラと共にファウンデーションを脱出、密かにオーブの地下秘密ドックまで送り届けた。 FREEDOMのMVを見てもらえばわかるがシュラとの初戦では、 足サーベルをリフターの右翼サーベルで受ける 返しのビームマントを左翼サーベルで防御 空中で死に体になった所をブレードで狙い撃ちされるが、スラスターで地上方向に加速して回避 という神業を披露。わずか二秒でこれ等をアスランはパイロットスーツなしでこなしたのだ。 こんだけやって逆に息切れだけで済んでるのおかしくないか? 自身の調べ上げたファウンデーションとアコード達の正体について皆に報告し、これからの行動について話し合っている中、 キラはショッキングな出来事が重なり過ぎて完全に弱気になってしまうが、アスランは拳で喝破、 「キラが全てを背負わねばならない訳ではない」「ラクスもそれができないくらいで愛想を尽かすような人間ではない」「どうしても不安なら直接会って話せば良い」と諭し、彼を奮起させた。 この時、キラも殴られっ放しではいられず逆にアスランに殴り返しているが全て避けられており、喧嘩というより一方的に殴り飛ばしていた。 軍人として正規の教育を受けているどころか主席卒業したアスランともなれば、全く訓練を受けていないキラをいなす事など容易いのだろう(*25)。 因みに、あまりに一方的な殴打の嵐を見かねてシンは止めに入ったが、流れ弾か狙ったのかシンにも一発直撃した。ついでにキラにも「邪魔だ」とばかりに顎に入れられた。 またアスランとラクスの関係を知らなかったのか知った上でか、アスランがラクスについて語った所で一同からぎょっとした目で見られるという一幕も。 ラクス救出の為のアルテミス潜入に当たり、キラがストライクフリーダム弐式で敵の目を引き付けている内にミラージュコロイドで姿を消したズゴックで密かに侵入……したと見せかけて彼こそがフリーダムに搭乗、 アコード達の目を欺くと共に、キラにしか使いこなせない筈のスーパードラグーンを操りシュラを足止めし、ラクス救出を成功に導く。 ラクスと潜入メンバーをミレニアムに届けた後はキラに加勢、フリーダムに浴びせられようとしたニードル弾を庇い、ズゴックの装甲が破壊されて行った事で遂にその真の姿∞ジャスティス弐式が中から姿を現す。 シュラと対峙したアスランは、彼の読心に合わせてキスを迫る一糸纏わぬ姿のカガリを思い浮かべるというまさかの手段で彼の心を乱し、更に今度こそ機動を見切られてしまうもカガリの遠隔操作によってこれも回避したついでに反撃、 古典的といえばあまりに古典的な読心対策で2回も凌がれたシュラをアスランは「本当に使えないな」と挑発、遂にシュラを本気で怒らせ、その猛攻を前にジャスティスの片腕を失うも、 「強さは力じゃない! 生きる意志だ!」というアスランの信念と共に放たれた頭部隠しビームサーベルでシヴァを一刀両断、撃破した。 この戦闘では最後の最後になるまでSEEDを発動しておらず、多彩な手段を用意したり相手の注意を逸らして奇襲を決めやすくしたりとこれまで以上に分かりやすいレベルで器用な立ち回りが目立っている。 本気を出さず舐めプで戦っていたというより、有利に立ち回るための策を幾重にも用意していたものだろう。 DESTINYの頃からアスランは一気に勝負を決めるとき以外はSEEDを発動しない傾向がある。 戦いの後は地上で警戒飛行を続けていたカガリの元に降り、互いに送り合ったハウメアの守り石と指輪を見せ合い微笑み合うのだった。 総合すると「あまりに意外過ぎる搭乗機で参戦」「しかもそれでキラが(多分に状況不利だったとはいえ)勝てなかった相手に善戦」「キラを一方的に殴り飛ばす」「やたら敵を煽りまくる」「キラ前提の設計であるはずのストフリを使いこなし時間稼ぎを成功させる」「『ズゴック、出る!』した後、更にズゴックの中からジャスティスで出る」「読心をエロ妄想で撃退」「ドヒキョー隠しビームサーベル」……という活躍の数々は、 そのやりたい放題振りを「公式が最も上手くアスランを玩具にできる」「ある意味一番FREEDOMだった奴」などとネタにされる事となった。 当然、 迷いを抱えたまま戦った結果、事態をいたずらに悪化させる→終始確固たる信念で戦い、事件解決に大きく貢献 シンに抽象的な表現で叱責した事で必要以上の反発を買う→乱暴ながらも何が良くないのか、どうすれば良いのかを丁寧に説明。また「舌戦で敵を挑発」という方向にも応用 かつてカガリに説かれた「死ぬよりも生きる方が戦い」という言葉が未だに根付いている といったネタ抜きに良い変化も見られ、前作から本作までの時間の流れでアスランも成長している事が窺える描写となっている。同時に本編で迷いまくっていたのは『アスランが迷ってなかったら最強すぎて話が速攻で終わってしまう』という評価も。 諜報活動という形で事態を傍観することにより迷わされる要因から離れ、冷静な判断を下せたという部分も大きいが、 そもそもファウンデーションがアスランの地雷を悉く踏み抜いていたので迷う必要がないほどマジギレさせてしまったという視聴者からの意見もある。(*26) 因みに使えないなと言っていた一方、特典小説の二人の逃避行でカガリには使える奴だったな(大意)と言われていたのでのろけの可能性もある。 なお、ネタにされ続けていた裏切りはやらなかったもののカガリへの感情が重すぎる事が判明したため、「仮にカガリが変に殺されたらマジで逆襲のアスランをやりかねない」と視聴者からは慄かれた。 同時にパトリックのレノアへの激重感情はきっとこんな感じだったんだろうと評された。それだけなら親子共々解像度が深まっただけだが、息子が恋人をエロ妄想したせいで「パトリックも嫁のエロ妄想してたんじゃ…」などと言うとんだ風評被害も喰らった。 メイリン・ホーク CV 折笠富美子 同じく元ザフト、現ターミナル出向中のオーブ軍三尉。 髪型が大きく変化しており、前作のツインテールから一転、オールバックになっている。 優れた情報処理能力は相変わらずで、キラやアスランの活動を後方から支える。 前作のラストではアスランと一緒に居た事、今作でもアスランとセットで紹介された事から、アスランとカガリの関係はどうなったのかと一部のファンはやきもきさせられていたが、 本作にて他ならぬメイリンこそアスカガを最前列で楽しん……もとい見守っているという所に落ち着いた。 ネタバレ注意 ファウンデーション国内にてアスランと共に潜入調査をしていたが、彼らの陰謀劇の開始に伴い行動を開始、アスランのズゴックのキャバリアーアイフリッドで活動を支援する。 オーブに到着後はファウンデーションの進路を予測し、その根城が宇宙要塞アルテミスである事を割り出した。 尚ファウンデーションらのリアクションを見るに、アルテミスを拠点としている事がバレるとは露ほど思っていなかった模様である。 ミレニアムが宇宙に上がるとズゴックに乗ってアルテミス要塞に突入、キャバリアーアイフリッドの武装と彼女の本来の能力「ハッキング」を駆使してアルテミス要塞を物理的にも電子的にもボコボコにし、キラによるラクス救出の支援を行った。(*27) ハッキング中のズゴックは誰が操縦していたのか明確にはされていない(カガリも一応遠隔操作可能だったと考えられるため)が、万が一メイリンだとしたらハッキング片手にキャバリアーの火器で要塞をボコボコにしていた事になる。 誰が呼んだか「SEED本編で1番ヤバい女」「CE世界で1番面白い男を特等席で楽しむ女」。 なお彼女のハッキングセンスは本作で突如生えてきたわけではなく、『DESTINY』時代から明確に描写はされていた(「雑誌を読む感覚で軍の機密にハッキングしていた」など)。 とは言え当時そこまでそのヤバさが知れ渡っていたわけではなく、20年越しの再評価といったところか。 余談ながら、再評価によって『DESTINY』でのアスラン脱走時に彼女を逃がすまいとしたレイの薄情者疑惑も間接的に払底される事となった。 レイや議長の判断はメイリンの「軍のホストコンピュータへのハッキング記録」「自らアスランの手を取りグフに乗り込んだ映像記録」「アスランの人質にされた訳ではなく自らミネルバを裏切った」等からもともと筋が通ってはいたのだが、 今回の手腕のヤバさに磨きがかかった結果、自軍のホストコンピュータへのハッキングを行える=あのヤベー手腕かつ機密満載の可能性が極めて高い人員がザフトから脱走したらとんでもない事になるというのが現実味を帯びてしまったのである。 実際本映画で相手の本拠地をハッキングして全隔壁を強制閉鎖して閉じ込めた上でバイオアタックてそれもうラスボスがやりそうな活躍なんよ。 トーヤ・マシマ CV 佐倉綾音 カガリの秘書。いずれ国政を担う者として今は見習いの身である。 14歳という年齢ながら中々賢い少年。 監督曰く「トーヤが独り立ちできるようになれば、アスランとカガリの仲がより進む」とのこと。 エリカ・シモンズ CV 柳沢三千代 お馴染み地下に隠しているヤバいものを掘り起こしてくる事に定評のあるモルゲンレーテのエンジニア。 今回もやらかしてくれた。 ネタバレ注意 本作でもまたもやオーブの地下秘密ドックでストライクフリーダム、デスティニー、インパルスを新技術のテストベッドとして保管していたことが判明、 ファウンデーションでの敗戦により戦えるMSをほぼ失ってしまっていたキラ達の為に戦う力を提供した。 彼女の見解としては、単純な性能では上記3機はブラックナイツとの戦いには心もとないということだったが……。 そして……※更なるネタバレ注意 本作のサプライズ枠たち ミリアリア・ハウ CV 豊口めぐみ サイ・アーガイル CV (台詞無し) カズイ・バスカーク CV (台詞無し) 本作のサプライズゲスト。 ミリアリアとサイはオーブ行政府で働いており、カガリを支えている模様。 カズイも一般市民としてオーブ国民が集まっているシーンで描かれている。 小説版ではカズイの内面描写が3ページに渡って描かれているが、凡人からの視点として興味深いものとなっている。 アマギ CV 千葉進歩 かつてタケミカヅチやクサナギで副長を務めていたオーブ軍人。階級は変わらず一尉。 本作は宇宙に居り、オーブ宇宙軍の旗艦クサナギの艦長に就任。オーブに攻撃を行ったファウンデーションに対し防衛行動として宇宙艦隊を率いて立ち向かった。 レドニル・キサカ CV 千葉一伸 お馴染みのオーブ軍一佐。 ラクス救出作戦に参加しており、彼女が監禁されている部屋に突入するキラを支援した。 なお、ラクスを人質にしたイングリットを制圧する際に、アコードであるイングリッドに早撃ちで勝つという離れ技をやってのけた。 イケヤ/ニシザワ/ゴウ 前作でムラサメに乗り、連携プレーでカオスを撃墜した三人組。 今回は目立った活躍は無いもののカメオ出演的に登場しており、ラクス救出作戦にメンバーとして参加している。 なお、キラとキサカに同行して潜入したのが二人だけだったことから、当初は状況的におそらく残った一人はズゴックを動かして破壊活動をしていたのでは?とも考察されていた。 同行した二人はキラ達がラクスの部屋に突入した時にはいなかったが、どうやらリオを助けていた模様。 ファウンデーション王国 女王アウラ・マハ・ハイバルが治める独立国家。 関連する登場人物や兵器群は関連項目を参照。 プラント イザーク・ジュール CV 関智一 ザフト参謀本部に勤務する、いわゆる情報将校。階級は中佐。 ネタバレ注意 あくまでザフトとして活動しているため序盤は出番が無かったが、ジャガンナートの動きを知るや迅速に行動を起こしてラメント議長を脱出させ、自身はラクスが万が一の時にレジスタンスの為にボアズ跡地に隠しておいたデュエルブリッツを受け取り、ジャガンナートが率いる艦隊と対決、情報将校として説得を試みる。 しかしコーディネイター至上主義に凝り固まった彼は耳を貸さず、クーデターが既に失敗しているにも関わらず、コーディネイター優越論とナチュラル蔑視を叫びながらミレニアムに特攻を仕掛ける。 その姿を前に、兵の命を無駄遣いし、あまつさえ巨悪を討とうと向かっているミレニアムの足を引っ張ろうとするジャガンナートが「変わる事ができない愚か者」である事を残念に思いながら、彼の乗るナスカ級の艦橋にランサーダートを放ち引導を渡した。 ディアッカ・エルスマン CV 笹沼晃 相変わらずイザークの相棒的存在。階級は大尉。制服も変わらず黒服。 ネタバレ注意 一早くクーデター派の動きを察知しイザークに状況を報告、彼と共にラメント議長を脱出させると、ラクスが用意していたライトニングバスターを受け取り、クーデター鎮圧に貢献した。 小説版ではバスターを気に入っていると言っていたが、本作でも今や骨董品と化したバスターを未だ気に入っていると話している。 ジャガンナートの怨嗟に対し彼とイザークが放った一言は必聴。 終盤にはルナマリアにミーティアを渡し、事件解決に協力した。 シホ・ハーネンフース CV 大本眞基子 本作でもイザークの部下を務めている。 台詞は「……っ!」のような声にならない一言のみだが、その一言の為に大本氏が呼ばれている。 番外編で主役を務めた事すらあるSEEDファンには馴染み深い名物モブだが、日の浅い女性イザークファンからは「ぽっと出の女がイザークのお隣に!」とざわつかれる事態に。 ワルター・ド・ラメント CV 藤真秀 プラント最高評議会議長。比較的穏健派寄り。 温和な壮年男性で、キラという人物の本質の一端を理解している面もある。 一方でジャガンナート中佐のような過激派の心情にも一定の理解と共感を示していた。 しかし中盤では……。 ネタバレ注意 ファウンデーションの陰謀により、コンパスのせいでユーラシアがファウンデーションに核攻撃した事になってしまった際は大西洋連邦から非難を浴び、 カガリもキラが暴走したという話を否定、攻撃した証拠も陰謀である証拠も誰も提示できない状況に嫌気がさした大西洋連邦側はコンパスから手を引くと宣言、 彼もまた「痛くもない腹を探られるくらいなら」と会談を打ち切る。 しかしその直後にジャガンナートのクーデターに遭い、ジュール隊の手引きによって脱出、鎮圧に伴いエターナルから声明を発表した。 ハリ・ジャガンナート CV 江頭宏哉 プラント国防委員長。ザフト軍中佐の地位を持つ。 二度の大戦を経ながらかなりの過激派で、コンパス総裁としてのラクスに対しても高圧的に接する。 序盤、シュラと極秘で面会している場面があるが、案の定クロである事が後に判明する。 ネタバレ注意 ファウンデーションのレクイエムによる報復攻撃に呼応する形でクーデターを起こし、最高評議会を制圧してラメント議長以外の議員達を拘束。 艦隊を率いてファウンデーション艦隊と合流し、レクイエムの防衛に回った。 しかし結局クーデターは鎮圧され、ラクスからのファウンデーション不支持の声明も出されて後がなくなり、イザークによる降伏・原隊への復帰命令を無視して戦い続け、最期はミレニアムへの突撃を敢行したところでイザークとディアッカに自艦のナスカ級を撃沈されて戦死した。 また、小説版ではレクイエムの修復にも関わっていた事が判明している。 エザリア・ジュール CV 三石琴乃 イザークの母。 『SEED』の頃はザラ派青服議員だったが、本作では紫服になっている(出世・降格した訳ではない)。 以前はナチュラルに徹底抗戦を叫ぶ過激派だったが本作では穏健派寄りになっている様子。 イザーク(もしくはその隣のシホ?)を見つめ、イザークも見つめ返すという意味深な場面があるが、その真意は視聴者の想像に委ねられている。 福田監督によれば「息子もそろそろ結婚してほしいのだけど、もしかしてこの方が…?」という視線で、 イザークは「同僚にそういう視線を向けるな失礼だろう」という返しだったそうな。 定期的に発生するクーデターよりも、同性愛者疑惑を持たれている息子が良さそうな子連れてきてる方が母親的には重要なのだろう。 何気に特筆すべきはその手腕で、SEED終盤のクライン派によるクーデターで失脚したにもかかわらず議員内外に高い影響力を持っており(*28)、 本劇中ではジャガンナートの突然のクーデターにありながら、冷静に、余裕をもってスムーズにプラント最高評議会議長を退避させており、 その上でのイザークとシホへのコレである。同時進行で仕事(?)をこなす様はクーデターされ慣れているまさに影の女傑。 そして…… 本作のサプライズゲスト枠 アンドリュー・バルトフェルド CV (台詞無し) ターミナル所属の元「砂漠の虎」。 プラント議会の反乱の鎮圧を指揮していた。 尚、衣装はザフトで砂漠の虎をしていた頃の「黄色の軍服と紺のコート」姿である。復隊したのだろうか? 鎮圧部隊の中には副官であるマーチン・ダコスタの姿もあった。 劇場版では台詞無しだったが、小説版ではダコスタ共々台詞が用意されている。 アイリーン・カナーバ CV (台詞無し) ザフト議員の一人。エザリアは紫服になっていたが、こちらはかつてと同じく青服のままである。 後ろ姿と右腕しか画面に映っていないが、エザリアと共にラメント議長をエターナルで迎え、共に逃亡を手助けしている。 第1次大戦の頃はクーデターを仕掛けた穏健派と、仕掛けられ拘束された過激派という関係だったカナーバとエザリアが、 今は共に穏健派として現議長を手助けしているのは中々に感慨深いと言える。 因みにCVは前作までのカガリと同じ進藤氏。台詞が無かったのはある意味仕方ない事である。 ノイ・カザエフスキー CV (台詞無し) 『SEED DESTINY』時のプラント評議会メンバーの一人。 クーデター鎮圧時に彼女らしき人物がダコスタに救助されている様子が描かれている。 地球連合 フォスター CV 日野由利加 C.E.75年時における大西洋連邦の大統領を務める女性。 ブルーコスモス ミケール大佐 今や地球連合軍ですらなくなり、完全にテロ組織に堕した地球軍内ブルーコスモス過激派のリーダー。 その場に居らずとも名前を出すだけでザフト兵士を釣り出させ、味方兵士達にもスーサイドアタック同然のテロを起こさせるなどカリスマ性は高いことが窺える。 その危険性から国際指名手配を受けており、コンパスは彼の逮捕を目下の目標としている。 ネタバレ注意 公式サイトで紹介されておらず、スタッフロールにも名前が無い事から察せられるかもしれないが、実のところ彼は直接的には物語にほとんど関わって来ない。 その名前で各地のテロ組織が動き、コンパスも逮捕に動き、ファウンデーションも陰謀に利用し……と間接的には深く関わっている人物ではあるものの本人の出番らしい出番はほとんどなく、 最終的に脱出しようと輸送機に乗り込もうとした所にファウンデーションが発射させた核に巻き込まれ、何が起きたのか理解する間もないまま蒸発するという呆気ない最期を迎える事になる。 自らは姿を現さずに潜伏し自爆テロを扇動し続けるというあまりに都合の良すぎる存在であることから、視聴者からはブルーコスモスがプロパガンダとしてでっち上げた架空の人物であると疑う向きもあったが、小説版にて実在の人物であることが示された。 一方、一介の軍人がアズラエルやジブリールのように潤沢な資金やコネ、戦力を持てる理由は不明瞭なので、そもそもミケールの蜂起自体がファウンデーションによる仕込みであった可能性も高い。実際、小説版においてファウンデーションがブルーコスモスの暴発を誘うために何らかの工作員を送り込んだことが明言されている。 過去の人物 ギルバート・デュランダル CV:池田秀一 かつてのプラント最高評議会議長で、デスティニープランの提唱者。 直接的な登場はないが、冒頭のナレーションは彼の語りから始まる。 デュランダルの提唱したデスティニープランを否定したキラであったが、彼の言葉は今でもキラの脳裏に蘇り、戦争が続く現状と共にキラの心身を追い詰める存在となっている。 また、本作で起こった事件の遠因にもなっている。 人材獲得や人心掌握については今作の人物がアレすぎるのもあって彼の手腕が再評価されることに。 なお冒頭で彼の死亡により「彼の」デスティニープランの野望は潰えた旨が語られているが、タリア・グラディスとの心中事件が世間からどう思われているかは一切語られていない。 メサイアでキラと対峙した際の台詞は池田氏による再録が行われている。 残された謎? 過去(ラクスやオルフェ誕生の頃からなら当時13,4歳!)にアウラやラクスの母と共にアコードの誕生に関わっていたらしく、デスティニープランの構想も当時からある程度持っていた模様(*29)。 詳しい過去や真意は予想するしかないが、かつて彼がミーアという代役を立てたりラクス暗殺を試みたこと、アウラたちがデスティニープラン表明に伴う戦いに参加せず今回もほとんど言及しないことから、どこかで袂を分かったことがうかがえる。 なお彼が見出したシンとデスティニーガンダムは対アコード戦におけるとんでもない相性の良さを示しているが、議長がプラン施行にあたってアコード達と戦う前提であったのかは不明である。 ネタバレ ステラ・ルーシェ CV:桑島法子 ブラックナイツに意識を乗っ取られそうになったシンの深層意識に登場。 なんと、意識内に侵入してきたブラックナイツたちを悪霊化して襲い掛かることで圧倒し、「こいつの闇は深すぎる!」と恐れおののかせた。 明らかにシンがステラに抱くイメージではないため、視聴者からも「妄想の類でなくまぎれもないステラ本人」と恐れられる。 その他、死亡シーンのフラッシュバックにも登場。 ラウ・ル・クルーゼ キラの「闇」のイメージとして登場。キラにとって根深いトラウマになっていることがうかがえる。 ……しかしイメージの中にはデスクの引き出しに並ぶ予備の仮面という謎の映像(これを見たのは本人とフレイぐらい)も流れていた。 おそらくはその横に置かれていた薬のケースを取っていたのだろうが。 ニコル・アマルフィ やはりというか、ファンの予想通りというか、死亡シーンがフラッシュバックで登場。しかも2回も。これにより、めでたく?本編中で流れた死亡シーンが総計34回流れたことになった。誰が言ったか「34ニコル」 しかし今回はそれだけではなく、キラたちが要塞アルテミスに侵入する作戦でミラージュコロイドを使用する際、 アスランはこれを「ニコルの戦術だな……」と亡き戦友を懐かしむような発言をしている他、 クーデター軍鎮圧の為にイザークが乗り込んだデュエルがブリッツの特徴を組み込んだデュエルブリッツであったりと、彼の魂が後世に受け継がれている事が窺える描写も盛り込まれている。 外見から分かるあのランサーダート、グレイプニールを装備したその姿はファンには感慨深いものがあるはず。 ナタル・バジルール 回想シーンのほか、彼女がドミニオンに搭乗した際に対アークエンジェル戦で使用したミサイルの戦術が、マリューによって「戦術バジルール」の名前で登場した。 フレイ・アルスター 回想シーンやキラの所持していた写真の中に後ろ姿で登場。 トダカ キラ達を乗せたミレニアムを、オーブは表向き「賊に乗っ取られた」事になっている為放置する訳にも行かず、 実際には全ての事情を把握していながらも出港したミレニアムの静止の為にオーブ艦隊が出動する事を余儀なくされるオーブ軍が彼らに砲撃を向ける際に、軍人達が「百発百外しはトダカ海将仕込みです!」という台詞で彼の名前が出た。SEEDの時点で「第二護衛艦軍の砲手は優秀だ(=絶対に当てないから気にせず突っ込め)」というキサカの言葉もあり、百発百外しは専守防衛を国是とするオーブ海軍の伝統とも言えよう。 トダカ海将と言っていることから一佐から死後特進していることも確認できる。 トール・ケーニヒ ムルタ・アズラエル ミーア・キャンベル レイ・ザ・バレル タリア・グラディス 回想シーンにのみ登場。 トールは未だキラのトラウマに根深く存在しているようで、ある程度やれてしまった良い奴ほど死ぬ→シン達も前線に出したくない→「君たちが弱いから!」に繋がる流れからもよくわかる。 キラ達がファウンデーションに来た際に、街頭テレビにラクスの映像が流れているシーンではその映像の中に交じってミーアが映っている。 小説版では、ミーアの様な悲劇をまた生まないために「ラクス・クライン」の座を空席にしてはならないという責任感もラクスはコンパスの総裁を務める事を決めた理由の一つ(*30)としている心情が書かれている。 物語の最終版にて、オルフェ・ラム・タオがキラとラクスに敗れる直前に「何度も過ちを繰り返す人間の愚かさ」をなじる幾つかのイメージシーンにて、タリアがレイを抱きしめてデュランダルと共に心中する事を選ぶシーンが大写しになる。 『運命に定められた女性』に拒絶されたオルフェにとって、その母なる愛を実の子ではなくレイに向けたタリアの行動は唾棄すべきものだったのだろうか…? 【用語】 舞台関連 コズミック・イラ(C.E.) 『SEEDシリーズ』の世界で使われている年号。 西暦の21世紀末に起こった再構築戦争を経て移行した。 『SEED』から本作までの舞台となるC.E.70年代にはプラントと地球連合による大戦が2度起こっている。 本作は前作から2年後のC.E.75が舞台となる。 コーディネイター 遺伝子操作によって優れた能力を付与され生まれた人類の総称。 逆に遺伝子操作を受けていない人類は「ナチュラル」と呼ばれる。 C.E.の歴史の中で両者は衝突と混乱を繰り返しており、本作の時点でも未だその火種は燻っている。 国家関連 プラント L5宙域に建設された天秤型スペースコロニー群によって構成されている国家。首都はアプリリウス1。 コーディネイターを中心とし、高い技術力と工業力を持つ。 嘗ては「ナチュラル滅ぶべし」のような過激派がトップにいた時期もあったが、 2度に渡る地球連合との大戦を経て、現在の最高評議会は中立・穏健派が主流となり、コンパスの設立で大西洋連邦やオーブと足並みを揃えるなど地球との協調路線に向かっている。 しかし、事実上の国軍であるザフト軍部内では戦後も度重なるブルーコスモスによる攻撃などで被害を受けていることなどから急進派の不満が高まっている。 オーブ連合首長国 地球の国家。南太平洋に位置し、首都はオロファト。 公にナチュラル・コーディネイターを問わず受け入れており、その技術力や大戦中の活動もあって小国ながら地球国家の中でも強い存在感を放っている。 前作までは中立という立場ながら何かと姿勢が中途半端な感が否めなかったが、本作では過去2度の大戦で蓄積されたノウハウを解放してトンデモメカを次々と繰り出し、いよいよ武装中立国としての本気度が発揮され始めている。オーブ驚異のメカニズム。 現在はコンパス、ターミナルの活動を支援している。 大西洋連邦 地球の国家。北アメリカ大陸を中心とし、首都はワシントン。 地球連合の中心的な存在としてプラントとの2度の大戦を繰り広げた末に停戦。 大戦を主導していたブルーコスモス≒軍産複合体ロゴスも排斥されており、現在はプラントやオーブとの協調路線でコンパスの支援を行いブルーコスモス勢力への対処を委ねている。ただし、プラントやオーブと違いMSや人員の提供はできておらず、コンパス内での存在感は薄め。 ユーラシア連邦 地球の国家。ユーラシア大陸北側からヨーロッパ地域で構成される。現在の首都はモスクワ(*31)。 地球連合に参加したが2度の大戦で国土に被害を受け、国力は疲弊。 更にファウンデーション王国の独立宣言をきっかけに領土内の他地域でも独立に向けた動きが活発になる「ファウンデーション・ショック」もあり苦しい状況に置かれている。 またコンパスには参加しておらず、その活動にも非協力的。 それも無理からぬ事で、元々親プラントだった時代がある他、サイクロプスでの捨て駒やデストロイによる大虐殺など大西洋連邦に対して深い怨恨があり、 ブルーコスモスのせいだから~と今頃になってプラントやオーブと仲良くする大西洋連邦とその協力者はユーラシア連邦からすれば気持ち悪さが尋常ではない。 ……だが、その結果毎作とばっちりを受けてきたユーラシア連邦にとって誇張抜きで最大級の被害を受けることとなってしまう…………。 ちなみにユーラシア連邦が深く関与する物語前半の脚本は両澤氏が生前書き上げたものであり、現実世界の公開年度である2024年で起こっているあれやこれやは無関係なはずである。 ファウンデーション王国 ユーラシア連邦から最近独立し、目覚ましい発展を遂げている新興国家。女王の声のせいで通称「ゆかり王国」。 国際的にはまだ認められておらず、ユーラシア連邦とも休戦状態と表立って喧嘩はしていないが、ファウンデーションに起因して各地で独立運動が頻発する「ファウンデーション・ショック」の対応に追われているため良くもない関係。 コンパスに対し、コンパス参加とそれによる国家としての国際的な承認を求めてミケール大佐の逮捕に協力を申し出たため、ミレニアムとアークエンジェルがかの地に降り立った事で物語は動き出す。 人種も年齢もナチュラルもコーディネイターも関係無く、優秀な人間を登用する方針を国策として取り入れており、短期間で国が豊かになったのもこのため。 女王アウラや宰相オルフェは「誰もが相応しい役割を果たせる、万人に平等で幸福な理想国家」の様に言っているが、一方で首都の近郊にはスラム街もあり、人心の荒んだ様子やそれを乱暴に鎮圧するなどキナ臭い一面も。 その実情については個別記事を参照。 組織・勢力 世界平和監視機構コンパス Compulsory Observational Making Peace Service. エンブレムにも描かれている通り、「世界を平和に導く方位磁針(コンパス)」という事なのだろう。 カガリ主導の下、大西洋連邦とプラントとオーブの三国共同で設立され、スカンジナビア王国もオブザーバーとして参加する国際組織。 初代総裁はラクス・クライン。本部はプラントのアプリリウスに置かれている。 参加国から提供された最新鋭兵器を持ち階級制も敷かれている軍事組織であり、テロ事件発生に際してはすぐさま現地に駆け付け、テロ鎮圧と市民の守護の為に行動するいわゆる対テロ特殊部隊の類。 あるいは21世紀のロンド・べル、または国連公認のソレスタルビーイングといったところか。 以前にベルリンを襲ったデストロイにアークエンジェルが義勇兵として立ち向かったのを合法的に行えるようにした組織とも言える。 ただしあくまでコンパス批准国の同意によって活動が許された存在なので、コンパスに参加していない国家への無断の出動や活動は禁止されている。 こんな胡散臭そうな名前の組織が全然腐敗していないどころか、世界に無くてはならない存在な辺りにコズミック・イラ世界の荒み具合が分かるとの声も。 主要メンバーはかつての三隻同盟とミネルバのクルーを始めとした各国の軍人で構成されており、他にも志願して参加する事もできる模様。 制服はザフトのものに似たデザインで、指揮官クラスは白、ザフトの赤服だった者は紅(ザフトレッドより更に深い色味)、一般メンバーは青と制服の色による区分も引き継がれている。 また指揮官クラス(ムウも着用しているので正確には佐官?)は白の軍帽、一般兵士は青のベレー帽を着用する(赤服メンバーも青ベレー帽である)。 構成員と保有兵器はオーブとザフトのものが目立っており、画面に登場したものに限っても大西洋連邦から供出されたと見られる兵器は確認できない(*32)。 ユーラシア連邦がコンパスを認めていないため、大西洋連邦だけでは「地球連合軍」の兵器を外部に提供できなかったのだろうか。 Z.A.F.T Zodiac Alliance of Freedom Treaty 『自由条約黄道同盟』の略称。 プラントで一党独裁を敷く政権与党にして事実上の国軍に類する役割を担う組織。事実上の国軍ではあるものの、メンバーは基本的に志願兵で構成されるので、あくまでも義勇軍の体を取っている。 シン、ルナマリア、アグネス、メイリン、アスラン、アーサーらが所属していた。 なお、従来階級が存在しなかったが、コンパスへの参加に際して階級制度が取り入れられている(*33)。 例外を除いてコーディネイターで構成されており、その能力からくる技術力は地球側と比べても抜きん出ており、作中で最も早くMSを実戦投入した組織。 オマージュ元のジオン軍よろしく開発した機体は実弾が主体のモノアイ型が占めていたが、終盤からはGATシリーズの活躍に肖って積極的にガンダムタイプも開発し始めた。 地球連合軍 大西洋連邦やユーラシア連邦を主軸として結成された集団安全保障機構「地球連合」が擁する常備軍。『SEED』における地球連邦軍に相当する(*34)。 一部除いてナチュラルで構成され、個人能力や技術面はザフトには劣るが、地球全土の勢力に等しい故に余りある物量や資源、そしてバックのロゴス等の勢力による豊富な資金援助により、戦いは数ということを如実に示している。 キラ、ムウ、マリュー、アークエンジェルクルーらが所属していたが、諸事情あってオーブへと鞍替えしている。 成り立ち自体がザフト憎しで集まった呉越同舟的な集まりだったためか、嘗てはブルーコスモスの過激思想が浸透しており、「コーディネイター滅ぶべし」のような中々に極端な差別意識を持った兵士や将校が多く、軍属ではないブルーコスモスの盟主が軍内で強力な発言力を持つほどであった。 時にはコーディネイターよりもアウトな肉体改造を施した強化人間で構成された特殊部隊を運用した経歴もある。 映画本編では二度の戦争でこれら過激派が軒並み追い出されたことにより穏健寄りとなり、ザフトとの協調路線を取っている。 兵器面では『SEED』序盤までは殆ど戦闘機に等しい小型MA『メビウス』くらいしか保有しておらず、シリーズ序盤はザフトに良いようにボコられ、折角開発したガンダムもパクられと散々だったが、何とかジムに相当するダガー・ストライクダガー系列の開発に成功、拮抗情態にまで持ち込んだ。 『DESTINY』期は大型MS/MAの開発・運用も目立つようになっている。 ターミナル 各国の情報伝達を行う隠密組織。 マルキオ導師や亡きシーゲル・クライン、ウズミ・ナラ・アスハらの活動から生まれたという。 オーブを中心にプラントやスカンジナビア王国などにネットワークを持ち、かつてクライン派の秘密拠点となっていたファクトリーも元々はここに属している。 過去二度の大戦で三隻同盟を陰で支え続けたが一応三隻同盟とは別の組織であり、MSパイロットが慢性的に不足しているため情報やMSを提供する見返りにキラ達MSパイロットを借りている関係。 本作ではコンパスから数名が「出向」という形で所属しており、主にファウンデーションに関する潜入調査を行っている。 ブルーコスモス 元々は環境保護団体だったのが次第に極端な反コーディネイター思想を掲げる過激派団体と化した集団、或いは掲げる思想そのもの。 第1次大戦の頃の盟主アズラエル、その後継のジブリール、そしてブルーコスモスの支持母体であるロゴスの尽くが滅んだ事で一時は地球連合軍を自らの手先にする程の権勢を誇ったが今ではユーラシア連邦や最大の支持母体であった大西洋連邦からも完全に見捨てられ、「ブルーコスモス残存勢力」と称される程に弱体化している。 それでも未だにこの時代に於いても未だ活動は続いており、ミケール大佐率いる完全にテロ集団と化した元地球連合軍部隊が未だに各地で自殺的なテロを、本作冒頭までに少なくとも3回は起こしており、作中冒頭の戦いで出た428名の死者をもってミケール大佐時代のブルーコスモスのテロによる犠牲者は5000名を超えた。 連合とコンパスの足並みが揃わないこともあって、本作における「地球連合軍」の兵器はほとんどテロ組織の彼らに使われている始末。 元が巨大かつ根強い思想なだけに、C.E.73年当時の最新鋭機であるウィンダムに、果ては巨大MSデストロイまで持っており、テロ組織としては破格の規模を有している。 しかし流石にかつてと比較すると弱体化しつつあるようで、ウィンダムを保有してはいるものの105ダガーなどの旧型機も多く、損傷されたデストロイを修復することもできず簡易的な補修を行ったのみで投入するシーンも見られた。 技術・兵器関連 モビルスーツ(MS) ザフトが開発し、C.E.70に勃発した第一次大戦を経て各国に普及した人型機動兵器。 二度の大戦を経て急速過ぎる進化を遂げており、本作の時点でも次々に新技術が投入されている。 その技術進歩の早さは、特定の個人用超ウルトラハイエンド機クラスが約1年後には旧式扱いされるほど。 一方で技術が進んでいるとはいえ現場では未だ旧型機も数多く投入されており、ファンには懐かしのあの機体やあんな機体も出てくる。 C.E.の量産機は基本的にバッテリーで稼働しているのが特徴。これはMSサイズに搭載できるほどの核融合炉の開発がなされていないことと、核分裂を阻害する「ニュートロンジャマー(Nジャマー)」の動作環境下でも活動できるようにするため。 また一部高級機は高火力と高機動を両立する等の理由で、Nジャマーの効果を打ち消す「ニュートロンジャマーキャンセラー」も併せて搭載することでNジャマー環境下でも使用可能となった核分裂炉を搭載、潤沢なエネルギーとパワーを持つ機体も存在する。 1度目の大戦初期と違いバッテリーの性能が飛躍的に向上しているらしく、それもあってか本作では動力源の違いがそれほど意識されておらずバッテリーなのか核動力なのか不明なMSも多い (とある2機はバッテリーと核動力の違いによる影響が明確に表現されてはいる)。 VPS装甲 『ヴァリアブルフェイズシフト装甲』の略称。 前々作の『SEED』で実用化された【フェイズシフト装甲(PS装甲)】の発展型。 PS装甲は電気を流すと強度が変化し、ミサイルや刀剣などの実体兵器に対して高い剛性を発揮、オプション無しで単独での大気圏突入すらも可能になる特殊装甲。 それを発展させた【VPS装甲】は、各部に配分する電圧を装備や状況に応じて調整・最適化することで、PS装甲の欠点の一つだったエネルギー消費量を抑える事が可能。 通電時に装甲色が色付くのが特徴で、冒頭でフリーダムやジャスティスが発進時に表面がグレーからカラフルに変化するのはこのため。 インパルスはVPS装甲の特性を活用して装備ごとに電圧配分を調整しているため、バックパックを換装する度に色が変わる。 通電していない灰色の状態は「ディアクティブモード」、起動中のPS装甲がエネルギー切れなどでディアクティブモードになることを「フェイズシフトダウン」と言い、この状態では実弾でもダメージが通る状態となる。 強力な反面コストが高く、常時装甲に電力を割くのでエネルギー消費が激しい為、所謂『ガンダムタイプ』のようなエース向けのハイエンド機にしか搭載されず、ゲルググやギャンのような量産機への搭載は見送られている。 また、実体弾についても無敵というわけではなく、被弾すればエネルギー消費は加速し、関節や武装、装甲の隙間などPS装甲でカバーできない部分に攻撃を喰らうと貫通してしまう。 ヴォワチュール・リュミエール 劇中後半で一部の機体が背中から発生させている光の翼のようなエフェクト。 単なる演出ではなく、エネルギーを変換して生み出した光圧を加速に利用するスラスターの一種。 通常の推進システムを凌駕する圧倒的な加速力を発揮するが、莫大なエネルギー消費量がネックであり、核動力機でないと常用は出来ない。 元々は惑星間探査用の長距離航行システムで、光の翼は応用発展系の技術にあたる。 ドラグーン・システム 機体から分離された小型端末を遠隔操作する無線誘導兵器で、ガンダムシリーズ恒例であるファンネル系のオールレンジ攻撃端末。 劇中で機体の背中から展開して鋭敏な動きで飛び回って色んな方向からビームが飛んでいたら十中八九コレ。 死角から矢継ぎ早にビームを浴びせ、時にバリアを展開したりと非常に強力な兵器だが、無線誘導の為の量子通信に相当な電力消費を強いられる上、特殊な空間認識能力が無いと使えないものもあり、搭載する機体は限られる。 この手の遠隔兵器祭りは演出的にも単調になりがちというのは古くから(それこそ40年近く前から)指摘されており、本作ではそれについても色々工夫が講じられていることがうかがえる。 ちなみにSEEDシリーズと言えばMSがビームブーメランを投げることでも有名(?)で、本作でもイモータルジャスティスなどがブーメランを使う。 これについては『DESTINY』以降の機体では簡易ドラグーンという、ドラグーン・システムを応用・改良した制御システムが用いられており、それによって正確な軌道を実現させているという設定がある。 ミラージュコロイド C.E.71の大戦中、地球連合が実用化した特殊装備。 コロイド状粒子を装甲表面に定着させることでMSや戦艦サイズの物体を光学的・電子的にほぼ完璧に隠蔽可能なステルス機能。 分かりやすく言えば透明になる機能・技術。 C.E.71の大戦で使用され、戦後のユニウス条約で軍事利用が禁止されるもC.E.73には条約を無視して使用された挙句、再び起きた大戦でユニウス条約が事実上形骸化した。 その為か今作では関連技術含め敵味方陣営関係なく使われまくっている。(*35) ちなみにコロイド定着技術はビームサーベルの刀身の収束にも使われていた。 その他 デスティニープラン C.E.73~74年のプラント議長、ギルバート・デュランダルが「唯一の人類救済策」と題して発表した政策。 「人類を全て遺伝子的な適性を基準によって管理する」というもので、「誰もが自分の力を役立てる事ができ、誰もが失敗しない世界」「戦争が起こる事は最早無くなる」と喧伝していた。 しかし、それは個々人の意思も何もない、唯々冷たい管理社会であり、あくまで傷付きながらも自由に進む事を望んだキラ達によって阻止され頓挫、中止された。 本作ではもし歪んだ意思を持った者がデスティニープランを実行・管理すればディストピアでさえない恐ろしい世界になりかねない事が描かれ(*36)、視聴者間でもデスティニープランというものに対する認識が大きく変化することに。 フリーダム強奪事件 本編序盤でカガリが言及した事件。 『SEED』で起こったラクスとキラによるフリーダムガンダムの強奪事件ではなく、本作の半年前に起こったという事件。 詳細は不明だが小説版も踏まえると「アークエンジェルに引き渡されるはずのストライクフリーダムがテロリストに奪取され、地上の施設を破壊して回るが、その鎮圧にファウンデーションのブラックナイツが協力した」という顛末らしい(*37)。 しかしブラックナイツの介入のタイミングがあまりにも良すぎることから、カガリとラクスは(一応事件の解決に感謝しつつも)ファウンデーションの自作自演ではないかと疑い、警戒心を募らせている。 一方この事件で損傷したストライクフリーダムはオーブに回収され、キラの様子を見るとその後どうなったかは不明だったらしいのだが…。 福田監督曰く、元々『DESTINY』と映画を繋ぐためのエピソードとしてOVA化が予定されていたが、ただでさえ遅れまくっていた映画本編の完成を優先させるため製作が凍結され、設定だけが残ったとのこと。なお「映画の興行収入次第では映像化したい」とちゃっかり願望を述べている。 ただ元々テレビは00、それ以外はSEEDでOVA→映画の2面作戦を予定されていたため物語中盤で絶筆となった映画と異なり脚本自体は完成している。 興行収入からOVA再始動の可能性はあり得るため、もし脚本変更がなく日の目を見ることになればこの作品が両澤千晶氏の遺作になる可能性が高い。 「ケルピー」の噂を聞いたシンが「ブラックナイツに切り付けられるストライクフリーダムの姿」を回想するシーンもこの事件のエピソードである様子。 SEED 一部のキャラクターが保有している覚醒能力。 Superior Evolutionary Element Destined-factor 「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」の頭文字の略称。 遺伝子的な因子によるものなので、素質があれば人種問わず発動する。 発動時に深層意識内でキャラクターごとに対応した色の種が弾け、瞳のハイライトが消失するのが特徴。これにより『種割れ』とも称される。 発動した際は平時以上に判断力、反射神経等が研ぎ澄まされ、モビルスーツの操縦技術が劇的に向上するなどの現象が見られる。 【登場兵器】 世界平和監視機構コンパス STTS-909 ライジングフリーダム 「昇り行くフリーダム」の名を持つコンパスの最新鋭機。ストライクフリーダムの運用データとムラサメの変形機構の技術が盛り込まれている。(*38) 変形は「気を付け」の姿勢で背部の機首で頭部を覆うシンプルなもの。コンパスの任務上地球と宇宙を頻繁に行き来する必要があるためか、MA形態には大気圏突入能力が与えられている。底面にシールドと剝き出しのビームライフルを装着するのも、突入時の熱から本体を守るためか。 ならそのビームライフル懸架位置はまずいのでは? またコクピットの構造にはそれまでのコズミック・イラ世界のMSとは一線を画す「全天周モニター」が採用されている。 翼部に挟まれる形式での背部2門超高インパルス砲に腰部の2門レールガン、ライフル1挺に実体シールドと、フリーダム系列らしく砲撃戦主体の機体構成。ストライクフリーダムのデータを基にしたという設定の割に武装及びシルエットは初代フリーダムに回帰している。 一方で、変形時の機首が背面にある都合かメインスラスターの配置が「2基縦列」ではなく「機首ブロックを挟んで左右1基ずつ」だったり、頭部マスクの「への字スリット」が無かったり、機体メインカラーが青だったりと、本機独自のデザインも多い。一部特徴はΖガンダムに通ずるところがあるが「ちゃんと見比べるとそんなに似てない」という声も少なくない。 因みに、起動画面を見るとOSはストライクを始めとしたGAT-Xシリーズ等と同じ系列のG.U.N.D.A.M。 また、ライジングフリーダムは以前までのフリーダムとは異なり、試作機ではなくコンパスの制式採用機である。これは下記イモータルジャスティスも同様。 動力源については24年4月時点では一切言及がなく不明。 作中で辿った経緯や機体・所属組織の立ち位置から、フリーダム系列では初の非核エンジン機であることが考察されている(*39)一方、モニターの計器表示がストライクフリーダムと同様で核動力機とも取れる。 なかには、とある場面でエリカ・シモンズがMSの話題で「新型融合炉」というワードを言及するため、「小型化に成功した核融合炉とかでは?」などの意見も。 序盤の戦いではフリーダムの頃からお馴染みのフルバーストに加え、ビーム刃を展開しながら自律飛行するシールドといった手数の多さを駆使し、 ブルーコスモスのMS部隊を次々に、しかしキラの焦りを象徴するかのように必要以上に突出しながら無力化する様子が描かれている。 少なくとも序盤の戦いにおいてはエネルギー切れを想起する展開は一切ない。 お馴染み頭部アンテナ基部の刻印も受け継がれており、「AUMENTO 909」の文字がある。 「AUMENTO」は「増大・上昇」という意味のイタリア語であり、今回は型番ではなく機体名に掛かっている。 ネタバレ注意 ミケール大佐逮捕作戦ではキラが精神汚染の影響を受けてしまった事で単独行動を開始、ユーラシア連邦に侵入してしまった事で周囲を全て敵に回してしまい総攻撃を受ける。 キラと言えども精神的な動揺著しい状況とブラックナイツの能力の前では苦戦し、次々に武装を失った所にシヴァのニードル弾を浴びた事でVPS装甲がダウン、キラも負傷してしまう。 最後は裏切ったアグネスのギャンによって破壊され、キラの脱出後はそのまま放棄され核の炎に飲み込まれ消滅した。それ以降は話題にすら上がらない。 終わってみると「作品の表向きの顔」「リ・ガズィや粒子貯蔵タンク型ダブルオーライザーの枠」という立ち位置であるが、よく動く前半の戦闘シーンで一際輝く活躍っぷりを見せつけ、苦戦する場面でも何だかんだ持ちこたえていた(後述するもう1機のフリーダムも、途中までは大苦戦を強いられている)。 そんな訳で機体自体の人気は高く、公開と同時に発売された本機のガンプラは映画を見た(=ライジングフリーダムの末路を見た)後の観客が悉く買っていくという構図が各地で見られた。 また、スーパードラグーンがない、重量がストライクフリーダムよりもかなり重い、核動力ではないかもしれないといった理由からストライクフリーダムを何らかの理由で使えないが故のデチューン機ではないかという指摘も当初はあったが、 スーパードラグーンはコンパスの主要な紛争介入区域である重力下では使えないし宇宙でも決め手とはならなかった。何ならシールドであるフラッシュエッジG-3がドラグーン替わりと言わんばかりの大活躍をしている。 重量が重い(87.90t)のは誤植であり、正確な重量である67.90tはストフリは勿論初代フリーダムよりも軽い。 動力については不明ながら、新型動力の存在が仄めかされている。仮にバッテリーとしてもその性能は非常に高く、追い詰められるまでエネルギー切れを起こしていない ストライクフリーダムはブラックナイツから「旧式」呼ばわりされておりその真意に気づくまでは舐めプまでされたが、こちらについては機体そのものについての貶しはなく最初から全力で襲われている。 小説版においては兄弟機のイモータルジャスティスが火力(出力を指している可能性も?)についてはあのデスティニーガンダム以上であるとされている。つまり俗に言うサードステージを超えるポテンシャルが当機にも備わっていると考えるのが自然。 同じく小説版およびとある機体のHG解説ではでは、後述するとある装備について元々ライジングフリーダムに搭載する想定で調整していたとされている(劇中の描写でも示唆はされている)。 など、単なるデチューン機ではなく純粋に最新鋭機体だったが相手と状況が悪すぎただけという見方が有力視されている。 フリーダム時代には苦戦を強いられていたデストロイガンダムを、単騎で瞬殺してしまう辺りからもそれがうかがえるもの。 STTS-808 イモータルジャスティス 「不滅のジャスティス」の名を持つコンパスの最新鋭機。ライジングフリーダムとはフレームを共通する兄弟機であり、同様の変形機構と独立機動するシールドを持つ。やっぱりビームライフルが剥き出しのまま大気圏突入する。 その名の通り全体的にジャスティス系に近いシルエットを持つが、色合いはピンク寄りの従来機に対しセイバーに近い朱色寄りとなっている。 ビームブーメランに脚部ビームサーベルに大推力のバックパックと、こちらもジャスティスの系譜である事が見て取れる。ただし以前までのジャスティスとは異なりバックパックの分離は不可。 本編では滅多に使用されなかったビームブーメランを手に持ったままビームサーベルとして使用する場面もある。 脚部ビームブレイドも搭載されているが、特異さ故に扱い慣れていないようで、蹴りが少々ぎこちないという細かい描写が見られる。 ジャスティスという事でパイロットもアスランであると誰もが思っていたが、実際にはシンの乗機というまさかのチョイスであった。 これはキラの推薦によるものらしいが、それを認められないアグネスは自分に譲るように持ち掛けている。 こちらも額には「IMMORTALE 808」と刻印されている。やはり意味はイタリア語で「不滅の」である。 ネタバレ注意 ファウンデーションの陰謀が発動すると同時にこちらもダニエルとその僚機の集中攻撃を浴びてしまう。 シンも奮戦するが、アークエンジェル轟沈に気を取られた隙を突かれ胴体を両断され機能停止。 墜落する寸前にシンはコクピットから脱出するも追撃して来たルドラに握り潰されかけたが、 駆け付けたヒルダのギャンがミサイルでジャスティス諸共ルドラを吹き飛ばした事でその場で爆散した。 ブラックナイツには手も足も出ず、最後は味方に落とされるという結末を迎えた事になるが、ジャスティスが最後に爆発四散し目眩まししたからこそシンとヒルダは逃げ延び、後の反撃に繋がっている。 後にデスティニーに乗り換えたシンは「この間はジャスティスだから負けたんだ!」と言い放っており、小説版では「あのアスランが乗った機体の後継機」に乗るのは複雑な心境だったとされている。昨年ジャスティスに撃墜されたばかりなんだから無理もない。 キラとしてはシンの実力を信頼して任せているのだが、多分キラが天然ボケ気質なのでシンの男の子的な感性にはあと一歩届かなかったのだろう。 なおシンとしてはジャスティスに乗る事自体は(少なくとも乗っている間は)愚痴ってはいない。成長を感じさせる。 ただ、実の所ビーム兵器に強い耐性を持ち耐弾性も低くないブラックナイツに対して、ビームサーベルか急所狙いのブーメランしか有効な武器が無いイモータルジャスティスは非常に相性が悪く、あながち気合の問題や負け惜しみとも言い切れない。 格闘戦に持ち込めさえすれば多数のビームサーベルを持つジャスティスは決して分が悪いとも言い切れないが、隔絶した加速力や絶大な威力のビーム砲、決め手となった幻惑能力を持つデスティニーの方が多数のルドラを一度に相手取るには有利だったのは間違いない。 そしてキラにしてもそうだがブラックナイツは少なくとも最初は味方であり、突然の裏切り行為に誰しもが困惑しているという状況の問題もあるだろう。 余談だがライジングフリーダム同様、巡行形態での戦闘は全く行っていない。 あくまで長距離移動専用形態という扱いであるのだろう。 ZGMF-2025/F ゲルググメナース 遂に登場したコズミック・イラ世界のゲルググ。 ザクの後継機に位置付けられる、コンパス向け(*40)に開発したザフトの最新鋭機。「メナース」とは「脅威」「威嚇」「危険なもの」といった意味。組織の活動内容に対して名前が物騒過ぎる。 なお、劇場公開時点ではまだ明かされていないが、設定担当の森田氏によるとゲルググとギャンもザク等と同様に正式名称はアクロニムだそうである。 やはりゲルググをオマージュした形状であるが、ジン系特有の大型ウイングやトサカ状センサーが復活しており、ザク系と比べて「ザフト系MSらしさ」がより強く出ている。 コックピットはザク系と共通。ジン→ザク→ゲルググというザフトのMSの進化が分かりやすい。 武装としてビームライフルとビームナギナタ、折り畳み機構を持つビームシールド、バックパックにはバビかアッシュと同系列と思われるミサイルランチャーを備える。 バックパックはウィザードシステムと同規格の「ボレロ」を採用し、部品や製造工程の共通化によって低コストを実現した。 ジャスティス系列に似た空力重視のウィングと多数のエンジンを用いた地上用の「ボレロA」、 ジン系列に回帰したようなスラスターを持つ宇宙用の「ボレロS」の2種類が存在し、活動場所に応じてそれぞれ選択して装備する。 ルナマリアとマーズ、ヘルベルトが搭乗しており、一般機は青系、ルナマリア機はザクウォーリア時代と同様の赤系のカラーリングが施されている。 またルナマリア機のみ左側のランチャーに代わってリニアガンが装備されている。 後半の戦いではレールガン(ハンドレールガンとも表現できる手持ち式のレールガン)を装備しておりガンプラでも再現されている……のだが、このレールガンは劇中後半でコンパス陣営が装備する全てのMSが装備しておりながら、 当該ガンプラには一切付属しておらず、劇中再現するには(HGとしてはやや高額な部類に入る)ゲルググを大人買いするか、バンダイ公式の部品通販や中古ホビーを扱うショップでのパーツのばら売り等に頼る必要がある。 全体的な品薄が続く2024年現在のガンプラ界隈においては中々に厳しい。 しかもプラモ開発サイドがこの事実を知らされていなかったからなのかレールガンはやたらデカく、HGフリーダムなどに持たせるのはかなりキツイ(1/100ならちょうどいいという報告もある)。 ZGMF-2027/A ギャンシュトローム ゲルググが居るならギャンも居る。原典では実現しなかった、ゲルググとギャンが共に制式採用機として並び立つ姿が現実となったのは感慨深いかもしれない。 同じくコンパス向けの最新鋭機で、こちらはグフの後継機に当たる。「シュトローム」とは「(気体や液体の)流れ・奔流」といった意味。 こちらもバックパックを活動場所によって変更する仕様となっており、バックパック自体はゲルググと共通である。 ギャンのオマージュ……というにはかなりシルエットが変わっており、ぱっと見の印象では武装構成と、頭部と爪先が尖っている程度にしかギャンの名残りは無い。 かなり細身なギャンに対してこちらはマッシブなスタイルであり、どちらかと言えばギャン・クリーガーに近いかもしれない。 武装はビームライフルに、ギャンだけあってかなり大振りなビームサーベルにビームアックス、グフ系だけあってヒートロッド、そしてギャンと同形状のシールドに外周にビーム刃を展開しながら丸鋸の様に高速回転する機構を備えた、さながらビームバズソーとも言うべき非常に攻撃的な兵装を持つ。(*41) また胸部には仕込みビームバルカンが備わっており、格闘戦に振り切ったグフイグナイテッドや元祖ギャンと比べて射撃戦も十分考慮された設計である。 武装構成にはグフ以前のスラッシュウィザードの影響も窺える。 アグネスとヒルダが搭乗しており、アグネス機はイザーク専用グフに似た白系のパーソナルカラー、ヒルダ機は青系の量産機カラーとなっている。 またアグネス機の頭部は彼女のメイクに似た赤色の差し色が入っている。実際に設定上は元イザーク機で、彼女が譲り受けた際に色を足したらしい。 序盤の戦闘ではイモータルジャスティスやゲルググメナースよりも目立っているが、それ自体が伏線だったりする。 STTS/F-400 ムラサメ改 オーブ軍の可変MSの改修型。 一部の装甲が角ばった形状に変更されており、変形状態も前進翼だった以前とは異なり後退翼となった。 ムウを始めとしたアークエンジェル艦載機はムラサメ改が中心である。 半壊状態でも変形飛行が出来る程に可変機としては意外に堅牢。 設定画では肩アーマーがかなり小さいが、本編用CGやガンプラではむしろムラサメから少し大きくなっているように見える。 LHM-BB03S スーパーミネルバ級MS惑星強襲揚陸艦ミレニアム ザフトがコンパスに提供した新造艦。ナンバリングは「SCC-1 02」。 その名の通り、全体的なシルエットや武装、艦橋を装甲区画に収納できる構造などにはミネルバの名残が見て取れるが、背負い式配置の主砲や艦首下部がバルバス・バウを延長し、尖らせたような張り出した形状などは前ド級戦艦をSF的にアレンジしたようにも見える。またシルエットとしては宇宙世紀世界のムサイ級軽巡洋艦にも近い。 MSカタパルトはコズミック・イラ世界では初となる露天式で、MS発進時はカタパルトレールの両側面に肋骨の様にパーツが展開されリニアフィールドを形成する。 武装については基本的にミネルバのものを踏襲しているが、火薬式だった副砲はリニア砲となり、艦首に装備されている陽電子砲タンホイザーは構造が大きく変化し四方向に同時に射撃できるようになっている。 また、足自慢と謳われたミネルバの後継に相応しく運動性も非常に高く、もはや巨大な戦闘機かMAといって差し支えないほど。 普段は宇宙に配備されているが(*42)、ポジトロニック・インターフェアランス(*43)による単独での大気圏離脱能力を備え、ミネルバにはなかった潜水性能も搭載と、アークエンジェルと同等の多用途性を獲得している。 総じて「超ミネルバ級」の名に恥じない高性能艦であり、コンパスの任務の特殊性と相まって重要な戦力となっている。 因みに、メカニックの中には元ミネルバクルーであるヴィーノやマッドの姿もある(*44)。 ネタバレ注意 ミケール大佐捕獲作戦ではファウンデーション首都にて待機していたが、核ミサイル発射に際してルナマリア機に狙撃用装備を取り付けて迎撃に当たらせるも、 二発目の核ミサイルまでは防げずルナマリアのゲルググと共に水中に避難、難を逃れた後はオーブに入港するもコンパス自体の活動が凍結させられた事で行動不能になってしまう。 しかし、行方不明になっていたマリューらの生存を信じ、生存していた場合に取るであろう行動を予見していたコノエとハインラインらによって出撃準備が整えられており、 実際にアークエンジェル組と合流した後はマリューを艦長に、ノイマンを操舵手に迎え、オーブ軍の形ばかりの警告射撃に見送られながら出港、 更にはオーブを狙ったレクイエムの照準を自らに向けさせる事でオーブの被害を回避しつつ、自身もコブラ機動めいた動きでレクイエムを回避、そのまま宇宙に上がった。 なおこの時一部のクルーが艦を降りており、残ったのはコノエ達一部の志願者とアークエンジェルの乗組員となった。 宇宙に上がった後はキラ達の母艦として後方に控えるかと思いきや、護衛としてシン達を引き連れつつガンガン前方に出てファウンデーション艦隊をほぼ単独で引き受け、船体からは大型ガンバレルを展開して二次創作垂涎のオールレンジ攻撃を披露し、 グルヴェイグの12連陽電子砲はこんなこともあろうかとハインラインが用意した新作「耐熱耐衝撃結晶装甲」(*45)で、ミサイル攻撃はドリフト機動で凌ぎ切り、 終いにはマリューの「ぶつけてでも墜とす!!」の宣言通り、艦首ヒートラム『轟天』による体当たりと至近距離からの一斉砲撃でグルヴェイグを撃沈する大活躍を果たし、 歴代ガンダムシリーズ最強戦艦候補に文句なく入り込む戦果を残したのだった。 この獅子奮迅の大活躍から誰が言ったか、一部で付いた渾名は「ノイマン専用大型MA」、「ガンダム界の宇宙戦艦ヤマト」(*46)。 無論、Gジェネやスパロボに参戦したらば最強戦艦として活躍するのは間違いない。 なおミネルバ級の後継ではあるが、量産化が凍結されているインパルスの運用は前提としていない事がうかがえるシーンがある。 アークエンジェル 地球連合軍時代からマリュー達の母艦として二度の大戦を戦い抜いて来た歴戦の艦。ナンバリングは「SCC-1 01」。 CGが作り直されディティールが細かくなっている以外、外観面にこれといった変化は無い。 初報PVにて、闇に落ちたキラに大破させられるかのような描写があったが……。 ネタバレ注意 ミケール大佐確保作戦に参加すべくファウンデーション入りするが、作戦の最中にブラックナイツのジャミング工作と敵対行為に遭遇、撤退のため信号弾を発射しキラを始めとしたパイロットとMSの回収に向かう。 しかしその矢先にブラックナイツが不自然な位置に居る事と核ミサイルの発射を目撃してしまう。ブラックナイツが見られた事に気付くと口封じの為に襲撃され、マーズ、ヘルベルトが迎撃に挑むも敵わず敗北。船体各部にも重度の損傷を受け全ての武装が使用不能となり、弾薬庫に迫る火災から誘爆防止のためエンジンをも切り離して不時着するがブラックナイツはなおも追撃。 ブリッジクルーが先行して脱出し、マリューも緊急脱出したものの艦橋はビームライフルの直撃を受け舞い降りない剣、さらに船体全体に大量のミサイル爆撃を受け大被。 クルーはメイリンに拾われ(よく見るとミサイル爆撃される直前に脱出ポッドのようなものが射出されている描写がある。)、負傷し身動きが取れなくなっていたマリューも撃墜を装っていたムウに救出されるが、 最終的に大破状態で擱座した船体は三発目の核ミサイルによって完全に崩壊、「不沈艦」と謳われ二度の大戦を生き抜いたアークエンジェルも遂に沈んだのだった。 なお、あまりにもアークエンジェルに不利な条件が揃っていたため、「これぐらい徹底して追い詰めないと沈みそうになかった」とこの状況下でギムリー・グライダーを決めたノイマン共々ネタにされる事に。 乗り換えた先のミレニアムが前述の通りの大立ち回りだったせいで「ノイマンの操舵に追いつけなくなった(から沈められた)」とか「ノイマンの乗り換えイベント」とまで言われる始末。 しかし、アークエンジェルが守り抜いたクルー達は脱出に成功し密かにオーブへと渡り、その意思と魂はミレニアムに引き継がれて行く。 二度に渡って地球の危機を救ったアークエンジェルは、その身が尽きる最後の瞬間さえ、世界の希望を次代に託したのである。 小説版においては本艦の存在自体もキラを無意識のうちに縛る枷となっていたことが示唆されている。 地球連合軍/ブルーコスモス残党 前の大戦で主要な出資者であるロゴスを失った上に主要軍事拠点を落とされたこと、本作でキラ達が対峙する「地球連合軍」は軍とは名ばかりのテロリスト集団であることからか、 コンパス、ザフト、オーブと違い唯一新型MSや新兵器が全く出てこない。 連合主要国のユーラシア連邦がコンパスに非協力的な姿勢を出しているのも大きい。 GFAS-X1 デストロイガンダム 第2次大戦後半に地球連合軍が投入した巨大MS。 操縦には専用の調整を施した生体CPUが必要になるという劣悪な運用性をしているが、ブルーコスモス系テロ組織と化した地球軍部隊が未だ装備しており、オルドリン市への侵攻ではその火力と防御力で市民と現地ザフト部隊を圧倒した。 中盤には整備が追い付かなくなったか破損したものを応急修理したものか、バックパックと左腕を失い、胸部の3連スキュラも右胸の1門が使用不能な半壊状態のデストロイも現れている。 過去の戦闘の経験から対処法を知り尽くされており、一機目はシールドで頭部破壊と同時にフルバーストで正面砲口とバックパックの(装甲が比較的薄い)ホバーユニット噴射口を撃ち抜かれて瞬殺され、二機目は接近戦に弱い点を突かれ、シンとキラによる急接近からの刺突でアッサリと処理されている。 とは言えこれはライジングフリーダムとイモータルジャスティスの高性能さの表れでもあるようで、キラは最初の戦闘ではデストロイを単騎で相手取っており、 半壊したデストロイについては確認するとすぐさま付近のムラサメ隊に緊急退避を命じ、シンも即座に加勢するなど総合的に見れば非常に脅威度の高い存在として未だに認識していることがわかる。 GAT-01A1 ダガー GAT-04 ウィンダム 地球連合軍の主力MS。 105ダガーの方はウィンダムの登場で幾分旧式化しているが、標準搭載されたビーム兵器はジンなどの旧式相手には明確なアドバンテージがあり、テロ組織と化した地球軍部隊やユーラシア連邦等では未だ現役。 特徴的なあの甲高い歩行音も健在。一方でビームライフルの発射音はこれに変わった。 前作ではインパルスやデスティニーにボトボト落とされるだけのやられ役だったが、本作ではオルドリン市のザフトMSを次々に落とす、頭部機関砲でジンを蜂の巣にした上に市民に迫るなど、その脅威が描かれた。 特にウィンダムの頭部機関砲であるトーデスシュレッケンはストライクなどのイーゲルシュテルンの1/6の口径しかなく(*47)設定上は威力が下がっているにもかかわらず、ジンの装甲(*48)を貫いて蜂の巣にするというのは異常としか言えない威力であり、何らかの強化改修が入っていた可能性がある(*49)。 なお、前作ではかなりの数が登場していたダガーLは何故か一機も登場していない。 ブルドッグ リニアガンタンク お馴染み地球連合軍のミサイル車両と戦車。 ブルーコスモス軍でも引き続き使用されている。 相変わらず可能な限り命を取らない戦法を心がけるキラは、リニアガンタンクに対してはシールドのビームサーベルで砲身を切り裂くという形で無力化させていた。 アガメムノン級宇宙戦艦 ネルソン級宇宙戦艦 ドレイク級宇宙護衛艦 お馴染み地球連合軍の宇宙用戦闘艦艇。 劇中に登場するのはいずれも『DESTINY』で初登場した、MS運用能力付与などの近代化改修を行った後期型。 『DESTINY』の時から2年が経ったC.E.75年では更なる改修が施されており、アガメムノン級は対空火器を増設、ネルソン級は主砲や対空砲などをアークエンジェルと同じものに換装(*50)した上でレーダー・センサー類を最新型に換装、ドレイク級に至ってはイーゲルシュテルンを廃止してリニア砲らしき単装砲を搭載した上で対空砲やアンテナを増設、ミサイルランチャーや魚雷発射管の形状変更などと多くの相違点がある。 アガメムノン級は「ベオウルフ」という固有艦名を有する艦が登場。中盤におけるファウンデーションの蜂起に際して連合軍宇宙艦隊を指揮し、プラントクーデター軍艦隊などと交戦するが、レクイエムの砲撃で他艦共々撃沈されてしまった。 それでもなお終盤の最終決戦では残存戦力が多数が登場し、オーブ軍と協同してクーデター軍艦隊並びにファウンデーション艦隊と交戦していた。 因みに月面から発進した宇宙艦隊の基地はエンデュミオン基地。 第1次大戦序盤に自爆したはずの基地であるが、プトレマイオス、アルザッヘル、ダイダロスと立て続けに月面基地を失った事を受けて再建したのだろうか。 ネタバレ GLCM Mk72 巡航戦術核ミサイル 予告編の時点で話題と注目を集めていた遂に75年振りに地上で使われてしまった核ミサイル。何だかんだ言って映像化されているSEEDシリーズにおいて地球上で核が炸裂したのはこれが初。 宇宙用のMk5とは異なり地上用なので、安定翼も備わった巡航ミサイルらしい姿をしている。 他作品なら最終目標になれる筈の核兵器が前座にしかならないというC.E.の魔境振りが窺える兵器。 ファウンデーションの外道っぷりを強調する兵器だが、こんなやべーもんを少ない護衛で最前線に近いところに置いているユーラシア連邦も大概である。 前線指揮官の「誤射!? 誤射で済まされるか! 核だぞ! 一体どこの間抜けが!」という台詞があるように、使えばシャレにならない代物という意識はある模様。 恐らくは国家としての発展著しいファウンデーションに対して、本来の意味での抑止力として配備していたのだろう。 なお、発射パスワードは0214だったとされる事が多いが、実際の画面では特にそのようには見えない。 ザフト ZGMF-1017 ジン AMF-101 ディン TFA-2 ザウート 今や旧式化し更新が進められているザフトの制式採用MS。 プラントの特別経済区であるオルドリン市では警備に配置されている他、ジンは本国でも未だ運用されている。 目立った活躍は無いが、反攻に出たジンの一機がダガーを重斬刀で滅多切りにするという、本編では専ら一太刀で真っ二つにしていた中で珍しい運用法を見る事ができる。 ブルーコスモスへの怒りがよく表れた、ダイナミックながらも少し恐ろしさも感じる一幕である。 また20年近い歳月を経てハイクオリティのCGで映像化されることに感慨を抱くファンも多い……かもしれない。 ZGMF-1000 ザクウォーリア ZGMF-1001 ザクファントム ザフトの現行主力機とその上位機種であり、ジャガンナート率いるプラントクーデター軍の主力MS。 最終決戦ではファウンデーションに加勢した。 ナスカ級高速戦闘艦 ローラシア級MS搭載艦 お馴染みザフトの宇宙用戦闘艦艇。 ジャガンナート率いるプラントクーデター軍の主力艦隊として登場し、ファウンデーションに加勢してオーブ軍や連合軍、ジュール隊、ミレニアムなどと交戦した。 なお、艦隊のうち1隻のナスカ級ブルクハルトにはジャガンナートが座乗して指揮を行っている。 ローラシア級は売却されたと思しきものがファウンデーションでも運用されている。 ネタバレ 本作のサプライズ枠 TMF/A-802 バクゥ ZGMF-515 シグー プラント評議会のクーデター軍を鎮圧したレジスタンス部隊のMS。いずれも3Dモデルではなく作画で描かれている。 指揮したのはもちろん砂漠の虎である。 コロニー内でバクゥがたむろする様子はなかなかシュールである。 ちなみに当初はグフイグナイテッドも登場する予定だったそうだが、残念ながら見送られた。 オーブ MBF-M1 M1アストレイ オーブの量産型MS。こちらも作画のみ。 本作ではオーブが戦場にはならなかったため、直接の戦闘シーンはなかったが、市民の避難誘導や迎撃に備えて多数の機体が出撃している。 なお、避難誘導に当たっていた一部の機体は自動車を運搬したり子供を掌に乗せて飛行しているシーンも。 そして…… ※ネタバレ注意 本作のサプライズ枠たち ZGMF-MM07 ズゴック ゲルググとギャンが登場したならこれも登場するだろうと思ったファンの予想通りになったのはまさかまさかのC.E.版ズゴック。しかもパイロットはアスラン。 型番は明らかに元祖ズゴックの「MSM-07」を意識している。 型番が示す通りザフト系と思われるが、名称は「ズゴック」で、ザクなどとは違い後ろには何も付けられていない。 そして「ZGMF」とある通り全領域対応型なので宇宙でも活動可能。 先行するザクやグフはC.E.らしいアレンジが為されているが、こちらのデザインは頭部に一本のツノが飛び出ている以外はほぼ元のまんまである。というか見た目が思いっきりシャア専用。 前腕側面にシールドが取り付けられている事もあり、見た目の印象はどちらかと言えばラムズゴックに近いかもしれない。 他にはミラージュコロイドまで装備しており、非常に高い隠密性を持っている。 第2次大戦以降の(推定)ザフトMSというだけあってバックパックの換装機構も持ち、キャバリアーや大推力のウイングパーツといった追加装備も装備可能。 あの世界にハロを爆誕させたのはアスランなので、このズゴックの外装もアスランが自作した可能性がある。 武装はヒートクロー、ミサイル、そしてメガ粒子砲。 C.E.世界にも粒子ビーム兵器は存在する(特にC.E.のビームライフルは多くが荷電粒子砲とされる)ので、「メガ粒子の砲」ではなくメガキャノンのような「メガな粒子砲」なのだろう。 映画の4週目特典であるスタンドにはキラとシンとアスランがそれぞれ乗機のイラストと共に描かれているのだが、アスランはズゴックと共に描かれている。しかもこいつだけ書き下ろしではなく設定画のまま。 ファンからはズゴック&アスランが「アタリ」だと言われたのは言うまでもない。 GAT-X303 イージスガンダム 嘗てザフトに強奪され、最初のアスランの機体となった第一期GAT-Xシリーズの一機。 『SEED』でのストライクガンダムとの激戦の末、道連れに自爆。その後は足や頭などの残骸が残るのみとなったが、今作では頭の残骸が登場。 四年以上も放置されていることが判明したイージスガンダムだが、カガリの意向であえてそのままにしてある模様。 当然戦闘シーンは無かったが、数年も放置されてる本機を見て懐かしさを感じるファンも多かった模様。 軌道間全方位戦略砲レクイエム 元々は地球連合軍の、後にザフトが接収した戦略巨大ビーム砲。 月の裏面のダイダロス基地に設置されており、複数の中継器によってビームの軌道を自在に曲げ、地球を含む射程内のどこでも砲撃する事ができる。 第2次大戦の後に動力炉の再利用が検討されていたらしいが、ファウンデーションが秘密裏に接収・修復し、デスティニープランを実行させるべく地球国家をこれで脅迫した。 差し当たり、ファウンデーションへの「核攻撃」に対する報復と称してユーラシア連邦首都モスクワを砲撃、無数の罪のない一般市民を一瞬で炭化させた。 その後はレクイエムを攻撃しようとした地球軍艦隊にも砲撃し艦隊を全滅させ、次は抵抗の意思を見せたオーブにも未遂含め3発を放った。 前作では実質2発しか放たれていないが、今作ではレクイエム祭りと言わんばかりに撃ちまくる。 中継ステーションは、前作までは巨大な廃棄コロニーを使用していたのに対して今回はリング状になっている。しかも発射直前以外はミラージュコロイドで姿を消すことができるようになっており、隠密性が大きく向上している。 その代わりに自航できなくなり、移動させる際は別の宇宙艦で曳航する必要が出た他、大幅に小型化した分強度も落ちている。 エターナル 第1次大戦中にザフトがジャスティス&フリーダムの専用運用艦として建造され、ラクスが座乗艦として運用した宇宙戦艦。 今作ではターミナルの所属となっており、プラントでのクーデターの際にイザークらがラメント議長らを保護しプラントを脱出する際に使用された。 そのため、ラクスは今回は乗艦していない。 劇中の表示と公式サイトの説明に齟齬が生じており、劇中ではターミナル所属とあったが公式サイトでは「ザフトに復帰」とある。 アスランらのように「大戦後にザフトに復帰し、現在はエターナルに出向中」なら矛盾は無い事になるが公式からの説明は特に無い。 ZGMF/A-42S2 デスティニーSpecII まさかの復活参戦。 全体的にカラーリングの彩度が落ちており、水色だった部分も白っぽい色味になっている。 この事から「レジェンドの色合いになった」との声もあるが、実際にはレジェンドのカラーリングは更に濃いグレーと紺に近い青であるため、実際には近付いてはいるもののレジェンドの色になったと言えるような色味ではない。 また、スタッフの射尾卓弥氏によると色が変わったように見えるのは印象でしかなく、そもそも色は変わっていない(最初からグレーがかった白基調の機体)とのこと。 実の所公式サイトの画像を見比べた範囲では色味は間違いなく変わっているのだが、「色味」とはその場の明るさや光の色によって感じ方が変わるものなのと、20年近い空白による描き方の違いを加味すれば「設定上は同一色」もあり得ない事ではない。 巷で言われるような「血涙」が無くなったというのも『SEED DESTINY』時代と同様に設定画だとそう見えるというだけである。 ただしアンテナは間違いなく黄色からグレーに変化している。 後述のインパルスSpecIIやストライクフリーダム弐式と同様、オーブの地下ドックにて新技術のテストベッドとして密かに使用されていた機体。 動力炉の改良やコクピット・ソフトウェアは最新にアップデートされているものの、駆動系や武装など機体そのものはかつてからほぼ変わっておらず、 シモンズはアコードとの全面対決に使うには「旧式機のマイナーチェンジ機」に過ぎないデスティニーSpecIIでは心許ないのではと心配したが、シンは「デスティニーさえあれば百人力」と言わんばかりにかつての愛機を頼もしく見上げていた。 凄くわっるい笑顔を浮かべていたし、それを隣で見ていたアスランも笑っていた。シンのことはお前が一番理解してるよ。 この十数分後、多くの視聴者はシンの技量とデスティニーというMSに対する認識を大きく改める必要に迫られる事になる……。 ZGMF-56E2 インパルスSpecII 同じくインパルスの改修機。こちらは当初から情報が公開されていたが便宜上ここに記載。 こちらも同じくバッテリーを最新のものに換装した関係で色合いが変化。 フォース形態ではデスティニー同様水色部分が白っぽい色になっていた程度だが、ソードおよびブラスト装備時は機体全体が赤ないし緑に変化するようになった。 ブラストとソードは印象と呼ぶには明らかに色が変わっており、新型バッテリーの影響がうかがえる。 なお、今回は本体の合体・分離の概念は描かれておらず、最初から(発進時から)1機のMSとして登場している。 相変わらず手持ちレールガンは後腰部にマウントしているがブラストシルエット分離時のみ明らかに位置が下にズレている 当初はデスティニーの情報は秘匿されていた事もあって誰が乗るのか議論になっていたが、実際にはルナマリアが決戦に際してゲルググに代わって搭乗した。 コンパスのマーキングがないのも、元々コンパスで運用していない機体だったためというオチであった。 余談だが当初はデスティニーシルエットの投入、つまりデスティニーインパルスとして登場する予定もあったらしい。 だがデスティニーと戦闘方法が丸かぶりしてしまうので、見栄えのことを考えてこちらはシルエットを目まぐるしく換装するという戦い方を見せる方向になったのだそうな。 ZGMF/A-262B ストライクフリーダム弐式 MDE262S プラウドディフェンダー ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダム 同じくストライクフリーダムの改修機。およびその支援ユニットと派生機。 先の強奪事件の後に修復・改修されていた。 腕部と肩部の形状が変更されている他、クスィフィアス3の基部がフリーダムに近いものに差し戻され、ビームサーベルラックも基部の上部に変更されている。 詳細はストライクフリーダムガンダムの項目を参照。 なお、公式サイトでは腹部のビーム砲を「アグニ」と紹介されている(本来は「カリドゥス」)。 本機に限らず、公式サイトでは大出力ビーム砲が大体「アグニ砲」表記。日本語字幕版だとデストロイの胸部ビームもアグニ扱い これらは公開後しばらく理由の説明がされていなかったがマイティーストライクフリーダムのHGキットの武装一覧紹介により弐式への改修でビームライフル以外の武装が一新されていることが判明している。 デスティニー共々劇中においてはあくまで新装備や新機能の実証試験用に修復保管されていた機体なので旧型機である(もちろんその基礎ポテンシャルは決して下がったわけではない)と明言されている。 これは両澤氏の「新型機に乗り換えて勝つというのではなく、あえて旧型機でリベンジした方がいい」(意訳)という発案に福田監督が乗ったためとのこと。 この、旧型機で云々というのはデスティニーとフリーダムに限らず、本作後半の展開において様々な場面で見ることができる。 MBF-02 ストライクルージュ お馴染みカガリ専用機。 前作ではエターナルの危機を救うためにキラが借り受け、左腕と両足が損傷した状態(*51)でエターナルに収容された所で出番を終えていたが、どうやら地上に戻され修復された模様。 本作では警戒・管制ユニット「キャバリアーアイフリッド-2」を装備した状態で運用され、ファウンデーションとの交戦に備えて厳戒態勢を敷く中でカガリが搭乗、 軍の陣頭指揮を担った他、アスランとシュラの対決を支援するといった形で活躍した。 また飛行中は護衛機としてムラサメ改が3機随伴していたが、EDでアスランがカガリと合流するシーンではオオトリストライカーがルージュの後ろを飛行しているところが描かれており、事と次第によっては直接戦闘を行うつもりもあったと考えられる。 監督のツイートによるとキャバリアーは「オーブの行政府と軍司令室の機能を統合したエアフォース・ワンです。アカツキ以上の超極秘兵器。」とのこと。 このツイートが指し示す通り、キャバリアー内には数人が詰める管制室が作られており、劇中でも行政官としてサイが、AWACS要員としてミリアリアと、ミレニアムの管制はアビー達に任せ地上に残ったチャンドラが担当している。 また、ズゴックが背負っていた方にはメイリンが詰めている。 地球から月のモビルスーツをラグなくコントロール出来る管制・通信能力、そしてキャバリアーを中継地点にしてMSのリモート操作が可能……と、悪用しようと思えばテロすら簡単にできる凶悪兵器である。 ズゴックがオーブ内ですらミラコロを使用していたのも納得である。 なお、キャバリアーアイフリッドの元ネタはドラグナー1型のキャバリアー0で、許可をもらって出したらしい。 これを装備した形態を「アメイジングストライクルージュ」と称している。なのでキャバリアーアイフリッド装備形態のズゴックはアメイジングズゴックということになる(小説版にて言及あり)。 ORB-01 アカツキ お馴染みオーブの象徴たる黄金のMS。 オーブ艦隊ともにマスドライバーで密かに打ち上げられ、現地に先行していたムウが使用。 ミラージュコロイド搭載のコンテナで発射直前のレクイエムに接近し、偽装を解いて新装備のゼウスシルエットでレクイエムの偏向リングとリング曳航艦を破壊。 直後に自身に直撃したレクイエムのビームをヤタノカガミで反射して、逆にレクイエムの一部システムと砲の周辺にいた防衛艦隊に甚大な被害を与えるというある意味今回の裏MVPとも言える活躍を見せた。 誰が呼んだか、サプライズアカツキ理論。 なお、流石にレクイエム程のエネルギーを反射するのは無理があったのか、シールドで防ぎ切れなかった部分は赤熱化しており、計器類もアラートが鳴りまくっている。逆に言えばその程度で済んでいる。(*52) この活躍にはヤタノカガミだけで量産機20機分以上という莫大なコストですら安いと言わざるを得ない。もしこの活躍をオーブ国民が知ったら怒るどころか自分の血税が世界を救ったと万歳三唱するだろう。 ZGMF-1027M デュエルブリッツ ZGMF-103HD ライトニングバスター イザークとディアッカのかつての愛機を秘密裏に改修した上で、ラクスがレジスタンスの為に要塞ボアズの残骸の中に秘匿していたもの。完全にザフトでの運用が前提なためか型番はGAT-XからZGMFになっている。 以前の設定では、デュエルとバスターは地球軍に返還され博物館入りしたとの事だったが、この辺りは設定が変更された、或いは正式にザフトに讓渡されたと思われる。 核動力化やコクピットがザクのものに変更されている他、全身各部にも改修が施されているため、以前とは出で立ちが若干様変わりしている。 核動力化した事もあってミーティアが使用可能となっており、その圧倒的パワーによりクーデター軍の鎮圧に活躍した。 デュエルはその名の通り、ブリッツとよく似た兵装が追加されており、外観や武装もブリッツに近い鋭角的なものになった。 あくまでブリッツではなくデュエルの改修機であるが名前は「ブリッツデュエル」ではなく「デュエルブリッツ」。語呂の問題だろうか。 プラモデルでは外装はアサルトシュラウド同様パージ可能で脱ぐと完全に無印デュエルガンダムになるのだが劇中では最初から最後まで外装を付けたまま。まぁこれは「HGCEデュエルガンダム」を出したかったということなのだろう。 バスターは更なる重武装化が施されているがビーム系兵器の追加が主で、レールガンとエネルギー補給能力が特徴の「ライトニングストライカー」を意識した訳ではなさそうである。 「ライトニング=電光・稲妻」でブリッツ(稲妻)と合わせたネーミングだろうか。 イザークは改修されたとはいえ古い機体を未だに保管していた事に半ば呆れていたが、ディアッカは小説版でも言及していた(*53)通り未だにバスターを気に入っている事を明かしている。 ZGMF-X191M2 インフィニットジャスティス弐式 上述したズゴックの真の姿。 ズゴックの内部に格納される形で本当に隠者していた秘匿されていたが、シヴァのニードル弾からフリーダムを庇い、外装をパージしたことで中からその姿を現した。 デスティニーSpecIIなどと同様、∞ジャスティスの改修機。詳細は項目を参照。 因みに、ズゴックは元々は「いかにも∞ジャスティスにズゴックっぽい外装を取り付けた風」なデザインだったものを福田監督がリテイクさせた結果あのデザインになったという。 ズゴックの頭部からはみ出ている角は、デザインした大河原氏の最後の抵抗だったそうである。 【余談】 事前に公開されたPVや予告を見たファンの反応は長らく待ち続けた新作に対する期待、そしてそれ以上の不安であった。 以前からのネタ予想であった「アスランがまた裏切ってネオザフトを結成して反乱を起こすそしてネオザフトに疑問を感じ裏切ってキラと共に立ち向かう『逆襲のアスラン』」ならぬ『逆襲のキラ』の可能性が浮上してしまい、 この数年でキラが実際には深い闇を抱えたまま戦っていた事が視聴者間に周知されつつあった事もあって、キラがどうなってしまうのかは非常に心配されていた。 シンが懸念した通りまたしても吹き飛ばされる花、自分が何も守れていない事に落ち込み、遂には声を荒げながら赤色に変色した目で無数の敵をロックオンするキラ、それを必死に諫めるムウとマリュー、火を噴くアークエンジェルや撃墜されるムウ、悲痛な面持ちでキラを止めるよう訴えるラクス、そのような事態を裏付けるような「闇に落ちろ、キラ・ヤマト」との言葉、遂に地上で炸裂してしまった核、エンディングテーマの題名が「去り際のロマンティクス」……と、公開を楽しみにしつつも世界の敵となってしまった末に残酷な最期を迎えるキラを看取る事になる可能性を覚悟で観に行くつもりだった(*54)というファンも散見される。 実際にどうだったかは……実際に映画を見た方にはご存じの通りである。 公開時点では具体的な作中時系列の設定はまだ無いが、3月29日が誕生日のディアッカと5月18日が誕生日のキラの年齢(*55)から逆算するに、おそらくはC.E.75年4月上旬~5月中旬の出来事と推測できる。 劇中でも丁度桜の花が見頃になっている様子があるので4月上旬のようでもあるが気候の調整自由自在&日本の関東地方基準とは限らないプラントの中なので日付の根拠にしては弱いか。 なおヤマト隊を拾ったミレニアムからプラントまでの移動に(推定)3日、中盤のユーラシアからオーブへの移動に4日、オーブから最終決戦までに(推定)3日かかっているので冒頭から決着までの劇中経過時間はおよそ二週間弱といったところ。 約18年振りの新作という事で、本作には前作、前々作のセルフオマージュ的な要素が多数仕込まれている。 以下はその一例である。 ネタバレ注意 『舞い降りる剣』のフリーダム登場直前のシーンとほぼ同一の構図でアークエンジェルのブリッジに迫るブラックナイツ オーブから宇宙に向けて出港するミレニアムに対して「制止の為に攻撃はした」というポーズをするためのトダカ海将仕込みの百発百外しこの攻撃を行ったのが砲手が優秀なことに定評のある第二護衛艦隊 『SEED』終盤に核攻撃で崩壊して以来全く出番が無かった宇宙要塞ボアズの残骸のまさか過ぎる活用 ファウンデーションが根城とする宇宙要塞アルテミスとそこにミラージュコロイドで潜入するニコルの戦術 以前にメンデルでの戦いで用いられた、一定パターンにセットしたミサイルを予め発射しておき、知らずにそこに誘い込まれた敵艦に「置きミサイル」攻撃を見舞う戦術バジルール 「おっさん!」「おっさんじゃないッ!」 フリーダムのマルチロックオンと同じ構図で敵軍を殲滅するブラストインパルス 見覚えのある構図で咆哮するシン アロンダイトを正面に構えてVLを展開し、一呼吸置いて突撃するバンクをCGではなく敢えて手書き作画で再現。ブラックナイツを粉砕した後、HDリマスター版『SEED DESTINY』のキービジュアルと同一の構図で残心するデスティニー フリーダムシリーズ伝統の光を放ちながら突撃するマイティーストライクフリーダム また、一部の展開などに『スーパーロボット大戦シリーズ』などゲーム作品の要素を逆輸入したとも思える描写も見られている。 ネタバレ注意 運命を守る力から、歪んだ運命を断ち切る力として生まれ変わるデスティニー(『スーパーロボット大戦Z』『スーパーロボット大戦L』) デュランダル亡き後に主人公側が治安維持組織を結成(『スーパーロボット大戦K』) 密かにザフトに引き渡されていたデュエルとバスターを戦力として再利用(『スーパーロボット大戦L』) 「ちゃんとラクスに好きとか愛しているとか言っているのか」とシンに指摘されるキラと、それに対して「シンはルナマリアにそういう事言ってるの?」と聞かれてしまうシン。なお、ルナマリアからシンはそんな事言わない事を暴露され、キラはそれを受けて「それでうまくいってるなら問題ないよね」と言ってない事を認めた上で開き直った(『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』) デュランダル亡き後に外部からの要因でプラントの主戦派がまたしても暴走するが最終的に制圧される。(『第3次スーパーロボット大戦Z』) 読心能力を持つ敵と対峙するマークデスティニー。そして読心能力にSEEDで対抗するシン(『スーパーロボット大戦UX』)スフィンクス型「そんな寝惚けた読心がマークデスティニーに通用するか!読心はこうやるんだ!!(読心Lv4)」 また、そのシンと対峙した敵はメンバー間で精神をリンクしていた。そして、一人の脱落者も出さずに戦い抜いたあちらとは違い、一人欠けたために総崩れになった(『スーパーロボット大戦K』『スーパーロボット大戦UX』) 型落ち機とされるMSで暴れ回るシン。なお「型落ちしていようとパイロットがシン」である時点で危険と判断出来たかどうかで綺麗に敵対側の結末が変わっている(『スーパーロボット大戦UX』) 修復された上で使用されるレクイエム。ただし使用用途が真逆(『スーパーロボット大戦UX』) 極端な思想の元で施行されたデスティニー・プラン(『スーパーロボット大戦V』) また、デスティニーSpecIIが装備するゼウスシルエットの名前で『スーパーロボット大戦Z』を連想したファンも見られている(当作品での自軍部隊の名前が「ZEUTH」であるため)。 あと、さすがに偶然の一致と思いたいが、スパロボだと分身攻撃の本家本元のガンダムが本体と明らかに別の動きをしながら攻撃してくる分身を繰り出した事がある。 これらはあくまでファンの推察ではあるが、福田監督自体はスパロボについてちょいちょい言及しており(*56)、あながち的外れとも言い難いのが面白いところ。 公開後に福田監督が明かした話によると、中盤にラクスが作っていた大量の料理は実に一人3人前という大ボリュームである。 これは忙し過ぎてほっとかれ気味なラクスがキラに仕掛けたちょっとした意趣返しとの事(*57)。 尤も、嫌がらせ100%ではなく、宇宙船勤務で食の楽しみが無いキラの為に半ビュッフェスタイルで食事して貰えればというつもりでもあるらしい。 ネタバレ注意 結局キラが夜中に帰宅するまでにラクスは寝落ちしてしまったが、よく見るとテーブルにはコーヒーが置かれている。 あくまでキラと一緒に食べたくて手を付けずに待ち続け、いろいろ頑張ったものの結局力尽きてしまったことが窺える。 この時のメニューは全てキラの好物とのことでありその内訳は以下の通り。 きのこのオニオンスープ ゴマ風味の海鮮サラダ ヤマト家直伝だし巻き玉子 黒まめ ローストビーフわさびソース かぼちゃレンコンの煮物 ロールキャベツ 100%ビーフのグリルハンバーグきのこソース(右側) コロッケ(やまもり) えびフライ ポテトフライ ……到底2人で食べるボリュームではない。あと揚げ物が多い。 「ヤマト家直伝だし巻き玉子」と「ロールキャベツ」が含まれている(*58)、ちょこちょこキノコが入っている(*59)のも色々な想像を働かせてくれる。 尚、翌日のピクニックのお弁当は、この時の食べ切れなかった残りを流用したものだそうである。 しかも少し前のジャガンナートの高圧的な態度を夕飯に何を作るか考えてスルーしていた事も同時に判明、 これらの設定開示のお陰で嫌な事があるとキラに凄まじい量の揚げ物を食わせるラクス(*60)、そのお陰で胃もたれを起こしたりシンや周囲の人にお裾分けするキラ、喜んで食いまくるシンという新たなネタが生まれる事となった。 公開後はプロモーションの一環として、『水星の魔女』でもあった全国各地を巡る『日本全国SEEDFREEDOM行きます』が行われた。 やはり真面目にやっているだけなのに変な面白さが滲み出るアスラン、「視察」という名目のはずなのに完全に沖縄旅行を満喫しているイザーク&ディアッカ、クラーク像の前で同じポーズを取っているアウラと手元の資料にある「INVOKE-インヴォーク-」でアスランがしていたポーズを見比べるオルフェ、「それアリなの!?」と思わずにはいられない秋田編、スパロボUXプレイヤーをニヤリとさせる広島編、令和にディアミリを公式供給した長崎編など、 (おそらくは)本編とは別時空なのを良いことにかなりのやりたい放題空間となっている。 『SEED』の最初の特集を組んだ時、『SEED』映画化決定を報じた時、そして『SEED FREEDOM』公開直後の24年3月号、 月刊ニュータイプのそれぞれの表紙は全て同じ構図になっている。心憎い演出である。 本作のプロモーションとして、無印及びDESTINYの内容をそれぞれ30分程度にまとめた「スペシャルダイジェスト」動画が配信されている。ナレーターはSEEDシリーズの功労者である西川貴教氏である。 SEEDシリーズの要点はしっかりまとめられているものの、前例に違わずネタ要素も満載。 特に自分の演じたキャラが散っていく様子をノリノリで実況したり、キラとフレイの情事でしどろもどろになったりする兄貴は必見である。 さらに、アニメ本編だけでは分かり辛い世界観設定の補足動画も上げられているが、こちらは「信じるか信じないかは『あなた"SEEDaい"です』」と銘打ち、 「やりすぎ都市伝説」でお馴染みの関暁夫がC.E.世界の怪しい噂を聞かせる体裁となっている。特にキラの過去を掘り下げた第3回に至っては、サムネをよくある解説動画のそれに似せてくる徹底ぶりである。 お祝いミニムービーといいSEEDFREEDOM行きますといい、公式がフリーダムすぎる。 ちなみに第1回の動画は2023年末にYouTubeのガンダムチャンネルで生配信された「ガンチャンNEW YEAR'S EVE 2023」内で先行配信され、加えて一緒に配信された「ガンダムシリーズ ゆく年くる年2023」では「水星の魔女」のスレッタ・マーキュリーとミオリネ・レンブランがキラと共演を果たしている。 さらにさらに、映画公開後には冒頭6分(丁度『FREEDOM』が使われている部分)のYoutubeでの無料公開も行われた。 本作における様々な設定の開示、特にTVシリーズと比べてチートがかった強さのメカ描写(特に終盤に出てくるあの機体)もあり、「どこかであのジャンク屋が関わっているのでは?」と考察するファンも見られており、結果として「言われるほどやりたい放題でも無かったのかもしれない」と『ASTRAY』シリーズへの再評価意見も見られるようになっている。 もっとも、映像の演出という面では20年の歳月を経てガンダムシリーズでも着実にチートロボ化……もとい演出のインフレーションが進んでおり、特にそういう印象の強い後半部分は比較的近年になって製作されているため単純に時代の流れによるものとも考えられなくはない。 本作以前に『SEED DESTINY』後のコズミック・イラを描いた作品として『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女』が存在するが、上述の本作の制作経緯もあってか舞台がC.E.何年か、すなわち本作の前・後どちらの時系列かは明言されていない。プラントに展示されているエヴィデンス01がレプリカであり、あちらで描写された研究機関への貸与の設定は生きていると思しきこと、アルテミスの扱いやロードアストレイの存在から『天空の皇女』の方が後と予想できるが、公式からは未発表。後だとすればフェアネスの度胸も大したものである。 上記の通り本作の制作を誰よりも心待ちにしていたであろう西川氏だが、スケジュールの都合か前2作とは異なり、残念ながら今作で声優として参加することは叶わなかった。その分スペシャルダイジェストではっちゃけてるので、みんなで見よう。 本作のテーマが「愛」な事は生前の両澤氏が残したプロットの時点で決まっていた事だが、本作の後半の脚本を担当した後藤氏が手掛けたノベル版『SEED』4巻(劇場版製作決定の3年前!)でフリーダムで帰還したキラとサイが本音をぶつけ合った場面にて、 人の価値など付けようがない。誰が死んでも誰かが悲しむし、それは美しいからでも頭がいいからでもなく、その人がその人だから。(要約)との一節がある。 これは本作の終盤でキラとラクスが語った話とほぼ同じであり、何等かの繋がりかセルフオマージュな可能性が考えられる。 追記・修正が必要だから愛するのではありません! 愛しているから追記・修正が必要なのです! 僕は自分の手で、追記・修正を選ぶ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-04-22 09 45 11) コメントをログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-04-30 13 41 36 スパロボの影響に言及した箇所で一つだけ触れられてないのも寂しい シンとルナマリアが戦後平和維持組織に転職して戦ってるのはSC2要素というわけにはいかないかい -- (名無しさん) 2024-05-03 12 27 05 小説はそこそこよかったがルナがアグネスを迎えに来るシーンが省略されたのはいただけんかな・・・ -- (名無しさん) 2024-05-08 21 15 05 アコードもデスティニー主義の連中からしたら生体CPUと変わらんのだろうね -- (名無しさん) 2024-05-11 19 05 32 アウラとオルフェが乗ってたあの航宙戦艦の艦長席の椅子が二つあるやろ?つまりそういう事やで -- (名無しさん) 2024-05-12 21 41 28 2024/05/11 (土) 20 57 42と2024/05/12 (日) 21 39 30のコメントを荒らし報告ページに報告しました -- (名無しさん) 2024-05-12 21 57 33 報告後24時間以上経過したので報告したコメントを削除しました。 -- (名無しさん) 2024-05-14 18 15 40 ライジングフリーダムの項目を作りたいのですが、この項目から分割する形の方がいいのでしょうか。 -- (名無しさん) 2024-05-22 23 35 30 6/8よりNetflixとAmazonPrimeVideoにて配信開始するようです。 -- (名無しさん) 2024-05-24 12 37 24 それまで多かったアンチの何割か(それも多め)を黙らせた恐ろしい映画 -- (名無しさん) 2024-05-27 17 56 28 監督のインタビューじゃ、元々(両澤さん)のテーマは「資格と価値」で「愛」は後から付け足したって言ってたけど…… -- (名無しさん) 2024-05-29 23 44 57 wikiの本文、アンチに偏り過ぎているので修正しました。 -- (名無しさん) 2024-05-31 07 36 38 ↑アンチというか消したのネタとか豆知識とかそういう風に見えたけど… -- (名無しさん) 2024-05-31 10 33 30 特にアンチに偏り過ぎとは考えにくい箇所ばかりなため差し戻しました -- (名無しさん) 2024-05-31 20 18 44 キラが闇落ちして死ぬかもな…と覚悟して観に行ったの俺だけじゃなかったんだな。 -- (名無しさん) 2024-05-31 23 15 59 本作をもって色々荒れがちだったSEED周りが平和になったんだなって よかったよかった -- (名無しさん) 2024-06-05 11 40 51 細かいところは気になりつつも尺の都合でカットせざるを得なかったと解釈した上で、エンタメとして大正解の映画だった。(正直なところ予告の時点で分作とかバッドエンドを覚悟してた) -- (名無しさん) 2024-06-05 11 48 33 アルテミス内で打ちまくってたズゴックはカガリのリモート操縦だった模様(福田監督のXでの投稿) -- (名無しさん) 2024-06-09 19 26 50 配信されてじっくり確認できる様になって判明した事だけど、クライン夫妻とラクス、ヤマト夫妻とカガリとキラ、アウラとオルフェ、知らない人とイングリッドとシュラが、赤ん坊の頃にメンデルにいたのか。終わってみればメンデルの内輪揉めみたいな話って一面もあったけどメンデルとは無関係なのに全てを滅茶苦茶にできるアスランは何なんだろう… -- (名無しさん) 2024-06-10 08 48 31 ↑1 A.ガンダムSEEDシリーズで1番FREEDOMな人間だからさ!! -- (名無しさん) 2024-06-10 15 53 39 視聴者「アスランとかいうネタキャラw」 公式「そんな寝ぼけたアスランが通用するかァ!アスランは、こう遊ぶんだ!」 視聴者「知らないよォこんなアスラン!」 -- (名無しさん) 2024-06-10 17 35 08 結局最後まで影薄いまんまだった地球連合、アズラエル・サザーランド・ハルバートンとネームドが目立ってたSEED時代が一番の黄金期だなぁ、ブルコスとロゴスのパシり時代があるので今更有能な連合出身のキャラ出されても扱いに困るが -- (名無しさん) 2024-06-10 18 05 03 昔流れてた劇場版の噂に比べたらめちゃくちゃマシな内容だった。 昔流れてたのはキラとラクスが暗殺されて、それにオーブが関わっててアスランがオーブを離反、シンはオーブ製の新型フリーダムに搭乗してアスランと戦って撃墜って話やったし。 -- (名無しさん) 2024-06-11 19 21 22 キラがシンを殴ったのが故意か偶然か小説でもわからなかったけど、監督のX見たら流れ弾被弾って言ってるから偶然当たっちゃったって事でいいのかな -- (名無しさん) 2024-06-13 19 03 57 ↑2 偽情報の多さに定評のあるSEEDだし、それもどっかのアンチが適当に流布したやつなんやろなぁ… -- (名無しさん) 2024-06-13 19 19 24 正直逆襲のシャアのSEED版っていうか、主人公たちの死をもって終わるガンダム神話の終幕…みたいなものを見に行くつもりだったんで、実際見たら笑いあり涙ありの最高のエンタメ映画!ハッピーエンド!な映画なのは不意突かれたけど無茶苦茶よかった…葬式に行ったと思ったらしっかり元気な姿を見られた感 -- (名無しさん) 2024-06-15 22 33 34 水星でも思ったけどガンダムシリーズの良い所って新作が出る度に過去作の評価がアップデートされることだよな -- (名無しさん) 2024-06-18 12 20 53 キラシンアスランが3人だけで映ってる初めてのカットが仲裁しようとしたシンがキラとアスランに巻き添えで殴られた場面って聞いたんだが本当なのかい? -- (名無しさん) 2024-06-18 12 22 33 ゆかりん王国艦隊の士官たちからしたら宇宙怪獣と戦わされてる気分だろうな…対コンパス戦 -- (名無しさん) 2024-06-21 10 39 00 名前 コメント すべてのコメントを見る
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機体名 開発先1 開発先2 開発先3 開発先4 フォースインパルスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 アビスガンダム Lv.7 デスティニーガンダム ザクウォーリア Lv.3 ゲイツR Lv.3 ルナマリア専用ガナーザクウォーリア Lv.5 イザーク専用スラッシュザクファントム Lv.5 レイ専用ブレイズザクファントム ルナマリア専用ガナーザクウォーリア Lv.3 ザクウォーリア Lv.6 フォースインパルスガンダム Lv.7 シャア専用ザクII Lv.8 ガーベラ・テトラ レイ専用ブレイズザクファントム Lv.3 ザクウォーリア Lv.4 イザーク専用スラッシュザクファントム Lv.6 フォースインパルスガンダム イザーク専用スラッシュザクファントム Lv.3 ザクウォーリア Lv.4 レイ専用ブレイズザクファントム Lv.6 フォースインパルスガンダム セイバーガンダム Lv.4 ジャスティスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 アビスガンダム レジェンドガンダム Lv.3 プロヴィデンスガンダム Lv.6 アルケーガンダム Lv.7 ジ・O デスティニーガンダム Lv.3 スターゲイザー Lv.4 フォースインパルスガンダム Lv.5 レジェンドガンダム ジンハイマニューバ2型 Lv.3 ジン Lv.5 ゲイツR Lv.10 アヘッド・サキガケ ゲイツR Lv.2 ジン Lv.3 ジンハイマニューバ2型 Lv.5 ザクウォーリア カオスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 アビスガンダム Lv.5 フォースインパルスガンダム Lv.5 セイバーガンダム アビスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 フォースインパルスガンダム Lv.5 セイバーガンダム ガイアガンダム Lv.3 バクゥ Lv.4 バルトフェルド専用ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 アビスガンダム バルトフェルド専用ガイアガンダム Lv.2 バクゥ Lv.2 ラゴゥ Lv.4 ガイアガンダム Lv.12 ガフラン エグザス Lv.3 メビウス・ゼロ Lv.5 ボール Lv.5 ウィンダム ウィンダム Lv.3 ストライクダガー Lv.9 ガンブラスター Lv.9 GN-X III(連邦軍仕様) Lv.10 ヴィクトリーガンダム ザムザザー Lv.3 ゲルズゲー Lv.6 デストロイガンダム Lv.10 ビグロ ゲルズゲー Lv.2 ストライクダガー Lv.5 ザムザザー Lv.8 デストロイガンダム デストロイガンダム Lv.2 エグザス Lv.3 ウィンダム Lv.4 ゲルズゲー Lv.5 ザムザザー ストライクフリーダムガンダム Lv.3 スターゲイザー Lv.4 フリーダムガンダム Lv.8 ビギニング30ガンダム インフィニットジャスティスガンダム Lv.4 ジャスティスガンダム Lv.8 フォーエバーガンダム ムラサメ Lv.3 M1アストレイ Lv.7 アカツキ(シラヌイ) Lv.9 リゼル アカツキ(シラヌイ) Lv.3 ムラサメ Lv.8 百式 Lv.10 ゴールド・スモー +テーブル編集 機体名 開発先1 開発先2 開発先3 開発先4 編集 フォースインパルスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 アビスガンダム Lv.7 デスティニーガンダム 編集 ザクウォーリア Lv.3 ゲイツR Lv.3 ルナマリア専用ガナーザクウォーリア Lv.5 イザーク専用スラッシュザクファントム Lv.5 レイ専用ブレイズザクファントム 編集 ルナマリア専用ガナーザクウォーリア Lv.3 ザクウォーリア Lv.6 フォースインパルスガンダム Lv.7 シャア専用ザクII Lv.8 ガーベラ・テトラ 編集 レイ専用ブレイズザクファントム Lv.3 ザクウォーリア Lv.4 イザーク専用スラッシュザクファントム Lv.6 フォースインパルスガンダム 編集 イザーク専用スラッシュザクファントム Lv.3 ザクウォーリア Lv.4 レイ専用ブレイズザクファントム Lv.6 フォースインパルスガンダム 編集 セイバーガンダム Lv.4 ジャスティスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 アビスガンダム 編集 レジェンドガンダム Lv.3 プロヴィデンスガンダム Lv.6 アルケーガンダム Lv.7 ジ・O 編集 デスティニーガンダム Lv.3 スターゲイザー Lv.4 フォースインパルスガンダム Lv.5 レジェンドガンダム 編集 ジンハイマニューバ2型 Lv.3 ジン Lv.5 ゲイツR Lv.10 アヘッド・サキガケ 編集 ゲイツR Lv.2 ジン Lv.3 ジンハイマニューバ2型 Lv.5 ザクウォーリア 編集 カオスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 アビスガンダム Lv.5 フォースインパルスガンダム Lv.5 セイバーガンダム 編集 アビスガンダム Lv.5 ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 フォースインパルスガンダム Lv.5 セイバーガンダム 編集 ガイアガンダム Lv.3 バクゥ Lv.4 バルトフェルド専用ガイアガンダム Lv.5 カオスガンダム Lv.5 アビスガンダム 編集 バルトフェルド専用ガイアガンダム Lv.2 バクゥ Lv.2 ラゴゥ Lv.4 ガイアガンダム Lv.12 ガフラン 編集 エグザス Lv.3 メビウス・ゼロ Lv.5 ボール Lv.5 ウィンダム 編集 ウィンダム Lv.3 ストライクダガー Lv.9 ガンブラスター Lv.9 GN-X III(連邦軍仕様) Lv.10 ヴィクトリーガンダム 編集 ザムザザー Lv.3 ゲルズゲー Lv.6 デストロイガンダム Lv.10 ビグロ 編集 ゲルズゲー Lv.2 ストライクダガー Lv.5 ザムザザー Lv.8 デストロイガンダム 編集 デストロイガンダム Lv.2 エグザス Lv.3 ウィンダム Lv.4 ゲルズゲー Lv.5 ザムザザー 編集 ストライクフリーダムガンダム Lv.3 スターゲイザー Lv.4 フリーダムガンダム Lv.8 ビギニング30ガンダム 編集 インフィニットジャスティスガンダム Lv.4 ジャスティスガンダム Lv.8 フォーエバーガンダム 編集 ムラサメ Lv.3 M1アストレイ Lv.7 アカツキ(シラヌイ) Lv.9 リゼル 編集 アカツキ(シラヌイ) Lv.3 ムラサメ Lv.8 百式 Lv.10 ゴールド・スモー 編集
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ZGMF-X23S セイバーガンダム 性能 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 34200 625 M 14200 146 26 29 29 7 B A B - C 武装 名前 威力 EN MP 射程 属性 命中 CRI 備考 ヴァジュラ・ビームサーベル 3800 16 0 1~1 BEAM格闘 85% 5% 20mmCIWS 1500 8 0 1~2 連射 100% 25% 高エネルギービームライフル 3600 16 0 2~4 BEAM射撃 85% 5% スーパーフォルティスビーム砲 4800 24 0 3~5 貫通BEAM 75% 5% アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲 5000 24 0 4~6 貫通BEAM 75% 5% アビリティ 名前 効果 備考 シールド防御可能 「防御」コマンド使用可能防御時、敵から受けるダメージを40%軽減 ヴァリアブル・フェイズシフト装甲 実体弾系・通常格闘・必殺技属性の攻撃を半減毎ターンEN消費 毎ターンEN5消費 デュートリオンビーム受信機 「照射」コマンドを受けられる受信する事で、ENを全回復する 支援防御可能 「支援防御」コマンド使用可能味方の攻撃を代わりに引き受けるリーダーエリア内に位置する同チームのユニットが反撃のみ、使用可能 開発元 開発元 3 ジャスティスガンダム 4 カオスガンダム 4 アビスガンダム 4 ガイアガンダム 3 デスティニーインパルス 設計元 設計元A 設計元B 設計不可 開発先 開発先A 開発先B 開発先C 開発先D 3 アビスガンダム 3 カオスガンダム 3 ガイアガンダム 4 ジャスティスガンダム 捕獲可能ステージ ステージ ブレイク詳細 B6ローエングリンを討て オーバーインパクト 備考 登場作品『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 セカンドステージシリーズがNJC系の性能を引き継いでいることやパイロットが共通していることからジャスティスに開発できるようになっている。ゆえにA3でインパルスを捕獲してカオス・アビス・ガイアのいずれかに開発し、本機を経由してNJC系に進めば序盤から強力な機体を数多く入手できる。 SEEDとDESTINYの橋渡しができる開発ルートは意外と少ないので覚えておいて損はない。 セカンドステージシリーズの機体の中で唯一変形機構がなくなってしまったが、その代わりMS形態のままで空中適性Aとなっている。 変形はなくなってしまったものの、MA形態自体はスーパーフォルティスビーム砲の演出で登場する。 武装が20mmCIWS以外すべてBEAM系なので、ビーム・ジェネレーターシリーズでまとめて強化できる反面、対BEAM系アビリティを持つユニットに弱い。 空中適性Aなのでほとんど気にならないが水中適性Cなので注意が必要。ただ水中戦そのものが少ないのでそこまで気にしなくてもよい。 レッド系なので赤い彗星やシャアの再来などを発動できる。
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デスティニーガンダム 正式名称:ZGMF-X42S DESTINY 通称 運命、ピエロ コスト:590 耐久力:720 盾:○ 変形:× 名称 弾数 威力 備考 射撃 ビームライフル 5 105 弾数がかなり少な目。無駄撃ちは避けたいところ。 ((ビーム属性)) ((常時回復)) CS 長射程ビーム砲 - 145 単発赤ビーム。セカインも可能。1発でダウン確定 ((ビーム属性)) ((ダウン)) サブ射撃 バルカン砲 60 ??? 頭部から発射する ((実弾属性)) ((使い切るとリロード)) 特殊射撃 フラッシュエッジ2 2 ??? 射程が結構長く、軌道はSIに近くて硬直は長めの模様。 ((ブーメラン)) ((回収するまで再投擲不可)) 通常格闘 アロンダイト - 240前後 SSのN格っぽい。4段斬り。 前格闘 アスメイ突き - 170 若干発生の遅い突き。突撃速度は速い。 横格闘 横斬り - 212 3段まで入る横から切り付け→逆から払い→サマソ。 後格闘 斬り上げ - ??? 見た目はSSの横格2段目。 特殊格闘 パルマフィオキーナ - 220前後 シャイニングフィンガー!突進スピードが遅く多段ヒットし、最後に投げ飛ばす。 【更新履歴】 02/18 16 40 公式HPでも情報が公開されだしたので、 ファミ通やカプコンプライベートショーで 公開された情報を元に作成。 03/03 12 40 ロケテ組の報告を受けて追加。 03/17 17 00 新宿ロケテでの体験を追記。ついでに整理。 全体的に ブースト性能はゲージ消費が多いが、速度は今作中最速。 具体的に言えば、カラミティの持続でソードストライクのスピード。 初心者向けの機体で、初めて触る人でもそこそこ扱える。 CSもあり射撃もなかなかだが、どちらかというと格闘が強い機体。 端的に言うなら、大きくなって射撃兵器を持ったソードストライク。 格闘のモーションもどこか似ているところが多い。 それでも、射撃性能が他の590に比べるとだいぶ劣ってしまっている為2on2の対戦には不向き。 だが1on1になると一変、最高クラスの格闘能力で無類の強さを発揮する。 なので主な立ち回りとしては相方に援護をしてもらい、敵陣に突っ込んでアロンダイトでぶった斬る事が中心となる。 その為ゲイツRやジンHM、Jダムとの相性はよくない。 相手も同じく590+280or200のコンビで来たなら、上の組み合わせでも問題はないが。 結論として、ベストパートナーはバクゥ両種、ガズウート。次いで核装備ウィンダムといったところ。 前者なら安定した戦いを展開でき、後者なら圧倒的な破壊力でロマンチックな戦闘ができる。 覚醒はパワーで長所を更に伸ばすか、スピードで短所を補おう。 武装解説 《メイン射撃》:MABAR73/S 高エネルギービームライフル ダメージ、銃口補正も全てごく普通のビームライフル。 弾が5発と少ないが、格闘中心の機体なのでそんなに気にならない。 主に牽制や格闘の追撃に。 《CS》:M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲 ランチャーストライクのアグニの性能を向上させた感じ。 とは言え、空中で撃とうが地上で撃とうが隙の長さに変化はない。 BRの弾が少ないので、これに助けられることが多いだろう。 1発できりもみダウンを狙えるので、セカンドインパクトは多用しなくてもいい。 もちろん、格闘のキャンセルには必須。 前格を全段叩き込み、サーチを変えてカットに来たもう一方の敵機にぶっ放すことも可能。 攻撃が終了しているので、仕様により威力が下がることもない強力なテク。 前格以外でも可能だが、一番攻撃時間が短く、当たりやすいのがこれなので他の格闘でやるには若干効率が悪い。 《サブ射撃》:MMIGAU26 17.5mmCIWS 590の機体の中で唯一のバルカン。頭部バルカンなので使い勝手はいい。 ちなみに、単発CSを持つ機体の中でバルカンを持っているのは今のところデスティニーとアカツキのみ。 夢のバルカンからセカインなんて魅せ技も可能である。 《特殊射撃》:RQM60F "フラッシュエッジ2" ビームブーメラン 射程の長いブーメラン。軌道はSIのものに似ている。 2個同時に投げるので、モーションもSIに似ている。 行きが当たれば戻りも当たるので、ここから格闘を仕掛けても良い。 ただし硬直は若干多めなので、過信は禁物。 ビームブーメランの特徴に漏れず、振り向き撃ちの隙は非常に少ない。背後から襲われたらブン投げてみよう。 主な運用は着地取り、格闘へのアクセントに。 ■格闘:MMI714 "アロンダイト" ビームソード 《通常格闘》 4回斬り付ける。最後の1発は多段ヒット。 誘導も優秀で、ダメージも240前後と強力だが、攻撃時間が長いのでカットされやすい。 射撃キャンセルを絡めればダメージ250オーバー、きりもみダウン。 4段目を特格派生可能だが、ステージ端に相手がいない限りほぼ当たらない上、モーションをさらに長くするので封印安定。 ただし、破壊力は絶大なので1on1の状況に持ち込めたら狙ってみてもいいかもしれない。 パワー覚醒時約300ダメージ、やはり補正があるようで思ったほど威力は伸びなかった。 《前格闘》 少し溜めてからアロンダイトを構え、突進。 なので発生は若干遅いものの、発生してしまえば強判定、高威力を誇る優秀な格闘。 更に溜めモーション時と突きモーション時にそれぞれ、計2回誘導が発生する。 ただし、2回目の誘導以降に敵機にバクステされると伸びが切れる模様。 多段ヒット技で、どこからでも射撃キャンセルやCSCが可能。 ロケテでは、建物に隠れたウィンダムを建物ごと破壊してダメージを与えた光景が見られた。 《横格闘》 デスティニーの要となる格闘。 誘導、威力、攻撃時間など、全てにおいて高性能。 見た目としてはソードストライクの横格闘。 斬り→斬り→サマーソルト蹴り上げのコンビネーション。 蹴り上げは1発で2段ヒット。 3段目を特格に派生できる。 その時の威力は264。現時点では派生安定である。 《後格闘》 デスティニーの すごい 斬り上げ。 見た目はソードストライクの横格の2段目だが、N格の4段目と同モーションと思われる。 誘導がほぼ皆無で(デュエルASの前格並)、判定も弱い。 代わりに、超大なダメージを叩き出せる。 コンボに組み込めると非覚醒時でも300超えのダメージを出せる。 多段ヒット技で、どこからでも射撃キャンセルが可能。 攻撃時間が短いのも○。 《特殊格闘》:MMIX340 "パルマ フィオキーナ" 掌部ビーム砲 シャイニングフィンガー! 突進スピードは遅いが、左手で掴むため当然抜刀モーションは無い。 その為発生は早いし、誘導もなかなか。 当たると少しの間掴んでダメージ、止めにヒートエンド。 様々な格闘からキャンセルできるので、ダメージソースのひとつとなっている。 掴み中に格闘ボタン連打でヒット数が変化し、最大ヒット時にはダメージ220前後と、非常に高い。 非覚醒コンボ(通常時;補正時): 横→横→特(264;302) N→N→N→N→特 後→FEC→横→横→特→CS(350?) ※FE射出時にジャンプボタンだけ離し射撃ボタンだけを押しっぱにする事 N→N→N→N→CS(257) ラッシュコンボ 見つけたら記載お願いします。
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機動戦士ガンダムSEED 【きどうせんしがんだむしーど】 ジャンル アクションシューティング 対応機種 プレイステーション2 発売 バンダイ 開発 ナツメ 発売日 2003年7月31日 定価 6,800円(税別) 判定 クソゲー ポイント キラ「無茶苦茶だ!こんな内容で販売しようだなんて!」マリュー「まだ放映途中なの、仕方ないでしょ!」 ガンダムシリーズ 概要 システム 評価点 問題点 総評 余談 概要 同名のテレビアニメを原作とした、グラフィックが3Dの横スクロールACT。画面奥移動は演出のみ。 外伝の『ASTRAY』シリーズからも一部のモビルスーツが収録されている。 ガンダムゲーの製作に定評のあるナツメがデベロッパーとなったが、その出来は… システム ビームライフルなどの遠距離攻撃とビームサーベルなどの近距離攻撃を使い分けてステージを進むゲーム。 セガサターン用ソフト『機動戦士ガンダム』のようなライン制ベルトアクションであり、画面奥の敵に対しては遠距離攻撃で対処する。 ×ボタンでジャンプやホバリングを、○ボタンでガードを行える。 ガンダムゲームによくあるブーストゲージはないがホバリングできる距離には限界がある。 フェイズシフト装甲 原作に登場した特殊な装甲であり、物理的なダメージをほぼ受け付けなくなる特性がある。 今作においてはゲージ性になっており、ダメージを受けるごとに減少する。ゲージがある限りはモビルスーツ本体へのダメージを無効に出来る。また、フェイズシフト装甲が有効な間はスーパーアーマー状態になる。 ゲージが無くなると「フェイズシフトダウン」を引き起こし、フェイズシフト装甲が失われるだけでなく機体色もグレーに変化する。 ストライカーパック ある程度シナリオが進むと、一部のステージを除いて出撃前にプレイヤーの乗機であるストライクガンダムの追加装備を選択できるようになる。 ストライカーパックはエール・ソード・ランチャーの3種。あえて追加装備なしで出撃することもできるが、装備ありに比べてフェイズシフト装甲のゲージが少ないなどのデメリットがある。 VSモード モビルスーツの1VS1の戦いを行えるモード。ゲームを進めていくごとに使用可能な機体が増えていく。 相手へのロックオン機能はなく、対戦格闘ゲームに近い。 評価点 モブがしゃべる 敵モビルスーツのパイロットが登場したときや撃墜されたときにボイスつきでしゃべる。 それなりにパターンもあるのでにぎやかさの演出になっている。 原作通りの声優陣 後述のような気になる点はあるものの、各キャラクターの担当声優はテレビアニメ版と同じメンバーが揃っている。アニメ放送中に展開したゲームだからこその利点と言える。 ミゲル役の西川貴教氏やアイシャ役のビビアン・スー氏といった、本職の声優ではない役者もきちんと起用されている。 近年のゲーム作品では朴璐美氏が務めることの多いニコル役(*1)も本作では摩味氏が担当しており、こういった配役は現在から見ると貴重ではある。 原作以外では、外伝の『ASTRAY』シリーズにおいてロウ・ギュール役に小野坂昌也氏が、叢雲劾役に井上和彦氏が起用されており、以降のゲーム作品でも定着している。 オリジナルのBGM 本作のオリジナルBGMは『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』の岩月博之が作曲しており出来がよい。 それらの一部は、同社が海外にて発売したPS2ソフト『BATTLE ASSAULT 3 FEATURING GUNDAM SEED』にも流用されている。 問題点 のろのろモビルスーツ 動きが異様にもっさりしている。まるで劇中の未完成の制御用OSを積んでいるような状態。キラを呼んでくるべきである。 宇宙空間や水中ステージではダッシュ移動ができないため、よりもっさり感が顕著になる。 不親切なゲーム性 自機の攻撃のパターンはそれなりにあるが、波動拳コマンドなど対戦格闘ゲームと同様のコマンド入力が必要なため人を選ぶ。 当たり判定がわかりにくい。攻撃の着弾点が表示されるのだが、その枠が弾の大きさよりも大きいため大まかな回避にしか使えない。 自動的に敵をロックオンするのだが、ロックオン切り替えは1つ1つ送っていかなければならない。 画面奥の戦艦(*2)にロックオンがかかってしまうと、近距離の敵にロックオンを移すのが大変になる。 格闘攻撃偏重のバランス 射撃攻撃は連射できず攻撃後の隙もあるため、画面奥の敵にしか使いどころがない。 一方で格闘攻撃はダメージも大きくコンボもできるため、圧倒的にやりやすい。 低年齢層を意識したはずなのにやや高めの難易度 雑魚を相手にしている分には楽なのだが、ボス戦になると途端に画面奥からの攻撃も含めて一気に難易度が上がる。 特に顕著なのが 2面 のアスラン戦である。あんなに強いイージスガンダムを拝めるのはこのゲーム位なものではないだろうか。 ボスの耐久力は高く、プレイヤーの動きに合わせて的確に攻撃してくるため難易度は高い。 ボスの多くもフェイズシフト装甲を持っているため、スーパーアーマー同士での殴りあいになる。先に装甲を失ってしまうとほぼ勝ち目はない。 無限にコンティニューできるのでごり押しは可能。ただし、フリーダムガンダムに乗り換えたステージはステージの最初からやり直しになるためごり押しは通用しない。 ぶつ切り&中途半端なストーリー&ボリューム不足 放映途中での発売なのでフリーダムが出てきたところで終了。本編のプレイ時間はせいぜい2時間程度。 一番短いステージはイージスと1VS1の戦いで終わる。5分もかからない。 セリフが改変されていたり主要キャラが1、2回しか登場しない等原作再現度も低い。 一応フルボイスなのだが、原作アニメと比べると今ひとつ演技にやる気がないと感じられる部分もある。 特に、ラクス・クラインのセリフはアニメ版と全く異なる演技に聞こえる。 シナリオの進め方も紙芝居のような一枚絵にセリフを延々と喋る演出となっている。 しかしこのおかげでTVでは使いまわしもあってネタにされがちなニコルの死に際が美化された演出になっている。 一応、プレイヤーが原作を無視した行動を取っても必ず原作のシナリオ通りになるように進行する。 出撃前に劇中とは違うストライカーパックの装備を選択しても、ムービー中に劇中通りのストライカーパックに換装が済んでいる。 例としてニコル戦の場合、ソードストライク以外でクリアしても ムービーでは必ずソードストライクでトドメを刺す。 デュエル(アサルトシュラウド)がラスボスという大役を担っている。ある意味一番扱いが良いゲームではないだろうか。 オープニングムービー 新規映像は一切なく、アニメ中盤までの放映シーンを使って再編集しただけのもの。 シーンの選択も微妙で、曲のテンポに合っていなかったり、アニメ本編のネタバレに近いカットもある。 原作設定の無視 ガンダムゲーではよくあることではあるが、ゲームバランス及びシステムの都合による本作の仕様と、アニメ本編の描写・設定との差が激しい。 フェイズシフト装甲が再現されているが、本作では単なるバリア扱いでビーム系の攻撃も普通に防ぐ。また、劇中ではビームライフルやビームサーベルなどの攻撃でもエネルギーを消耗しフェイズシフトダウンに繋がるリスクがあったのだが、本作ではエネルギー切れの概念は無視されている。 攻撃手段が消失するのを防ぐためか、フェイズシフトダウン=エネルギー切れに陥ってもビームライフルなどは問題なく扱える。一方、シナリオ中でストライクがフェイズシフトダウンした場合、原作同様にストライカーパックを排除し弱体化してしまう。 ザウートやディンが中盤から登場するがジンより耐久力が高い。ザウートは旧式、ディンは飛行性能優先のためどちらも装甲は脆弱なはずだが…。 ジンやシグーが地上でも登場するが平気で空を飛んでくる。この2機に大気圏内の飛行能力はない。 そのくせフリーダムは空を飛べない。ゲーム的に仕方のない面ではあるが、ゲーム中のホバリング能力はエールストライクと同じ。というかフェイズシフト装甲のゲージ量までストライクと同じ。 フリーダムの代表武器であるハイマットフルバーストも本作では上空に飛んだ後、地上目掛けて回転しながら発射する。狙い撃ちというより乱れ撃ちという印象である。 これもゲームバランスやシステムの都合か、核エネルギーを使っているためフェイズシフト装甲を無限に使えるという設定も無視されている。一応、ゲーム上でフェイズシフトダウンしても色が変わらないという半端な差別化はなされているが…。 敵を撃破すると暗い気持ちになる 前述したとおり敵のモブは撃遂された際のボイスがあるのだが、叫び声や命乞い等が大半を占めている。作品序盤のため、後半でよくやっていた「コックピットを狙わず撃破」は不可能。 しかも敵のモブの中には少年兵や女性兵と思わしきキャラクターも…。 総評 「ナツメのガンダムゲーに外れなし」と謳われていたが、本作は珍しく完成度の低いゲームとなってしまった。 確かに原作アニメは男児向け関連商品の展開も行っていたが、短期的な商業利益を優先してクソゲーを売り出したと謗られても仕方のない出来である。 お子様ゲーとして捉えるにしても、出来の悪さの言い訳にできるものではない。 余談 放映途中であるにも拘らず、販売を優先して収録内容が中途半端になる愚行は決して褒められたものではないが、アニメ作品のゲーム化では度々行われることでもある。 本作発売より更に早い2003年3月15日には、ワンダースワン版『機動戦士ガンダムSEED』が発売されている。物語前半部の戦闘を再現したゲームだが、最終面では後半主役機のフリーダムが唐突に登場する。 過去のガンダムゲームでも『機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』は原作後半の再現性はいずれも低い。しかも、Gガンダムに至ってはゲームとしての完成度も低く、お世辞にも褒められた出来とはいいがたい。 後続のガンダムアニメを題材にした『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』では、一応「ファーストシーズン」としては完結しているが、こちらは「セカンドシーズン」放送前であり、しかもそれまでの繋ぎを前提で送り出されているので、こちらも本作やGガンダム同様にひたすら薄い内容である。 後に『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』でも繰り返されたが、こちらは代わりにIFストーリーが収録されており、内容も一定の評価はされている。 前述のように、海外では本作のエンジンを流用したPS2ソフトとして『BATTLE ASSAULT 3 FEATURING GUNDAM SEED』が発売され、OPも本作から流用されている。日本でも本作のエンジンを流用した作品としてPS2ソフト『神魂合体ゴーダンナー!!』が発売されている。
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【型式番号】 ZGMF-X56S/θ 【機体名】 デスティニーインパルス 【読み方】 ですてぃにーいんぱるす 【所属陣営】 ザフト 【パイロット】 マーレ・ストロード(1号機)コートニー・ヒエロニムス(3号機) 【分類】 統合兵装システム試験運用型MS 【動力】 デュートリオンビーム 【装備】 MMI-GAU25A 20mmCIWSM71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフMA-BAR72 高エネルギービームライフルRQM60 フラッシュエッジ ビームブーメランビームシールドMMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀テレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔 【ベース機】 ZGMF-X56S インパルス 【詳細】 ZGMF-X56S インパルスにフォース、ソード、ブラストの全シルエットの特性を備えた万能型モジュール・「デスティニーシルエット」を装着させた形態。 連合側が開発したストライクのI.W.S.P.に相当する統合兵装システム試験運用型とされている。 従来のインパルスのように各シルエットモジュールを換装する必要なくモジュール単一で全状況に対応できる、というコンセプトのもと開発されたデスティニーシルエット装着型のインパルスとされているが、実際はシルエットに合わせてインパルス本体にも回収が加えられており、実質シルエットのために開発された専用機である。 形式番号のΘはギリシャ文字の八番目であり、8番目に設計されたシルエットであるデスティニーシルエットを表している。 なおデスティニーインパルスは全4機が建造されそのうちの3機がロールアウトした。 デスティニーシルエットに搭載されたモジュールはレーザー対艦刀や大口径のビーム砲、翼型の高機動スラスターユニットが備わり、更に本体への追加装備としてビームブーメランとビームシールド発生装置が改修部分として追加装備されている。 これにより格闘能力、機動力、火力、防御力の全面においてインパルスの各シルエットと同等以上の性能を発揮。 しかし、本機はチェストフライヤーを新設計で製造し、分離・合体機構は従来のインパルスのままで残されているためシルエットがもたらす過剰ともいえる重武装・戦闘力は変形・合体をこなすインパルス自体の精密な機体構造に大きな負担をもたらしてしまう。 更にビーム兵器に偏った装備のためエネルギー効率も悪く、1回の出撃で2〜3回のデュートリオン充電が必要とされるデータがあり、運用性に難を抱えてしまった。 そのためコンセプトである「より強力な万能機」は、インパルスではなく新規設計によって開発されることになった。 これがのちにシン・アスカ専用として開発されるZGMF-X42S デスティニーである。 従来のインパルスの三つのシルエットモジュールの性能を単一で賄うことを目的として開発されたものの、実際に製造されたモジュール構造には無理があり、さらに万能機として開発された本機はインパルス元来の開発コンセプトである「パーツの換装による多局面の戦闘への対応」という意義が希薄なものとなっている。 試作された4機のうち3機のデスティニーインパルスは、装備した各シルエットによりVPS装甲の色に違いが発生。 1号機は「ザフトレッド」のような赤、2号機は赤紫、3号機は青紫。 3機はそれぞれロールアウトされ、1号機はマーレ・ストロード、3号機はコートニー・ヒエロニムスに受領された。 2号機の受領については現時点不明、4号機についてはその存在以外、詳細不明である。
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正式名称:ZGMF-X42S REVOLUTION DESTINY HEINE CUSTOM パイロット:ハイネ・ヴェステンフルス コスト:2500 耐久力:620 変形:× 換装:× 射撃 名称 弾数 威力 備考 メイン射撃 ビームライフル 6 70 威力・弾数が抑えめのBR 射撃CS 長距離ビーム砲 - 130 単発ダウン 格闘CS ビームソード【投擲】 - 80 サブ射撃 ビームブーメラン 1 18~93 ブーメランを2枚投擲 特殊射撃 残像ダッシュ - - 残像を出しつつ相手に接近。誘導切りあり 特殊射撃中射撃 ビームライフル【回転撃ち】 (6) 70 格闘 動作 入力 威力 備考 通常格闘 袈裟斬り→逆袈裟斬り→斬り上げ→斬り払い NNNN 211 前格闘 斬り上げ→斬り上げ 前N 133 横格闘 横薙ぎ→返し薙ぎ→回り込み斬り 横NN 167 後格闘 唐竹割り 後 80 バウンド BD格闘 斬り抜け BD中前 80 受身不可 特殊格闘 パルマフィオキーナ 特 125~155 追加入力でダメージ増加 バーストアタック 威力 備考 覚醒技 アロンダイト連続攻撃 309286 解説 攻略 キャンセルルート一覧 メイン → → 射撃武器 【メイン射撃】ビームライフル [常時リロード 3秒/1発][属性 ビーム][よろけ][ダウン値 2.0][補正率 70%] 威力と弾数が抑えめのBR。サブ・特射・特格にキャンセル可能。 中距離の牽制から奪ダウンまで、基本的にはメインに頼ることになるので依存度が非常に高い。 かなり弾切れしやすいので弾数管理には他機体以上に気を遣う必要がある。 【射撃CS】長距離ビーム砲 [チャージ時間 2秒][属性 ビーム][ダウン][ダウン値 5.0][補正率 70%] 足を止めて単発ダウンのビームを撃つ。特射・特格にキャンセル可能。 シン機とモーションは異なるが発生や弾速は同じ。 長所だった火力はかなり落とされている。 【格闘CS】ビームソード【投擲】 [チャージ時間 2秒][属性 投擲][スタン][ダウン値 1.0][補正率 70%] 剣先向けてアロンダイトを真っ直ぐ投擲する。特射・特格にキャンセル可能。 シン機にない本機独自の強みとなる主力武装。 【サブ射撃】ビームブーメラン [戻りリロード 1秒/1発][属性 強投擲][よろけ][ダウン値 0.6(0.2×3)×2][補正率 82%(-6%×3)×2] ビームブーメランを弧を描くよう左右に投擲する。特射・特格にキャンセル可能。 シン機のレバー入れサブと似ているが、射程が短い・ブメの拡がり方が狭いなど性能は劣化している。 停滞点では1枚あたり最大3ヒットする(1枚51ダメージ、2枚93ダメージ)。 【特殊射撃】残像ダッシュ [常時リロード 10秒/1発] 光の翼を展開し、残像を出しながら前方に高速移動する。 レバーNで正面、レバー横で斜め前に移動する。メイン派生とサブ・格闘・覚醒技にキャンセル可能。 格闘 【通常格闘】袈裟斬り→逆袈裟斬り→斬り上げ→回転斬り [発生 ][判定 ][伸び .] 通常格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発 1段目 袈裟斬り 65(80%) 65(-20%) 1.7 1.7 よろけ ┗2段目 逆袈裟斬り 121(65%) 70(-15%) 2.0 0.3 よろけ ┗3段目 斬り上げ 167(53%) 70(-12%) 2.3 0.3 ダウン ┗4段目 回転斬り 211(43%) 17(-2%)×5 3.3 0.2×5 ダウン 【前格闘】斬り上げ→斬り上げ [発生 ][判定 ][伸び .] 前格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発 1段目 斬り上げ 73(80%) 19(-5%)×4 1.8 0.45×4 ダウン ┗2段目 斬り上げ 133(64%) 75(-16%) 2.7 0.9 ダウン 【横格闘】横薙ぎ→返し薙ぎ→回り込み斬り [発生 ][判定 ][伸び .] 横格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発 1段目 横薙ぎ 65(80%) 65(-20%) 1.7 1.7 よろけ ┗2段目 返し薙ぎ 121(65%) 70(-15%) 2.0 0.3 のけぞり ┗3段目 回り込み斬り 167(53%) 70(-12%) 3.0 1.0 ダウン 【後格闘】唐竹割り [発生 ][判定 ][伸び .] 後格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 1段目 唐竹割り 80(80%) 2.0 バウンド 【BD格闘】斬り抜け [発生 ][判定 ][伸び .] BD格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 1段目 斬り抜け 80(80%) 1.7 縦回転ダウン 【特殊格闘】パルマフィオキーナ [発生 ][判定 ][伸び .] 特殊格闘 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 累計 単発 1段目 掴み 30(90%) 30(-10%) 0.25 0.25 掴み ┗追加入力 追撃 60(90%) 6(-0%)×5 0.25 0.0 掴み ┗最終段 投げ飛ばし 155(50%) 105(-40%) 1.85 1.6 ダウン バーストアタック アロンダイト連続攻撃 バーストアタック 動作 威力(補正率) ダウン値 属性 累計 単発 1段目 横薙ぎ 70/65(80%) 65(-20%) 0 よろけ 斬り抜け 109/101(75%) 45(-5%) スタン 2段目 袈裟斬り 138/128(70%) 35(-5%) よろけ 回転斬り 165/153(65%) 35(-5%) よろけ 袈裟斬り 190/176(60%) 35(-5%) よろけ 3段目 逆袈裟斬り 210/194(55%) 30(-5%) よろけ 袈裟斬り 228/211(50%) 30(-5%) ダウン 唐竹割り 309/286(%) 150(-%) 10 ダウン コンボ ( はステップ、≫はブーストダッシュ、→はそのままキャンセル) 入力 威力 備考 射撃始動 メイン≫メイン 119 攻め継続 メイン≫メイン≫メイン 147 基本 メイン≫メイン→射CS 171 セカイン。高威力 メイン≫メイン→格CS 151 メイン≫メイン→特 173 メイン→射CS 161 セカイン。手早くダウンが奪える メイン→格CS≫メイン 154 メイン→格CS→特→射CS 193 メイン→格CS→特 特掴 183 即落下 メイン→格CS≫前N 167 メイン→格CS≫BD格→特 180 メイン≫NNNN 191 メイン≫NNN→特 202 メイン始動200↑。ダメージ底上げ メイン≫横NN 176 メイン≫BD格→特 198 メイン始動の主力 メイン≫BD格→特連 特 210 メイン始動200↑。ダメージ底上げ サブ≫横NN→特 235 サブ≫後 後 メイン 195 サブ≫後 後→特 231 サブ≫後→特連≫BD格→特 246 N格闘始動 NNNN→射CS 267 NNNN→特連 特 279 前格闘始動 前N 後 メイン 216 カット耐性とダメージのバランスが良い 前N 後→特 250 前N→特 特 251 前N→特連≫BD格→特 264 前N→特連 特 特掴 255 掴み落下 横格闘始動 横 NNN→特 236 横 NNN→特連 特 237 ダメージが全然伸びない。非推奨 横 前N→特 233 主力 横 前N→特連 特 244 ダメージ底上げ 横 横NN メイン 215 基礎コンボ。メインは左フワステ推奨 横N 前N→特 240 横N 横NN 217 基礎コンボ 横N 横N→特 236 ダメージ底上げ。↑↑or↓推奨 横N 後→特 239 主力 横NN メイン 205 基礎コンボ。メインは左フワステ推奨 横NN 前N 230 横NN≫BD格→特 255 横NN→特連 特 256 横NN→特→射CS 257 オバヒコン BD格闘始動 BD格 前N 後 245 BD格 前N→特 248 CS〆で241 BD格 横NN→特 249 CS〆でも同威力 BD格 後→特 230 BD格→特連 前N→特 264 BD格→特連 後→特 257 特殊格闘始動 特連 NNNN→特 287 要高度 特連 前N→特連 特 276 要高度 特連 前N→特→CS 271 要高度 特連 前N→特 特掴 261 要高度。落下コン 特連 横NN→特 265 要高度 特連 後 後→特 260 要高度 特 特連 NNN→特 251 特 特連 前N→CS 239 特 特連 横NN 232 特 特連 後→特 239 特 特連 特 特 258 特 特→射CS 240 特 特 特 246 覚醒中限定 F/S/E 覚醒 Fバースト 攻撃補正107% 防御補正120% Sバースト 攻撃補正112% 防御補正120% Eバースト 攻撃補正100% 防御補正135% 外部リンク したらば掲示板 - デスティニーガンダム(ハイネ機) Part.1 したらば掲示板 - デスティニーガンダム(ハイネ機) Part.2 したらば掲示板 - デスティニーガンダム(ハイネ機) Part.3
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機動戦士ガンダムSEED ユニット名称 開発LV ストライクガンダム LV03+ ストライクダガーLV04+ ストライクルージュ デュエルガンダム LV02+ デュエルダガーLV03+ デュエルガンダム アサルトシュラウドLV04+ ストライクガンダム デュエルガンダム アサルトシュラウド LV01+ デュエルガンダム バスターガンダム LV04+ カラミティガンダム ブリッツガンダム LV04+ フォビドゥンガンダム イージスガンダム LV04+ レイダーガンダム メビウス LV03+ メビウス(核装備)LV04+ メビウスゼロ メビウス(核装備) メビウスゼロ LV01+ メビウスLV03+ エグザス スカイグラスパー LV02+ スピアヘッドLV04+ コスモグラスパー ストライクルージュ LV05+ ストライクガンダムLV06+ ストライクルージュIWSP M1アストレイ LV02+ M1アストレイ(シュライク)LV03+ M1AアストレイLV03+ アストレイ レッドフレーム ストライクダガー LV05+ ロングダガーLV05+ ダガーLV05+ ダガーL ジン LV02+ ジンオーカーLV02+ 長距離強行偵察複座型ジンLV02+ ジンハイマニューバLV03+ シグー ジンオーカー LV02+ ジン シグー LV02+ ジンLV03+ ディンLV04+ ゲイツ ディン LV01+ シグーLV02+ バビ ゲイツ LV03+ シグーLV04+ ゲイツR ザウート LV02+ ガズウート バクゥ LV02+ バクゥ後期型 ラゴゥ LV01+ バクゥ後期型 グーン LV03+ ゾノLV03+ アッシュ ゾノ LV02+ アッシュ フリーダムガンダム LV04+ ストライクフリーダムガンダム フリーダムガンダム(ミーティア) 開発対象なし ジャスティスガンダム LV04+ インフィニットジャスティスガンダム ジャスティスガンダム(ミーティア) 開発対象なし カラミティガンダム LV02+ ソードカラミティ フォビドゥンガンダム LV04+ フォビドゥンブルー レイダーガンダム プロヴィデンスガンダム リニアガン・タンク 開発対象なし スピアヘッド LV03+ スカイグラスパー 自走砲 開発対象なし ハーフトラック 開発対象なし 長距離強行偵察複座型ジン LV01+ ジン アジャイル 開発対象なし
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,.r ' .l ヽ、 .,イ` ー- 、 ./ / l | .|' ', 'ト. l l l. / { {` ーt 、_` r' l | .| ', .l l |、 ト .l / ∧', ', . ..l l .l | / | .レr ' ´..ヽ . ヘ ヽ 〉〉 、 ー-l l .l |/ ,. r' ´ ,.. ヽ'. lヽ ヽー/ ` ヽ.| ト、/´ ,..-‐ ´ ,..r ´ ,.r. / ', ヽ 〉 / /‐ ' ,rー''´ ,. r '´ ,ィ'´l | l´ /∧ ヽ/ / / __ ,,...... -' _,. r '´ ,. r '/ ∧ l ト./ ',ヽ〈`ヽ 、 / / ̄ ̄ ,.r ' ,.ィ ´ / ./ ', .l', l .V ヽ.l ヽ/ / __,.......-‐ T´ ,. r ´〈ヽ 、 / ./ /.l. ', V ∧ | / ̄´ ,... ┴< ,.イr..ヾ-/ ./ ,.ィ .l. ', / / ∧ | / __,.....-‐ ´ ,.. イ / ,L辷ソ/ /// ./ \ ', / 〈ヽ./ l | ー/´ _,...-- ''' フ"´| l レイ `7 ´/ / ./ \ / | | l`ゝ-、レr<ミー-ニ二 ̄,ri彡ミ/ー-| .トミ、'/| ./ / ./ ∧ ./.l l V. ト/ ' / `ヾ、 r-┴‐' / / / `>.r' / / ./ / ,' ', l ∧.l ヽ` ヽ、.∠._ /|/__..|,/ ./ / ./ イ」 ィ / ./ / ,'. ', l l l l ハ ヽ .|./ /l `Y /,.ィ' ,ィ/´/ / ./ / ,' ', |ヽl ト.|/ l ト 、 ヽ |' / l l./'/,.ィ'‐'// / ./ / . , ', .l | / V`ヽ`ヘ,_..|.‐ Tイ / ./r' /ィ' / / ./ / .,' ',l .|; /ヘ、 ./ / ヽニ=<l / ' ´/ノ./ / ./ / ' V' ` ./ / /`ヽー / / /´, / / / / ', / ト、/ / .レ '´  ̄ / / / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・デスティニーガンダム:LV500 L【炎/エスパー】 LHP:390/390 L攻撃力補正:+16(A+7)《役割》 L【破壊のエース】…+80/C+2/A+5/D+300%/防御効果貫通《種族》 L【運命機の斬艦刀】:「加熱」状態のとき、追加攻撃 L【運命機の重撃砲】:「加熱」状態のとき、D+200% L【運命機の炎熱手】:「加熱」状態のとき、中確率で火傷にする L【運命機の排熱口】:「加熱」が解除した際、被ダメージを0にする/バトル中1回《特殊》 L【神速ノ極】:HP+50/絶対先制/バトル中1回 L【魂の絆】:場にいる限りトレーナーの指揮を「1」ランク上げる 低確率でトレーナースキルを再度受けられる。《異名》 L【ヤンキー】:強制交代を受けてもスキルが発動する《特権》 L【エキスパンション(超)】:「貫通」無効化《専用》 L【駆け抜けろ運命の翼】:必中/追加攻撃/バトル中1回 L【焼きすくせ無限の焔】:場にいる間、異界・天候・フィールドを解除する/常時 プロフィール シン・アスカの手持ち イタチ戦で情けない姿のシンに一喝した。 戻る
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登録日:2010/05/18 Tue 19 00 59 更新日:2024/04/30 Tue 20 29 16NEW! 所要時間:約 34 分で読めます ▽タグ一覧 02年秋アニメ 21世紀の1stガンダム HDリマスター化 MBS TBS ※土曜夕方18時です。 どうしてこうなった アナザーガンダム アニメ ガンダム ガンダムSEED ガンダムTVシリーズ ガンダムシリーズ ガンダムブランドのドラグナー ギスギスシーン多し グゥレイト! コズミック・イラ コメント欄ログ化項目 サンライズ ザフト スクロールED スパロボ スパロボ参戦作 パチンコ化 両澤千晶 佐橋俊彦 土6 地球連合軍 平井久司 愛憎 昼ドラ 昼ドロ 曇らせ展開の宝庫 機動戦士ガンダムSEED 民族浄化 福田己津央 種 終わらない明日へ 絶滅戦争 自由と正義 良曲多し 豊富な外伝 賛否両論 鬱アニメ 戦火の大地に、蘇れ!ガンダム! 機動戦士ガンダムSEED(シード) 2002~3年にかけてTBS系にてTV放映された『ガンダムシリーズ』の一作。全50話。 「SEED」が英語で“種子”という意味であるため、視聴者間では『種』の通称・略称でも呼ばれる。 ●目次 【概要】 【主題歌】 【あらすじ】 【登場人物】《主人公たち》 《Z.A.F.T.》 《地球連合》 《その他の勢力》 【用語】事件系用語 国家プラント 地球連合 中立 【登場兵器】《戦艦》 《モビルスーツ(MS)》 《モビルアーマー(MA)》 【客演】 【HDリマスター化】 【余談】 【概要】 歴代ガンダムシリーズの中でも所謂「アナザーガンダム」と呼ばれる作品群に属する作品。 TVシリーズでは20世紀作品の締めとなった『∀ガンダム』から数年振りに放送された。 従来の宇宙世紀以外のシリーズは『機動武闘伝』『新機動戦記』『機動新世紀』等のタイトルを使っていたが、本作では宇宙世紀以外のガンダムで初めて『機動戦士』が復活した。 以降、続編の『DESTINY』や『00』『AGE』『鉄血』『水星の魔女』も宇宙世紀ではない世界観ながら『機動戦士』を冠しており、 SDガンダムやビルドファイターズ等本流でない作品には使用しないという棲み分けがなされている。 「21世紀のファーストガンダム」と銘打たれ、初代『機動戦士ガンダム』のオマージュ要素がそれまでのアナザー作品に比べ強い。 特にストーリー中盤までと最終決戦の展開は初代のそれと似通っている。 また、本作同様初代のリニューアルを意図した作品であり、本作の監督である福田己津央が演出を務めていた『機甲戦記ドラグナー』と比較されることもままある。 実際に福田は「ドラグナーの経験がSEEDに活きた」「『SEED』『DESTINY』にドラグナーのリスペクトを込めた」と『ドラグナー』DVD-BOX収録のインタビューで発言している。 キャラクターは平井久司による線の細い今時の(あるいは放送当時らしい)イケメンや美少女を揃え、画面は非常に華やかで女性からの支持も高く、放送当時はそっちのファンを見込んだ関連商品も多かった。 この辺はガンダムW的とも言える。 折しも90年代末から2000年代初頭は社会現象化していた「エヴァ」ブームが終息してゆく陰で、地道に積み重ねていた「ガンダム」ブランドが再び勢いを増していた時期であった。 具体的に名前を挙げると ファーストのリメイク作「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を看板に据えた「ガンダムエース」創刊 ガンプラではHGグフカスタムの成功から旧作キットをリメイクした「HGUC」シリーズが始動 ホビー誌「電撃HobbyMagazine」ではZガンダムの公式外伝でティターンズ主役という当時としては意外性に富んだ「A.O.Z. ティターンズの旗のもとに」が連載開始 据え置きゲーでは「ブルーディスティニー」から始まる一年戦争の外伝作や「Gジェネ」「ギレンの野望」シリーズがヒット アケゲーでは実は冨野の内諾を得たカプコンがバンダイには勝手に作ってた「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」が成功 といったところだろうか。 アニメ展開こそ『∀』から休眠していたが、そんな機運の中で「過去作から独立した、世界観から一新した」ガンダム完全新作として送り出されたのが本作、ガンダムSEEDである。 一方、ストーリーの軸に「民族紛争」「人種差別」を据えているため、ストーリー自体はガンダムシリーズ屈指の非常に陰惨な内容。 具体的に言うと………… 物語全体に漂う終末感溢れるギスギス感や殺伐ムード 差別意識や戦争の狂気に毒され、錯乱・発狂したキャラが見せる強烈な表情と発言のインパクト 話が進むにつれ徐々に明かされ、またエスカレートしてゆくタガの外れた敵愾心と、それが呼び込む腐敗や癒着 等々。 そもそもナチュラル側とコーディネイター側の戦闘目的が、突き詰めると敵対勢力(人種)の抹殺・絶滅であるため、対立してる主要二大陣営がお互い妥協する気ゼロの民族浄化目的での絶滅戦争をしているという、ガンダムシリーズ全体を見てもかなり希少な作品。 また『W』同様、某国に対する風刺が多分に含まれているであろう作品であり、そちらにシンパシーを感じる人々にとってはアレルギーを感じる作品であるため、見る前には注意が必要である。 他のガンダムシリーズでも中々お目にかかれない残虐兵器や鬼畜兵器が惜しみなく出てくるのも特徴の一つであり、 これまでガンダムシリーズで影の薄かった核ミサイルが出番・活躍共に一番物理的にも輝いている作品でもある。 この惨状を見て「ガンダムシリーズで一二を争うほど救いのない世界」「もしも南極条約がなかったら、一年戦争もこうなっていたのではないか」と恐怖する者もいたという(*1)。 90年代のルワンダなどのアフリカやユーゴスラビアなんかの泥沼紛争をも彷彿とさせるこれらの要素は、放映開始前年の9.11同時多発テロによって『「冷戦終結からはグローバルガバナンスの広まりによって少しずつ世界が平和に向かって努力を重ねている」という空気が吹き飛び、人種・民族・宗教間の対立や相互の憎悪や差別感情が表面化した』時代と合致し、 冷戦中の作品である初代 冷戦終結から間がない時期に放映された「平成のファースト」こと『ガンダムW』 との差別化となっている。 OPのシルエットの乳揺れや性行為を示唆する描写、戦闘では人間電子レンジに首チョンパなど、過激な表現がかなり多い。 放送時間帯に対してやりすぎだと批判される事も多いが、次番組も盛大に残酷描写をキメており、この時間帯では最早定番となった。 ただそのせいでテレビ放送版では過激すぎる表現を光や影で隠すといった処置もされている。 ただし、作中の主な描写や敵の行動などから、「救いが全く無く、破滅へ突き進むしかない世界」の様に言われていることもあるが、 主人公たちのようにそれを止めようとする勢力(人達)は存在するし、 劇中や続編でもわかるように場の雰囲気に呑まれることはあれども心底からの過激派は少数派であり、希望が全くない話や世界観ではないことも言及しておく(*2)。 総じて「色々と派手で過激」と言ってよさそうな作風もあってか、放送当時は元より今日でもインターネット上では現在でも大きく賛否両論な事で有名(*3)。 実際にアムロを演じた古谷徹が苦言を呈する、ベッドシーン描写などからBPOに苦情が入る、2ちゃんねるの新シャア板にはアンチスレが林立するなど、多方面で批判が展開されていたのは事実。 また、福田監督の発言が虚実入り混じって流布されたり(*4)、スタッフがブログで「製作首脳陣(主に監督と構成)の仕事の遅さに起因する製作の遅れ」を愚痴る(*5)など、現場はのっぴきならない状況(*6)になっていた。 それでも監督個人の問題については本作ではまだ軽い方で、続編になって発言の二転三転がより強く取り沙汰されるようになる。 女性受けを狙ったキャラクターや展開についても、ガンダムWとはまた違うベクトルに極まっており、 シリアスな笑いがあったそれに対して、本作は明らかにアナザーガンダムよりも上の年齢を狙っている節があった。 が、どちらかと言えば狙ったはずの既存のガノタ層やSF層よりも、それ以外の層に受けたという、ある意味Gガンと似たような感じになっていた。 (そしてアナザーの客層ともほとんど被っていないので完全に新しい顧客を多く開拓している) さらに主題歌やメカに関しては否定的な層からすらも一定の高評価を得ており、 批判的な意見を吹き飛ばすレベルで各種商業的な売上では初代ガンダムに追随するほどの売上を記録している。 また、平均視聴率も高水準を維持しており、本作を発起に同時間帯のアニメは通称「土6・日5」と呼ばれ、人気アニメの定番として知られるようになる。 放送中から外伝として『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』、メカ企画『ガンダムSEED MSV』などの連動企画を展開。 これらも初代やガンダム・ブームを意識し作中世界を拡げた気合の入った企画群であり、ASTRAYに関しては息の長い作品となった。 先述の通り90年代の『∀ガンダム』でガンダムシリーズの作品展開は一段落していたが、本作の大ヒットによって「ガンダムは終わったコンテンツに非ず」「ガンダムは今なお新しいものを生み出せる一線級の人気作品である」という事実を知らしめた(*7)。 この功績は非常に大きく、本作は既存作品群への新規ファン層開拓のみならず、『00』『AGE』『鉄血』などの、後に「新世紀ガンダム」と呼ばれる21世紀の新しいガンダム作品群の嚆矢ともなった。 【主題歌】 OP INVOKE-インヴォーク- momemt Believe Realize ED あんなに一緒だったのに RIVER FIND THE WAY ED(リマスター版) あんなに一緒だったのに~Retracs Distance 暁の車~Retracs FIND THE WAY 『あんなに一緒だったのに』は本放送同様「キラ」でロングバージョン。イントロ部分で静止画も追加されている。 リマスター版は3クール以降の以降のEDを『Distance』でほぼ統一。 ただし、オリジナル版で『FIND THE WAY』がロングバージョンで流れていた「たましいの場所」「終わらない明日(あす)へ」に関しては差し替えずそのまま流された。 前者に関しては尺合わせのため、スペシャルエディションで追加されたワンシーンをその回のエピローグとして挟んでいる。 また、『暁の宇宙(そら)へ』のエピソードでウズミがカガリを送り出して自決したシーンは、オリジナル版だと『暁の車』が挿入歌として流れ、 挿入歌が一旦切れてから改めてEDの『RIVER』を流していたが、リマスター版ではこの回のみEDを『暁の車』に変更し、 本編ラストシーンから流れ出した挿入歌をそのままEDとして流すという演出に変わった。 EDアニメーションもこの曲の主役であるカガリをメインとしたものが、この回限定で使われている。 挿入歌 Meteor-ミーティア- 暁の車(オリジナル版のみ) 【あらすじ】 ――C(コズミック).(・)E(イラ).71 地球連合とプラントが戦争状態に陥って11ヶ月が過ぎたある日、中立国オーブのコロニー〈ヘリオポリス〉がザフトの襲撃を受ける。 ザフトの目的はヘリオポリスで極秘建造中の連合製新型MSの強奪だった。 ヘリオポリスに住む学生、キラ・ヤマトは襲撃に巻き込まれ、連合軍将校マリュー・ラミアスにより新型MS『Gシリーズ』の一機〈ストライク〉に誘導される。 しかし、二人がストライクのコックピットに入る直前、一人のザフト兵士が向かってきた。 その兵士は幼い頃のキラの友人、アスラン・ザラだった――。 【登場人物】 《主人公たち》 ◆キラ・ヤマト CV.保志総一朗 ヘリオポリスにいた学生。 ザフトの襲撃に巻き込まれ、成り行きで戦う事になってしまう。 乗機 ストライクガンダム→フリーダムガンダム ◆アスラン・ザラ CV.石田彰 幼少期にキラと一緒にいた友人。 クルーゼ隊の隊員であり、プラント評議会議員パトリック・ザラの息子。 乗機 イージスガンダム→ジャスティスガンダム ◆ラクス・クライン CV.田中理恵 今作のヒロイン プラント最高評議会議長の娘であり、その美しい歌声と容姿から「歌姫」と呼ばれプラント内では高い人気をもつ。 アスランの婚約者であり、彼女の周りにはアスランの送ったハロが大量にいる。 ◆カガリ・ユラ CV.進藤尚美 ヘリオポリスでキラと出会った少女 男勝りな性格の一方で、女性らしい一面を持つ。地上の砂漠でゲリラ活動を行っていてキラと再会するが…。 後にキラと重大な関係にあることが判明する。 乗機 スカイグラスパー2号機→ストライクルージュ 《Z.A.F.T.》 ◆ラウ・ル・クルーゼ CV.関俊彦 クルーゼ隊隊長。本作の変態仮面キャラ。 常に冷静沈着で指揮官・パイロット両面で優れる。 一見怪しいながも話のわかる優れた上司だが… 乗機 シグー→ゲイツ→プロヴィデンスガンダム ◆イザーク・ジュール CV.関智一 クルーゼ隊隊員。 かなり好戦的な性格であり、アスランをライバル視しているためやたら突っ掛かる。 乗機 デュエルガンダム(→アサルトシュラウド) ◆ディアッカ・エルスマン CV.笹沼晃 クルーゼ隊隊員。 褐色の肌に金髪のグゥレイトな少年。イザークと仲が良い。 皮肉屋だが、根はイイ奴。 乗機 バスターガンダム ◆ニコル・アマルフィ CV.摩味/朴 路美(スペシャルエディション) クルーゼ隊隊員。 穏和な性格だが、臆病者扱いされる事も。 乗機 ブリッツガンダム ◆アンドリュー・バルトフェルド CV.置鮎龍太郎 砂漠地域を支配する『砂漠の虎』の異名を持つ指揮官兼パイロット。 コーヒーとケバブのソースに拘りがある。 乗機 バクゥ→ラゴゥ ◆パトリック・ザラ CV.有本欽隆 プラント国防委員長。後に最高評議会議長に就任。 アスランの父。 対ナチュラル強硬派の筆頭格で、長く続いた差別に加え、血のバレンタインで妻を喪ったことでナチュラルへの憎しみを募らせる。 ◆シーゲル・クライン CV.秋元羊介 物語初期のプラント最高評議会議長。 ラクスの父。 対ナチュラル和平論者であるが、後述のエイプリルフールクライシスの元凶を作った人物でもあり、単純にハト派とは言い難い。 パトリックと対立し、強硬派を抑えきれないまま議長職を去ることになる。 《地球連合》 ◆マリュー・ラミアス CV.三石琴乃 アークエンジェル臨時艦長。 元技術畑出身で、前任の艦長の死亡により急遽艦長を代行をする羽目になる。 副長のナタルとは事あるごとに対立する。 ◆ナタル・バジルール CV.桑島法子 アークエンジェル臨時副艦長。中尉。 代々の軍人家系の出身で、本人もお堅い性格の軍人。 後にドミニオン艦長としてマリューと対峙することになる。 ◆ムウ・ラ・フラガ CV.子安武人 連合軍少佐。「エンデュミオンの鷹」の異名を持つ凄腕MA乗り。 自称「不可能を可能にする男」。 乗機 メビウス・ゼロ→スカイグラスパー1号機→ストライクガンダム ◆フレイ・アルスター CV.桑島法子(二役) いいとこ育ちの我が儘なお嬢様。 キラは彼女に片思いしているが、サイ・アーガイルと婚約している。 作中序盤で父親が戦死してしまって以降、その運命を狂わされることになる。 ◆サイ・アーガイル CV.白鳥哲 キラの友人の一人。 誰に対しても優しい紳士的な少年だが、人並み程度の無意識な差別意識はある。 そのため、キラやフレイとの軋轢を生む羽目になり……。 ◆ミリアリア・ハウ CV.豊口めぐみ キラの友人トールの彼女。 アークエンジェルのCIC担当。 作品中盤、トールに不幸が襲って以来、精神のバランスを崩すが、思わぬ人物と交流を深めることになる。 ◆トール・ケーニヒ CV.井上隆之 キラの友人の一人。 コーディネイターであるキラを差別することなく友人として扱う真摯な性格。 作品中盤でスカイグラスパーのパイロットになるが……。 ◆カズイ・バスカーク CV.高戸靖広 キラの友人の一人。 至って平均的なナチュラルの少年であり、MSの操縦を平然とこなすキラに羨望と畏怖の眼差しを向ける。 ◆ムルタ・アズラエル CV.檜山修之 ブルーコスモスの盟主。盟主王。 コーディネイターを嫌悪しており、その殲滅に執念を燃やしている。 《生体CPU/ブーステッドマン》 地球軍によって改造された人間。その名の通り生きた電子部品として扱われており、人間扱いされていない。 コーディネイターと同等かそれ以上のMS操縦能力を発揮する。 ◆オルガ・サブナック ◆クロト・ブエル ◆シャニ・アンドラス 《その他の勢力》 ◆ウズミ・ナラ・アスハ CV.大川透 キラたちの住むコロニー・ヘリオポリスの母国であるオーブ連合首長国の国家元首。 他国の戦争の介入を拒むオーブの理念を何より重んじている。 ◆ジョージ・グレン 本編第一話時点で故人。 歴史上最初のコーディネイター。そのためファーストコーディネイターとも呼ばれる。 17歳でMITの博士号を取得し、他にもアメフトのスター選手、オリンピック陸上競技銀メダリスト、空軍のエースパイロット……と、あらゆる分野で非凡な活躍を見せた稀代の天才。 自身が設計した木星探査船ツィオルコフスキーに乗り込み宇宙へ出発した際に自らが誕生前に遺伝子操作を受けた事を明かし、また同時にコーディネイターの製法を世界に公開した。 その結果地球はコーディネイターの賛否を巡って大論争となり、 自身もまた、後に自らがコーディネイターとして生まれなかった事に悲観した少年によって射殺される事になる。 彼としてはコーディネイターは人類の未来を切り開く新たな可能性となることを期待していたようだが、 実際には数十年以上に渡って続くナチュラルとコーディネイターの軋轢と戦乱の元凶と言うべき存在になってしまった。 【用語】 コズミック・イラ(Cosmic Era 略してC.E.) 西暦末期に発生した「再構築戦争」後に制定された紀元。 再構築戦争で使用された核兵器を「最後の核」とし、それが使用された年をC.E.元年としている。 C.Eが定められた年はC.E.9年となるため、C.E.元年~C.E.8年は年表上のみの存在となり、また当時は西暦を使用していた事になる。 因みにコズミック・イラの公式日本語訳は統一歴。 しかし直訳すると 「宇宙世紀」 とも訳せる。 また地球連合・プラントの開戦はC.E.70/2/11、第1話がC.E.71/1/25(間もなく開戦から1年)、最終決戦がC.E.71/9/27、終戦がC.E.72/3/10。 ファーストの一年戦争に対してこちらは約2年(*8)である。 コーディネイター 生まれる前の遺伝子操作によって能力を向上させた人間の総称。 遺伝子操作していない普通の人間は「ナチュラル」と呼ばれる。 劇中世界でも現実と同様に人間の遺伝子改造は忌避されていたが、 本編の70年以上前に勃発した再構築戦争の折に使用された核兵器や化学兵器によって遺伝子疾患を抱えた人間が総人口の2割にまで達したため、 彼らへの遺伝子治療のために人間への遺伝子操作が解禁された事がコーディネイターのルーツである。 当初はあくまで遺伝子治療のための技術だったようであるが、一部の技術者がそれを応用することによって人間により高い能力を持たせる事を画策、 その成果がジョージ・グレンという訳である。 身体能力や免疫力、頭脳などあらゆる面でナチュラルを上回り、この時代ではオリンピックのメダリストもコーディネイターが多くを占める状況とされる。なんで別けなかったんだろう 但し、あくまで人間の持つ能力の範疇を出ないため、「天才的な能力を持つナチュラル」「並外れて鍛えられたナチュラル」であれば、 コーディネイターの能力を凌駕するのも不可能ではない。 また視聴者間や劇中でも誤解されがちだが、コーディネイターといえど全く何も努力せずに高い能力を得られる訳ではないとされ、 キラも「鍛えなければ普通の人間と同じ」と述べている。 キラが超人的プログラミング能力やMS操縦技能を持っているのも「コーディネイターだから」ではなく、 工業カレッジでの学習とクルーゼ隊との闘いでそれらの能力が急速に養われたためである。 ゲームで例えれば「経験値が上がりやすい・ステ振りポイントを多めに貰える」「レベルキャップが最初から解放されている」「基礎パラメータは高いがスキル・魔法類は持っていない」といった所か。 一方で「生殖能力が低い」という問題を抱えており、第三世代(コーディネイター同士の子供のそのまた子供)の出生率が下がり続けている。 プラントでは遺伝子鑑定により子供を作れると認められたカップルでなければ結婚できないという婚姻統制が定められているが、ほとんど効果が出ていない。 倫理的な観点や、ナチュラルに比べて秀でた才覚を持って生まれてくることに対する劣等感等から、主にナチュラルから差別・迫害された歴史を持つ。 逆にナチュラルを見下すコーディネイターも多い。 その他詳しい歴史などについては個別項目を参照。 SEED ごくごく僅かな人間だけが持つ特殊能力。 発動すると瞳からハイライトがなくなり、集中力や反応力が超強化され、MSパイロットとしての能力を急激に上昇させる。 詳細は個別項目参照。 ニュートロンジャマー 通称「Nジャマー」。 当初はMSの支援装備として開発されていたが、後に血のバレンタインの報復措置として使用される。核兵器(おまけに原子力発電も)を使用不能にする装置。 その名の通り中性子を拘束して核分裂反応を不可能にする(*9)。 これにより地球圏では核兵器が使えなくなったばかりか、原子力発電も行えなくなってしまったので世界規模のエネルギー不足にも陥ってしまい(*10)、餓死・凍死者が大量に出る事態になってしまった。 さらに電波障害が副次的に発生し、レーダー波を使った誘導や通信が行えなくなる(*11)、 MSなどの機動兵器が戦場で台頭することとなった。 中盤では核エネルギーを欲したザフトの急進派がこれを限定的に無効化する ニュートロンジャマー・キャンセラー を開発した。 3基で地球全土をカバーできる能力があるとされるが、ザフトはダミーを含めて大量に敷設した。動力源は不明であるが、稼働期間は有限ではあるらしい。 地中深くに大量に埋められているので、敷設したザフト自身でさえも最早撤去は不可能とされている。 メタ的には「核ミサイルで戦争など(MSが生まれるまでもなく)すぐに終わる」というツッコミを回避し、かつMSという兵器の正当性を演出するための舞台装置。 要するにSEED世界に於けるミノフスキー粒子であり、かつ違反不能な南極条約(*12)である。 事件系用語 S2インフルエンザ アニメ本編開始前のC.E.54年に世界的に流行した新型インフルエンザ。 劇中では過去の疾患となってほとんど触れられないが、人種差別の背景を語る上では重要な要素。 従来のインフルエンザワクチンが効かず、ナチュラルには多数の犠牲者が出たにも関わらずコーディネイターの死者はゼロだった事、 免疫の強さから地球国家に比べて薬学の分野で劣っている筈のプラントがいち早くワクチンの開発に成功した事、 そして前年に「最初のコーディネイター」であるジョージ・グレンがナチュラルの少年に暗殺されていた事から、 「ジョージ・グレン暗殺に対する報復」「コーディネイターが起こした生物テロ」という噂が広まってしまう事態となる。 プラントによるワクチン供給も疑惑払拭には至らず、コーディネイターへの風当たりは却って強まる事になり、 これがきっかけで地球に住むコーディネイターが多数プラントへ移住する事になる。 なお、その流行が本当にプラントのテロだったかどうか、真相は不明である(媒体によってはCEの戦争に至る陰謀の多くがロゴスや一族といった組織の介入を示唆するものもある)。 コペルニクスの悲劇 2回に渡り起きた理事国とプラントの代表者が攻撃されたテロ事件の内の2回目の方。 名前は月面都市コペルニクスにて起こった事件であるため。 C.E.70年2月5日、関係悪化も極限に達していたプラントと地球連合を調停すべく、国連によって両者に話し合いの場が設けられたが、 それに参加していたプラント理事国代表者と国連首脳陣が爆弾テロによって全員死亡した事件。 一方でプラント代表だったシーゲル・クラインはシャトルのトラブルによって現場到着が遅れていたため難を逃れた。 地球側の代表者が全員死亡した一方でプラント代表は難を逃れたという構図から、やはり地球ではコーディネイターによるテロと目され、 反コーディネイター運動も加熱、6日後の2月11日には地球連合はプラントに宣戦布告する。 これの前に起きたプラント代表1名が死亡したテロ事件はブルーコスモスによるのものと判明しているが、こちらは犯人不明。 少なくとも犯人はコーディネイターと断定する資料は無く、一部資料ではロゴスの仕業である事が示唆されている。 血のバレンタイン C.E.70 2月14日に起こった事件。 開戦の直接原因と本編では説明されているが、後に作られた資料では連合による宣戦布告の後、つまり開戦後に起こった事件という形に変更されている。 プラント理事国(地球側)に課せられた関税からくる食料問題に際し、プラント側が農業コロニーに改造したユニウスセブンに対して行われた核ミサイル攻撃。 これによりユニウスセブンに住んでいた24万3721人の一般市民が残らず犠牲となった。 崩壊後のユニウスセブンは地球の引力に引かれ、地球のデブリベルトに呑みこまれて、他のデブリと同様にとりあえず安定した軌道で地球を周回している。 なお地球軍はプラントの自作自演を主張しており、地球連合とプラントの軋轢と、その行き着く先の象徴とでも言うべき事件である。 (一応地球軍や続編で存在が判明したロゴスの総意というわけではなく、大西洋連邦内のブルーコスモス過激派が暴走した結果の模様) 詳しい経緯などについては個別項目を参照。 エイプリルフールクライシス C.E.70 4月1日に起こった事件。 ザフトによって血のバレンタインの報復として地球全土にNジャマーがバラ撒かれ、 燃料資源の枯渇のためメインのエネルギー源として依存していた原子力が使用不可能になったために引き起こされたエネルギー危機。 最終的に地球人口の一割が餓死および凍死するという血のバレンタインを遥かに超える凄まじい被害を叩き出しており、 地球の反コーディネイター感情は最高潮に。 本編以前の出来事であり、本編では数秒画面にゴーストタウンになった都市が映ったのみ。 テレビ版『Z』の30バンチのような、あちらこちらにミイラやら白骨死体やらがゴロゴロ散乱する描写はもう許されないらしい。でも人体レンチンはやった。 時のプラントの議長であった穏健派によって決定された措置であるが、裏設定ではプラント側はエネルギー供給を引き換えに地球各国に友好姿勢を求めたらしい。設定上は元々の地球圏の内ゲバもあり、少なくとも大洋州連合と汎ムスリム会議、アフリカ共同体は親プラント勢力に寝返った。 一連の案件に関しては、砂漠編におけるカズイとチャンドラ(*13)の会話にてチャンドラは、 「もしプラントが核攻撃で報復していたらその後の核戦争で地球は無くなっていただろうし、それに比べればまだマシ」と評している。 また「コーディネーター感情が最高潮」と言及される割に、劇中で地球軍や一般市民の間がプラントやコーディネイターに対してエイプリルフールクライシスを糾弾する場面は(続編を含めても)少ない。 パトリック・ザラらプラント住民がしばしば触れる血のバレンタイン事件に対し、この事件は総集編でクルーゼの回想という形で触れられる場面が主で、登場人物の口からはあまり語られていない。 時期は不明だが市民が反コーディネイターデモを行うシーンは複数描かれているため、コーディネイターに対する心象が悪い者が多いのは間違いないと思われる。 国家 プラント 地球から移住したコーディネイター達が暮らす砂時計型スペースコロニー群。 L5宙域に位置し、人口はコーディネイターだけで約6000万人。 コーディネイターの能力を活かす研究機関として始まり、徐々に大規模化、複雑化して行ったことに伴い、 新たに提案された砂時計型コロニーとしてユーラシア連邦、大西洋連邦、東アジア共和国の三ヵ国からの出資で多数が追加で建設された。 現在は10基のコロニーで1つの市を作り、それら12市の代表が最高評議会で意志決定を行っている。 この「最高評議会議長」が事実上のプラントの国家元首である(*14)。 なお議長の任期は1年で評議会議員の持ち回り制である。 C.E.40年代に於いては、非常に高い工業力と生産力を持つ一方で、出資した理事国が手綱を握るべく食料だけは生産が禁じられていた。 しかし地球から課せられる膨大な生産ノルマと、自衛能力を持てず自力で反コーディネイターテロに対抗できない事に不満が蓄積して行き、自治権や貿易権を求める運動が加速。 やがて地球連合の恫喝をも乗り越えC.E.68年に遂に独立を表明した。 しかし地球連合はそれを認めず、プラント評議会の解散や自治権放棄を要求、更にプラントへの食料輸送船を撃沈する、 プラントが理事国に無断で農業コロニーに改造したプラントが攻撃される、2度に渡り会談の場に向かった代表者がテロで死亡する…… といった数度の衝突の末、C.E.70年2月11日に正式に宣戦布告されて以降は地球連合と戦争状態にある。 地球連合に対し数は劣るものの、個々人の能力の高さと新型兵器・MSの力で優位に立っている。 なお国名のプラントとは「工業密集地」の意味と、「Productive Location Ally on Nexus Technology(技術によって結び付く生産拠点)」のダブルミーニング。 Z.A.F.T(ザフト) プラントを支配する政治結社とそれに所属する軍。 正式名は「Zodiac Alliance of Freedom Treaty」=「自由条約黄道同盟」。 因みに、SEED系世界にはこのようなアクロニムが多く存在するが、その意味が劇中ではっきり説明されたのはこれとG.U.N.D.A.M.OSとSEEDくらいなものである(*15)。 前身はC.E50年代、上述の理事国から課せられるノルマや自衛能力を持てない不満がきっかけで生まれた政治結社「黄道同盟」で、 後に地球連合からのMAによる威嚇に対抗して現在の「ZAFT」に改称、更にプラントの警察組織を吸収する事で軍事組織として新たに創設された経緯を持つ。 義勇兵集団なので階級が存在せず、軍服の色で白が隊長、黒が副官、緑が一般兵と区別されている。 義勇兵も実態はピンキリだが作中の一挙手一投足や上述の経緯から分かるように、ザフトでは士官学校相当の教育を施している。 緑服のみ上衣の裾が短く、白服や黒服は上衣の裾が膝のあたりまである。 赤服は軍学校の卒業上位10名に与えられるエリートの証。あくまで成績上位者というだけで緑服よりも地位が高い訳ではない。 部隊名には隊長の名前が使われる。 もっとも当然の話なのだが、階級が無いだけで上下関係までもが無い訳ではなく、 隊員は隊長や艦長といった職位の指示に従い、その上の存在として評議会が権力を握っている形である。 運用の責任者はプラント国防委員会委員長。 また、文官もいるので所属者全員が兵士というわけではない。 ただし、クルーゼが(パトリックの意向などから後で無罪放免されると踏んで)評議会の意向を無視してヘリオポリスへの先制攻撃や破壊を容認する命令を出したり、 タカ派筆頭のパトリックが評議会以上に強い権限を所持し、秘密裏の軍事研究・行動などを多々行っているなど、正常に統制出来ているとは言いがたいのが実情(*16)。 公式的には義勇軍であるため全員私兵であり、いわゆる「職業軍人」が存在しない。そのため、全員が平時は別の本職に就いている。 とはいえ実態は正規軍とほぼ同等であり、兵士は戦闘訓練を受けており、兵士としての扱いも正規軍である。 例えばイザークの本業は評議会議員(青服)、バルトフェルドは振動工学と広告心理学の学者、シホはエネルギー発振器の研究者である。 次回作SEED DESTINY終了後には階級制度が導入されるなど、体制を改め始めた模様。 詳細は個別項目を参照。 地球連合 地球の反コーディネイター国家を中心とした国際秩序組織。 主に大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国から成り、本編後は南アフリカ統一機構や汎ムスリム会議も加盟している。 構成三国はプラントの理事国であり、プラントの生産力の恩恵を得ていた国々である。 「コペルニクスの悲劇」で理事国と国連の首脳が壊滅した事で、これをプラントによる地球へのテロ行為・宣戦布告と断定、その二日後、C.E.70/2/7に結成された。 つまり地球連合は宇宙世紀の地球連邦等の様に国連が発展したものや地球国家を纏め上げた超巨大国家ではなく、 「南北アメリカ」「ユーラシア大陸の南東部以外」「東アジア」が連合した「反プラント同盟」とでも言うべき代物である。 この為、プラント寄りのオセアニアやアフリカ(*17)や中立の太平洋赤道・北欧は地球連合には加わっておらず、 地球全体の総意で固まっている訳でもないためか、大体「連合」と略される。 三国が持つ軍を総称して地球連合軍、略して「地球軍」と呼ばれる。 資源・物量面でプラントに優位性を保っているものの、MSなど革新的な兵器を擁するザフトに宇宙・地上双方で押され、膠着状態に陥る。 大戦後半からはユーラシアだけでなく他の中立国をも巻き込み、更にブルーコスモスの影響を受け混沌とした内情を抱える。 ブルーコスモスの影響が強い大西洋連邦が特に目立ち、後述のアークエンジェルも大西洋連邦の所属である。 腐敗やら上層部の派閥争いが目立った地球連邦に対してこちらは所属国同士の内部抗争が多く、 AAがアルテミスに入港した際にガルシアが強引にストライクを差し押さえようとしたりキラにユーラシア連邦に来るように甘言を囁いたのも、 アルテミスがユーラシア連邦の所属だったため、大西洋連邦の重要機密であるGAT-Xシリーズのデータ、あわよくば機体そのものも奪おうとしたためである。 とはいえ一枚岩ではないので、複数の国が一緒になって悪いことをすることは少な目という利点(?)も一応ある。 詳細は個別項目を参照。 ブルーコスモス 「青き清浄なる世界のために」を題目に、反プラント、反コーディネイターを標榜する過激な市民団体。 市民団体ながら地球で絶大な影響力と権力を有しており、構成員の国籍、年齢、職業は様々。 CE68年には末端の自称も含めれば全世界で支持者は数十万人規模に膨れ上がったともされ、社会のあらゆる団体に支持者が存在。各国の政財界や軍部にも根を張っている。 兵士や将校を含めた多くの軍人がブルーコスモス思想に染まった結果「コーディネイターを排除する(=殺す)ためならどんな残虐な手段を使っても正当化される」という倫理観を失わせる免罪符と化してしまい、特にブルーコスモスの影響の色濃い大西洋連邦ではこのような歪んだ考えで戦う兵士が多くなってしまった。 ブルーコスモス主義者の内、政治面で特に有力な人物は「盟主」と呼ばれ事実上のブルーコスモスの頂点に位置する。 詳細は個別項目を参照。 中立 オーブ連合首長国 「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」という理念を持つ地球の中立国。 赤道付近、オセアニア地域(ソロモン諸島)に存在する島国である。 コーディネイター、ナチュラル問わず、国民として受け入れる数少ない国。 物語開始以前に勃発した「再構築戦争」により日本という国家が消滅した事に伴い、日本人移住者が現地民と共に建国したという経緯を持ち、 それ故にか日本に近い文化が特徴で、公用語も日本語な模様。 オーブとして建国する前の支配階級がそのまま「氏族」として名誉ある立場についており、政治体制は一般的な民主主義と彼らの合議制が合わさる特殊な形態になっている。 そのため「氏族」の権力が強くなりがちな上、その氏族は親連合派が多いため、標榜する「中立」もやや名目的なところがあり、連合よりの立場を取ることが多い。 というか政治的な事情があるにせよ、自前の中立コロニーでGAT-Xシリーズを製造してたのがこの国の国営企業なあたりがお察し。 【登場兵器】 《戦艦》 本作はいわゆる宇宙世紀シリーズ(TV版基準で言えば「機動戦士Vガンダム」)以来久方ぶりに多くの戦艦が登場する。また、水上艦艇も数多く登場する。 ただし劇中に登場する宇宙戦艦はそのほぼ全てがMA(後にMS)運用を前提とした母艦であり、艦対戦を前提として発展しその後MS母艦として調整されていった宇宙世紀シリーズとは少々毛色が異なる。 ◆アークエンジェル GATシリーズの母艦。キラやマリューたちはこれに乗り込み、激戦を駆け抜けて行く。 ナタルも含めて大西洋連邦所属の割に、確認される限りブルーコスモス思想を持つ者はいない。 これは同じくブルーコスモスではないであろう、ハルバートン提督の意向かもしれない。 ◆ヴェサリウス ザフトのナスカ級高速戦闘艦。クルーゼ隊の旗艦。 ヘリオポリス強襲以降、アークエンジェルが地球へ降下するまで執拗に追いかけ回した。 ◆クサナギ オーブのイズモ級2番艦。アークエンジェルはイズモ級を参考に作られたため、外見はともかく中身はよく似ている。 ◆エターナル ザフトが開発した、フリーダムとジャスティスを搭載する最新鋭艦。ピンクの外観が特徴。 ◆ドミニオン 連合軍のアークエンジェル級2番艦。色合いが暗いこと以外はアークエンジェルと同型。 《モビルスーツ(MS)》 ZAFTが開発し実用化した機動兵器。 元は木星探査船ツィオルコフスキーで運用されていた外骨格型作業服で、それの発展・進化版の「パワーローダー」を更に発展させたもの。 この辺りの経緯は宇宙世紀シリーズのMSとよく似ている(ザフトをジオン軍と置き換えた場合)のだが、決定的な違いとして優秀な能力を持つコーディネーターの操縦を大前提に作られていることが挙げられる。 普及機である「ジン」ですら、コーディネイターの高い能力を以てようやく扱える程の操縦難度で、並のナチュラルには扱える代物ではない。 劇中でも、ナチュラルが操縦した場合、地球軍屈指のエースパイロットやトップガンですら「的になるだけ」「のろのろ動かすだけでも四苦八苦」と評される、 数歩歩いただけで転倒し擱座、ぎこちない動きで歩いたり超スローモーな演武をやるだけでも「(以前より)倍近く速くなった」、 単純な機動と剣を振り上げる・振り下ろすしかできない……といった調子である。 本体の構造自体は既存技術で固められているので模倣することは容易なようだが、仮に作ったとしてもナチュラルには扱えないのでコーディネーターを擁するザフトの優位性は揺るがない。 そして後述するMAを最初から圧倒する性能として開発されたので、序盤のザフト軍の優勢、そしてC.E.世界におけるMSの絶対的優勢が築かれることになった。 地球軍はこれに対し、ナチュラルでも操作できるよう操縦補助のOSを開発しようとしたが難航。 結局コーディネーターであるキラが(急場しのぎで)書き換えたOSを基に、ナチュラル用の操縦補助システムが確立された。 これによって(完璧に性能を引き出す事は叶わないとはいえ)ナチュラルでも問題なく操縦可能となり、エースパイロットなら並のコーディネイターを圧倒する事も可能となった(*18)。 何気に珍しい、ソフトウェアの重要性がしっかり描かれているガンダム作品である(*19)。 次回作辺りまで行くと地球軍(ナチュラル)とザフト(コーディネーター)のMS操縦面における差異はほぼ見られなくなり、純粋に機体性能が求められるようになっていく。 なお、GAT-XシリーズのOSの名称の意味が「単方向分散型神経接続による汎用自律機動演習合成システム」であったり、 MSの制御系の話題で「シナプス融合」「神経接合」といった単語が飛び出すなど、 パイロットが機体と神経を接続して操縦している事や、 ナチュラルではMSを乗りこなせないのもコーディネイターの脳の処理能力でなければ頭が追い付かないからである事が示唆されている。 とはいえ操縦桿の操作で機体を動かすシーンは多く完全思考操作という訳でもない模様で、 どのような仕組みで機体とパイロットの神経を繋いでいるかなどは不明瞭であるなど、結局のところ操縦系の詳細は不明。 GAT-Xシリーズ含め、極一部を除いた本作のモビルスーツは電源にバッテリーを使用し、モーターを回して稼働している(*20)。 一部にはガスタービンエンジンや核エンジン(原子炉)を採用したMSも登場するが、発電装置の違いを除いた基礎的な駆動方式は同じである。 なお、一部からは「基本バッテリー駆動、一部ハイエンド機でも核エンジン(=核分裂炉)が動力源という事は、普及型量産機はおろかフリーダムすらザクⅠ以下の出力しかないのでは?」と囁かれる事もあるが、決してそうとは言い切れない。 それを言い出したらザブングルなど原子炉どころかガソリンエンジン駆動だが設定上の出力は核融合炉搭載のRX-78の20倍近くである。 確かに一般論として核融合炉は核分裂炉より大きなパワーを出せるが、それはあくまで一般論であって設定の話ではない(*21)。 ただし出力はともかくとしてバッテリー駆動故の「稼働時間」は本作の中盤ぐらいまで結構重要なファクターを占めていた。 主人公・ライバルサイドがどちらも電池バカ食いのGAT-Xシリーズだからというのもあるが、ちょうど携帯電話が1人1台になり始めた時期なのでバッテリー切れというのは(スマホ時代ほどではないにせよ)他人事ではない視聴者も居たのではないだろうか。 ◆GAT-Xシリーズ 連合製新型MSの試作機群の総称。連合加盟国の一つである大西洋連邦が、中立国オーブの一部派閥と結託して製造した(*22)。 特殊装甲『PS装甲』や小型のビーム兵器を持つなど性能は高いが、 最初期はOSの運動プログラムが未完成で性能を発揮出来ず、ムゥが「戦場に出ても的にしかならない」と称する程使い物にならなかった。 5機が開発されたがザフトによりストライク以外の4機は奪われ、奪取作戦を決行したクルーゼ隊のMS不足に伴い、4機共そのまま実戦投入された。 また、あくまで開発中だったために、新造艦アークエンジェルで行動する第8艦隊(分隊)には当初機動兵器がメビウス・ゼロ1機しかなかったため、 クルーゼ隊に追われている状況下で装備品が揃っており、 偶然乗り込んだキラ・ヤマトによってOSも改良されたことで実用に耐えうると判断されたストライクも実戦投入せざるを得なくなった。 後に連合で特殊な強化を施されたパイロットによる運用を前提として新たに3機が開発され、切り込み部隊として運用されて行った。 地球連合軍におけるMSのひな型であるため、その多くが特性を継承して量産されて外伝に登場し、そのうちストライクダガーは本編にも主力として登場した。 ちなみに、見た目的にはGAT-XシリーズとNJC搭載型ZGMFシリーズは所謂ガンダムタイプであり、商品展開でも『ガンダム』と呼ばれているが、 劇中では『ガンダム』とはキラがストライクのOS起動画面に表示される英単語の頭文字を縦読みしたことに端を発する非公式愛称となっており(*23)、 正式名称は勿論、作中に於ける公式愛称ですら『ガンダム』と名の付くMSは存在しない。 そのため、作品世界においては『ガンダム』という名称のMS群は(正式には)存在しない。 例えば『ストライクガンダム』は正式には『X105ストライク』という名称である。 実際、ムゥはキラがストライクを指して何故ガンダムと呼ぶのか疑問に思うシーンが存在する。 なお、地球軍に於いてはGAT-Xシリーズを総称として「G兵器」、或いは単に「G」と呼んでいる。 小説版でも巻頭のMS紹介ページではストライクのみ「ストライクガンダム」と紹介され、残りは「イージス」「バスター」といった調子であった。 ラクス曰く、「(「ZGMF-X10Aフリーダム」よりも)「ガンダム」の方が強そうでいい」。 このような調子であるため、本作で「ガンダム」という単語が使われた回数は片手で数えられる程度しかない。 GAT-Xシリーズは共通してアンテナの額部分に型番とイタリア語で数字が掘り込まれている。 デュエルは「X-103 UNO」(1)、イージスは「X-303 QUATTRO」(4)、ストライクは「X-105 CINQUE」(5)、カラミティは「X-131 SEI」(6)、レイダーは「X-370 OTTO」(8)である。(*24)。 これは元々は『SEED』製作スタッフのお遊びで登場順に書き込んだものだったのだが(型番と一致しないのもこのため。また、漫画版は執筆当初この設定が存在しなかったのでアニメに倣って書き込んだら修正を命じられたという事があったそうな…)、後に公式設定に組み込まれる事となった。 『SEED』の世界の最初のMS開発者「ジャン・カルロ・マニアーニ」がイタリア系の人間である事からそれに倣ったもの、との事。 本作はいわゆる「(平成)アナザーガンダム」時代から続く「5機のガンダムがメイン」な作品だが、 主人公サイドのガンダムはその中でもストライク1機のみであり、残り4機は全て敵対陣営に周り主人公サイドと衝突するという図式になっている。 【前期GAT-Xシリーズ】 GAT-X105 ストライク GAT-X303 イージス GAT-X102 デュエル GAT-X103 バスター GAT-X207 ブリッツ 【後期GAT-Xシリーズ】 GAT-X131 カラミティ GAT-X252 フォビドゥン GAT-X370 レイダー 【量産型GATシリーズ】 GAT-01 ストライクダガー ◆ザフト製モビルスーツ 量産機の多くはモノアイを持ち、ジオン系MSに近いイメージを持つ。 多くのMSは共通して頭部にトサカ状の大型センサーを持つのが特徴。 Nジャマーの影響下において、連合のMA部隊を圧倒し大きな戦果を挙げ、以降様々な機種が実戦投入された。 なお「ZGMF」の型番を持つ機体は宇宙用ないし地上・宇宙両用である事を示す。 そのため例えば、陸戦用のバクゥは"TMF/A-802"、水中戦用のグーンは"UMF-4A"、大気圏内・空中戦用のディンは"AMF-101"といった具合に型番が異なり、ザフトのMSの型番全てがZGMFから始まる訳ではない。 後半に登場したXAナンバーは地球軍から奪取したGATシリーズを参考に開発され、 全機核エンジンとNジャマーキャンセラーが搭載されており、半永久的に駆動できる上にそれまでのMSを遥かに凌駕する火力と性能、稼働時間を持つ。 MS隊の中でどのように運用される予定だったのかは不明で、今のところ特務隊の隊員に与えられる予定だったことが確認出来るのみ。 こちらもいわゆるガンダムタイプで、GAT-Xシリーズと同様に起動画面に出る搭載OSの頭文字を縦読みすると『ガンダム』となる。 小説版でキラは制作スタッフの遊び心で参考にしたGATシリーズのOSに倣ったのだろうと推測していた。 アンテナ額部分の数字も取り込まれており、ジャスティスは「X-09A NOVE」(9)、フリーダムは「X-10A DIECI」(10)、プロヴィデンスは「UNDICI」(11)(*25)である。 元々MSの開発者がプラントの人間である事を鑑みると逆輸入とも言える。 これは『DESTINY』の時代で建造されたガンダムタイプにも受け継がれている。 ちなみに本作のMSは「(MS開発時点で既に存在する)MAと定義されないもの」が全てMSなので、ザフト軍においては獣型のバクゥや戦車型のザウートなども全てMSである。 また本作の対立軸は「地球と宇宙」ではなく「(厳密には違うが)人種」なので、重力下における高い適性を持つザフト軍MSが初期から複数出現する。(*26) この為徹底したMS偏重思想になっており、いわゆるやられメカポジションの非MS機体は殆ど存在しない(艦艇以外の非MSが全くない訳ではなく、ヘリや指揮車、トーチカなどは存在する)。 【量産型ZGMFシリーズ】 ZGMF-1017 ジン ZGMF-515 シグー ZGMF-600 ゲイツ 【地上専用MSシリーズ】 TFA-2 ザウート TMF/A-802 バクゥ TMF/A-803 ラゴゥ AMF-101 ディン UMF-4A グーン UMF-5 ゾノ 【NJC搭載型ZGMFシリーズ】 ZGMF-X09A ジャスティス ZGMF-X10A フリーダム ZGMF-X13A プロヴィデンス ◆アストレイシリーズ オーブの国防用MS。 開発協力の際にもたらされた前期GAT-Xシリーズのデータを盗用する形で開発された機体。 外伝で活躍するプロトアストレイをベースに、量産機としてM1が実戦投入された。 シリーズでも珍しいガンダムフェイスの量産機。しかしいわゆるガンダムタイプには含まれないというややこしい形態を取っている。 【量産型アストレイシリーズ】 MBF-M1 M1アストレイ 《モビルアーマー(MA)》 主に地球連合で使用されている宇宙用戦闘機。 宇宙世紀シリーズのそれと違いMSよりも先に開発・量産化されており、MSはこれを上回る性能を持つ事を目標に開発された。 なので作中ではMSの台頭を受け冬の時代を迎えている。 メビウス・ゼロが数少ない例外だが、これは武装とパイロットの特殊な才覚あっての話であり本作ではそれでも尚苦戦を強いられている。 SEED世界でMAが再び活躍するのは、ここから2年後の話となる。 本作では過去に運用されていた宇宙戦闘機の発展型という定義であるため、単純に非人型だからMAとは限らない。 このため上記の通り四足獣型のバクゥ・ラゴゥも定義上MSであり、元々地球軍のMAを超える前提でMSを作ったザフト軍には純粋なMAが全く存在しない。 【客演】 スーパーロボット大戦シリーズ 『第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~』で初登場後、『J』『W』『K』『L』『モバイル』『Card Chronicle』『X-Ω』『DD』に参戦。 『第3次α』では概ね原作イベントが再現されるものの、ストーリー展開が既に銀河系規模となっていたのに、本作の原作再現のために地球圏での人類同士の争いを再勃発させたり、 αシリーズの世界観に本作の要素をやや強引に捻じ込んだ事などからユーザーからは賛否両論だが、他作品とのクロスオーバーに関しては概ね高評価を得ている。 『J』ではこれまでの主軸だった宇宙世紀ガンダムシリーズが全く出ないという大きなテコ入れが行われた事もあってか、 本作を始めとするC.E.を舞台とした作品群が以後の携帯機シリーズにおける新たな主軸作品となる。 ただ、これ以降DESTINYなどの参戦が増えていくため、SEEDという単独作品としては原作再現やクロスオーバーが少なくなる。 『W』はアストレイがメインなので裏で勝手にストーリーが進行し、『K』『L』はDESTINYがメインなので機体のみのいるだけ参戦。 SEEDがガッツリ原作再現されるのは『J』から14年も経った『DD』とかなり間が空いている。 ちなみに『K』では機体が全てDESTINYにも登場しているので何のためにいるんだと言われている。一説にはカガリの種割れのためだとか。 なお、SEED参戦の際はニュートロンジャマーの設定に手を加えられることが通例となっている。 特に核分裂の抑止という部分が問題で、参戦作品の中にはコン・バトラーV等原子力機関で作動するロボットも多く(*27)、そのままでは特色を潰されるか、最悪共演不能になってしまうためである。 もっとも今までもミノフスキー粒子のせいでマジンガーZのロケットパンチが迷子になったりしなかったことを考えれば、あまり気にするようなことでもないのかもしれない。 大抵はC.E.系にのみ作用するようにされ、他作品へゲーム的影響を与えたのは『CC』の山のバーストン程度とかなり少ない。 あとジャイアントロボと共演できなかったのは原作者死去によって版権が複雑化したためであり、ニュートロンジャマーは無関係である。 スパロボの代名詞ともいえるクロスオーバーは『W』の「ラダム母艦を倒して地球を救うためにアスランがジェネシスを撃つ」、「ニュートロンジャマーの電力問題を光子力エネルギーやゲッター線で解決する」などがある。 【HDリマスター化】 以前から監督が本作をHDリマスターしたい!と要望していたのだが、スタッフの管理ミスによりフィルムの幾つかが紛失していた事がTwitterで判明。 本作のBD発売は絶望的かと思われていた。 ……のだが、放送10周年記念にHDリマスター化が決定。紛失した部分はなんと完全新規の作画である。 作品名も『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』と称され、TVシリーズとは別作品扱い。 スペシャルエディション同様の画面サイズ16 9化、作画修正でヅラをザラにするだけではなく、EDの変更やストライクの新武装「パーフェクトストライク」が設定され、36話・37話にて活躍することになった。 TV版での前日譚・総集編の回はカットされており(*28)、細かい部分や一部戦闘シーンで新規作画による修正が数多く行われていたりと芸が細かい。 スペシャルエディションで追加されたシーンも再構成されて本編と合わせており、まさに完全版SEEDともいうべきもの。リマスターという名のリメイクと評価する者も少なくない。終盤では『DESTINY』への伏線も追加された。 まだSEEDを見たことがない方はこっちを見るのがオススメ。 なお、現在はCS放送や動画配信サイトを含めてHDリマスター版の素材が正規扱いされており、オリジナルのテレビ放送版が封印作品に近い扱いになってしまっている。現在でもレンタルDVDで視聴する事自体は可能であるが、オリジナル版のBD化や配信再開などを望む声も少なくない。 ただし動画配信サイトで公開されているのはHDリマスター版の放映版で、さらなる新規作画や調整をBlu-ray版で施されている(*29)。あらゆる意味で完全版を観たいというのであれば、HDリマスターのBlu-ray版を購入するのがおすすめ。 【余談】 本作は同時ネット・遅れネットを併せて28局で放送されたが、この規模は久しぶりの「日本全域で放送されたガンダム」だったりする。 GガンダムとガンダムW、ガンダムXは15局前後、∀ガンダムも10局前後の放送で未放送の地方も多かった。 本編放映後に、本編を再構成したスペシャルエディション3部作が制作された。 単なる総集編ではなく、新規カット、新規収録も加えた結構豪華な作品となっている。 尺の関係や『DESTINY』の企画・制作の影響で一部展開が変わっていたりするが。 本作はガンダムシリーズの最終章と銘打たれた『∀ガンダム』の後に作られた、新しい世界観を持った最初のガンダムシリーズである。 そのため、「SEEDは黒歴史に含まれるのか?」という議論を呼んだ。 後に、あきまんの漫画『∀ガンダム 月の風』第1話冒頭でC.E.が宇宙世紀や未来世紀とともに黒歴史の一つに数えられたこと、 本作中に∀の没メカ・4LEGとの繋がりを感じさせるイージスが登場したこと、 そして富野が「あと100本ガンダムを作っても全部黒歴史の中に収まるよう、∀を超未来の話にした」という旨の発言を、 「電撃PlayStation」2007年9月14日号の付録「Re Play」Vol.9に収録されたインタビューでしたことなどから、 本作も黒歴史の一員であるという認識がなされるようになった。 ただし、「映像化されたものが公式」というサンライズのルール上、『月の風』の内容と4LEGの存在はあくまでも非公式であること、 富野の発言も『ガンダム Gのレコンギスタ』放映後に、富野自身にガンダムシリーズ全ての設定を決める権限はないと言及されていることから、 黒歴史の一員であることは確定事項ではなく、あくまでも「黒歴史の一員かもしれない」程度にとらえた方が吉であろう。 時は流れて2021年5月。 2006年の制作発表以来長らく事実上の凍結状態にあったSEED劇場版が「制作中」という情報が公開され、20年弱越しに現実のものになるという朗報が届く。 おまけに新作外伝シリーズの製作も発表され、SEEDファンの歓喜の声が上がった。 そして2023年7月2日、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』最終回の直後に流れたPVにおいて、ついにタイトル 公開日が確定。 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』として2024年1月26日より公開された。 C.E.70 地球・プラントの対立が泥沼化し、両者はついに最後の外交手段に踏み切った 即ち、開戦である そして物語はその一年後から始まる 機動戦士ガンダムSEED デュエル、バスター、イージス、ブリッツ そして、ストライクガンダム また、新たな追記・修正が始まる NEXT C.E.73『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 C.E.75『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 本当に本当に劇場版が公開される事が決まって感激している。有り金はたいても絶対見に行くわ。 -- (名無しさん) 2023-07-03 05 28 46 各所で「やっぱりガンダムSEEDって名作だったのでは?」って誰かが言う度に「いやそれは無い」って即座に訂正されるお馴染みの光景はマジで草生えるわ -- (名無しさん) 2023-08-11 08 09 37 20年経って冷静なレビューが増えてきた今になってもいまだに「SEED相手なら何言っても許される」って放送当時のうろ覚えの記憶だけで適当言った人が嘲笑を買う光景もお馴染みだけどね -- (名無しさん) 2023-08-12 19 39 23 リアルタイムで見た記憶だけ掘り返せば、実際何度も繰り返しニコルが死ぬ場面が挟まるのでストーリーのテンポが悪い印象が強い。劇場版ではそのテンポの悪さが改善されているだろうから、そういう意味でも再評価されるべき作品だとは思う -- (名無しさん) 2023-08-12 21 19 06 ↑×3単に種アンチが自分達が過去にやっていた行いを否定したくないから、ムキになっているだけだろ。 -- (名無しさん) 2023-08-14 10 45 13 ↑20年ちかくもアンチ出来る作品もそうないな。大抵の作品は20年前の作品なんて記憶にも残らないからな -- (名無しさん) 2023-08-14 11 07 36 wikiの本文、アンチに偏り過ぎてない? -- (名無しさん) 2023-10-06 08 05 54 ↑2正直ガンダムシリーズって製作者側からは「凄く面倒(スポンサー、ファン等)だからメカは描きたいけど監督は絶対やりたくない」ってSEED時代の原画マンから聞いた記憶がある。実際話はキャラ忖度を脇に置いてもご都合主義だったし、見ていて面白かったかと言われると「個人的には微妙」な作品だったかな。一方で登場MSは21世紀に相応しく恰好良く関連商品も売れたため、秘密結社Bからすればガンダムの歴史では中興の祖なんだろね。 -- (名無しさん) 2023-10-06 09 03 24 人気に関しては間違いなく爆発的に高かったのは疑いようないからな。 -- (名無しさん) 2023-10-19 13 14 52 「戦争の始まる理由が非合理的」って批判も少なくないけど、まさにその「人間は理屈と合理性だけで動けるほど賢い生き物じゃない」ってのがSEEDのテーマだったように思える -- (名無しさん) 2023-10-19 20 52 17 主人公とそれに属する人間達にまったく共感できないのと風呂敷を上手く畳めないだろうテーマに首突っ込んで無茶苦茶になってるのがなんとも >wikiの本文、アンチに偏り過ぎてない? でも事実として監督や嫁の発言や態度のそれは微妙だったし、それが表面化したからカガリの声は…ってのもあるから以前のアンチ意見封殺してる方が… -- (名無しさん) 2023-10-20 01 59 05 ↑だから、そういうのも含めてデマが多いからだろ。と言うか、カガリの声優がハブられてるというソースは?アーセナルベースやパチンコには普通に出演してるじゃん。アンチのそういういけすかない態度が反発買ってるんだろうが。 -- (名無しさん) 2023-10-20 08 34 32 映画で変更されてるから結局その疑惑は晴れてないがな -- (名無しさん) 2023-10-20 09 43 28 ↑4合理的な理由で始まる戦争なんてリアルでもないだろうしなぁ。比較的戦争に突入した理由が解明しやすい近代~現代の戦争で考えても合理的な判断で戦争をするのが最適だった事があるとは思えない -- (名無しさん) 2023-10-20 09 52 17 ↑2アーセナルやパチンコは使いまわしじゃないか。あと「これには反論もある」とか苦しい言い訳をしているのもアレだしむしろ無理矢理な擁護をするほうがSEEDに対しては間違ってると思うよ。バンクありきでしかも戦闘が初期を除いて薄味すぎるし。どうしてアンチがそういう感想を抱くに至ったかも解説すべきだし監督の発言は今でも調べればソース付きのも出てくるけど正直アレなのが多いしな。 -- (名無しさん) 2023-10-21 08 44 55 そもそも「解説すべき」というのも違くない?擁護もアンチの発言云々の話も騒ぎのもとになるならもう記載しないほうがいいでしょ -- (名無しさん) 2023-10-21 09 04 39 アンチと信者が互いに「俺達が絶対的に正しい、あいつらの審美眼が間違ってる」って骨肉の争いを繰り広げてる様子がまさに劇中のナチュラルとコーディネーターそのもの -- (名無しさん) 2023-10-21 10 55 59 ガノタはいつだってそんなもん。種にだけに限らない -- (名無しさん) 2023-10-21 19 47 29 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- (名無しさん) 2023-10-24 23 05 54 SEEDの中盤以降は空中戦ばっかになったけど、地上戦の方が作画カロリー高めでバンク -- (名無しさん) 2023-12-04 20 57 08 続き バンクも少ないから今みると戦闘は前半(特に砂漠〜オーブ)が面白いな 映画のアクションは楽しみ -- (名無しさん) 2023-12-04 21 06 48 「手描き・バンクなし」に拘りすぎてロクに戦闘シーンやれないことが多い近年のガンダムに比べたら、多少バンク頼りでも大半の回でロボットバトルやってくれる方がまだいい、と思えなくもない -- (名無しさん) 2023-12-04 21 47 20 何故かアンチが信者よりも、(製作サイドの裏事情や設定等の細かい情報を)やたら詳しく知っていたアニメ。信者だけど、リアルタイム放送当時ファンサイトでどこからどうやって情報を入手しているのかある意味関心しながら見ていた。 -- (名無しさん) 2023-12-23 07 24 53 偽情報の類の方が多かったけれどね… -- (名無しさん) 2023-12-23 09 09 12 ↑ネット時代とは言え、ネットリテラシーという物が如何に大切な物かがよく分かる作品だと言える。劇場版公開に合わせてまたあっちこっちでアンチが(発狂しているかのように)暴れている現状を見てると。 -- (名無しさん) 2023-12-25 08 52 14 その内コロニー「メンデル」の記事が立てられそうだと思う。キラやクルーゼが誕生した所でもあり、種死や劇場版のそれぞれのラスボスのデュランダルやアウラが関わってた所でもあるし -- (名無しさん) 2024-01-29 13 42 55 上の方のコメントで言われてる「戦争の始まる理由が非合理的」なんてのも、今となってはむしろリアリティがあるとまで言えるな そもそも戦争とはその行為そのものが非合理的なのだが -- (名無しさん) 2024-02-02 16 10 03 …今になって思えば10周年でリマスター版作るより、劇場版の公開に全力を傾けるべきだったような気がする。リマスターはぶっちゃけ蛇足だったような気がせんくもない。やはり、20年という歳月のブランクは長過ぎたと思う。個人的に。 -- (名無しさん) 2024-02-03 12 41 08 ↑病に蝕まれてた脚本にそれを言うのはあまりに酷では -- (名無しさん) 2024-02-03 12 48 10 アズラエルが行えなかったプラントへの攻撃をジブリールが、パトリックが行えなかった味方も巻き添えにしたジェネシス砲撃をデュランダルが、ブルコスがしなかった地上で核攻撃とプラントのトップ二人が行えなかった宇宙から地球に砲撃をアウラがと、前の世代が成せなかった事を後の世代が実現させてるのは笑えないな… -- (名無しさん) 2024-02-13 18 40 53 名前 コメント すべてのコメントを見る